天才キットの
☆ 1日1枚 

Fujifilm Finepix4500・・
葱坊主 2003/06/13 FRI
撮影データ
撮影日 2003/06/03
ISO感度 200
絞り値 F9.8
シャッター 1/274
露出補正値 -0.3
WB オート
その他
 写真家キットがデジカメ普及機で撮影した写真を毎日お届けするメルマガです。全自動でも撮れる写真、全自動だから撮れる写真の見本がここにあります。ちょっとした「使えるワザ」もコメントします。参考にしてください。

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 今日はこれからキャンプ。「こんな雨の中を・・!?」と鬼嫁は言うけれど、キャンプなんてえものは条件が厳しければ厳しいほど面白いのだ。明日は、キャンプから戻ったその足で、例の浮き玉野球大会なので、撮影している暇はないのだ。それに、使い物にならない代替機はカメラ屋に返しちゃったからね。

 というわけで、本日分も昔撮った写真で失礼をば・・。この日は台風一過で爽やかな1日だった。川沿いを散歩していて、例のカゲロウを撮った直後の撮影。この辺りはまだ田んぼや畑がずいぶん残っている地域で、耕されているところも、いわゆる節税対策の見掛け倒しではなく、本格的に農業が営まれているところが多い。田んぼや畑と新興住宅地がパッチワークのように入り乱れている一帯だ。画像には写っていないが、最近この画面のすぐ右の位置に連れ込みホテルが建った。建築が始まるまで、しばらくは住民たちが建設反対の幟を立てていたが、反対運動はあまり盛り上がることもなく、尻つぼみになったようだ。
【使えるワザ】以前、ピント合わせに関する質問が出ていたので、その実例として撮ったもの。ピント位置(シャッター半押しの時のファインダー像の中心点)は、右側に3つ並んでいる葱坊主の一番奥、カメラからの距離は2メートルぐらいのところだ。この日は好天だったので、絞りはF9.8と、かなり絞られた状態になっている。絞り値が大きければ大きいほど被写界深度(ピントが合う遠近の範囲)は深くなるので、ご覧のように、ほぼパンフォーカス(画像全体がピントが合った状態)になった。一番手前の葱坊主までの距離は50センチもない。さすがにここはちょっとピンボケだが、気になるほどではない。
 ピントを合わせるときのファインダー像は、空が大きく入る状態になるので、そのままでは露出が合わなくなる。立ち上がって、下向きにカメラを構えてシャッターを半押しした。このときはファインダーでは地面しか見えない構図になるから、しゃがんでカメラを実写の位置に構え直したときは、かなりオーバー気味になる。空に抜く構図になるので、それでちょうどいいのだ。さもなければ、肝心の葱坊主が黒くなってしまうからだ。

読者からのメールや質問やヤジ 

プーティさんから
 いつも楽しくメールマガジンを見させていただいています。私はFinePix40iを使っていますが、被写体のほとんどが犬なので、動いてしまって上手に撮れません。で、一眼レフの普通のカメラを買ったらオートモードでもちょっとは上手に撮れる気がして、もっぱらそちらを愛用中です。最近はデジカメをほとんど使っていませんでした。(おかげでホームページの更新を全然しなくなってしまいました。)でもこのメールマガジンを見つけて購読しているうちに、「使いようによっては上手に撮れるに違いない!」と思い、購読させていただいております。ところで、動物などの動くものはどう撮るとよいのでしょう?風景画の配信が多いようですが、気が向いたらペットを如何に上手くとるか!なんていうのも教えてくださいませ。

返信
 動くものを撮るときは、液晶画面ではなく、必ずファインダーを覗きながら撮るようにすると失敗が少なくなります。ファインダー像の中心点をペットに合わせ、シャッターを半押ししてピントを決めます。そうしてから、素早く構図を決めてシャッターを押し込むのです。ペットがすばやく動いているときは、あらかじめ移動してくるだろうと思われるところにピントを合わせて、ペットがその位置に来るまで待っているという手も使ってみてください。このワザを「置きピン」と言います。

 
液晶画面では動くものを追うことが難しいので、ピン抜け(ピントが背景に合ってしまうこと)したり、被写体がコマからはみ出したり、水平が狂ったりしがちです。

 それから、デジカメの場合は多かれ少なかれレリーズラグがあります。シャッターボタンを押してから実際にシャッターが切れるまでの時間のずれですね。長いものだと0.5秒ちかくずれるものもあるようです。ということは、シャッターを押した瞬間と写る瞬間とでは動くものの位置が変わってきますので、あらかじめ写る瞬間を予想してシャッターを押す必要があります。ご自分のデジカメのレリースラグに慣れるしかありません。できるだけ動くものにチャレンジして、カメラを自分のものにすることが大切です。

 ついでですが、ペットに限らず、動物や人物を撮るときは、うんと大きく、画面からはみ出すぐらいまで寄って撮るか、うんと小さくして、周りの環境や雰囲気の中にいる姿を撮ると写真らしくなります。中途半端な大きさで画面に入れて見栄えの良い絵にするのは、よほど撮り慣れた人でも難しいものです。


さっちゃんから
 ここ数日間『キット様』のスナップを拝見させていただいております。身近の素材を取り上げられて、裏技までご教示くださり、本当にためになります。ビヨウ柳を接写されました作品は立派ですこと。今後もよろしくお願いします。

返信
 さっちゃんは配信したメルマガの「文字化け」を知らせてくださいました。大変助かります。今後ともよろしくお願いします。