天才キットの
 1日1枚 
お散
デジカメ
Fujifilm Finepix4500・・
蜻蛉
2003/06/03 TUE

 まだ正午を回ったばかりの時間に配信できる今日は大変に幸せである。早起きは三文の得、とは良く言ったもので、朝方、川沿いの「散歩道・その1」を歩いていたら、ピンクのタチアオイが咲いていて、花弁の中にカゲロウが隠れているのを見つけた。花と言い虫と言い、世の中はもうすっかり夏だ。そう言えば、うちのマンションの中学生たちも夏服に衣替えしていたな。


【使えるワザ】ボクのデジカメの接写機能は最短6センチとスペックにある。タチアオイの花は大きいので、ほとんど花弁の中にカメラを差し入れて撮る格好になる。こういうときに、カメラの小ささが生きる。めったに液晶画面は使わないのだが、こういう場面ではファインダーを覗きにくいので役に立つ。ただし、ファインダーを見ながら撮るときは、両手と顔面でカメラを支える格好になるので、こういう接写の場合でも、気をつければブレを防げるが、液晶画面を見ながらシャッターを切る姿勢では、どうしてもカメラのホールディングが不安定になって手ブレしやすい。フィルム代はかからないのだから、何枚も撮っておくのが保険になる。
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読者からのメールや質問やヤジ

MMさんから
 毎日ご苦労様です、いつも楽しみにしています。そして、とても勉強になります。失礼ながら、語り口がええ(良い)のです。さて質問ですが、「供花」の撮影ではフォーカスロック(AF/AEロック)を使っているのですか? もう一つ、この前たしか「おもちゃカメラ」とおっしゃっていたようですが、カメラはFujifilm Finepix4500ですか?よろしくお願いいたします。

返信
 カメラについては昨日述べた通りです。
 シャッター半押しでロックしています。ただし、「供花」の撮影のときは露出補正をせず、明るい景色で半押しする騙しワザを使いましたので、AEロック(露出固定)と同時に、花ではない別のものにAFロック(ピント固定)がかかっているわけです。でも、デジカメは超広角レンズを搭載しているので、それでもパンフォーカス(遠近にピントが合うこと)になります。


さらにMMさんから
 よく「おもちゃ」という言葉をつかっていらしゃいますが、3、4万円位のカメラはプロにとってはたんなる「おもちゃ」かもしれませんが、いわゆるアマのカメラマンでもない一般の写真好きの者にとっては、何度も「おもちゃ、おもちゃ」と言われるとチョッと気に障ってしまいます。

 それに、たとえばファインピクス4500を作っている人たちも、おそらく自分たちが「おもちゃ」を作っているとは思っていないとおもいます。ファインピクスは「おもちゃやさん」ではなく、堂々と「カメラやさん」で売っているのですから。

 多分キットさんは、ほかのプロなどの目を意識してちょっと見栄とかプライドがあってそういう言い方をしておられることと思っていますが、いかがでしょうか。


返信
 するどいご指摘!
 でも、茶化して「おもちゃ」と言っているのは、値段が安いからではありません。撮影した画像を使える範疇が非常に限られているからです。たとえば、フィルムカメラの場合だと、3、4万円も出せば、それで撮影した写真は全紙ぐらいまでは楽に伸ばせます。ところが、デジカメ普及機は、最初から写真をそんなに大きく引き伸ばすという前提では作られていません。ボクのデジカメだと、A4の大きさ、6ッ切り相当がせいぜいでしょう。また、画質や色特性なども、それほど吟味されて作られているとは思われません。露出の精度やピント精度も甘いのです。レンズもしかりで、樽型の収差が明瞭に出てしまっています。水平線が湾曲してしまうのはそのせいです。

 つまり、デジカメ自体がまだまだ発展途上の器材であって、普及機ともなれば、いわばプリクラに毛が生えた程度のカメラでしかないのです。こういうカメラで撮った画像は、LL版程度にプリントして楽しむ、あるいは、ウェブ上で使用するという使途に限れば大変便利だし、現実に役立っていますが、商業写真として使えるか、雑誌のグラビアに使えるか、と言われれば、メーカーも「イエス」とは言わないでしょう。そういう意味で、「おもちゃ」なのであって、決して普及機をバカにして言っているわけではありません。

 なお、いわゆる中級機と言われる7万円から10万円ぐらいの機種になると、ボクらの仲間でも「仕事に使える」という人がいます。ほとんどは30万円前後のハイエンドの機材を使っていますが、それでも使途は限定され、とてもフィルムカメラと同列とはいかないようです。


alberataさんから
 なんて素敵なウメモドキ(初めて知った植物です)。シャッタースピードを遅くして撮ったとのことですが、三脚は使ったのでしょうか?コメントの文字は、かなり読みやすくなりました。うれしい。

返信
 お知らせの通り、あれは「梅もどき」ではありませんでした。良く調べもせずに書き散らすから恥をかくことになるんですね。自重したいと思ってます。
 デジカメ撮影ではめったに三脚は使いません。幸い、フィルム代は只なので、「数打ちゃ当たる」方式で何枚も撮ります。なんとかなるもんです!


蛙さんから
 梅もどきの写真、綺麗ですねえ。見とれました。ところで「露出はプラスに0.6補正」とはどうすればできるんでしょうか。プロから見て玩具のデジカメって素人が普通に使っているよりよほど凄いんですか。

返信
 どうも、おもちゃという言葉は誤解を招くようですね。少し控えるようにします。アマチュアの方々のほうが、ボクよりよほど良いカメラを使っておられます。
 梅もどきも大失敗。これを信じ込んでしまって、恥をかく人が出ないことを祈ってます。
 露出補正の方法は、ご自分のカメラの取扱説明書をご覧下さい。この機能はほとんどの機種で使えるようになっているはずです。大概は、撮影モードにした上でメニューを表示させると、その中にあると思います。


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