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4月にはチューリップが土手の道を彩る葛西用水だが、この季節は花菖蒲が満開になって、雨模様でも散策する市民の姿が絶えない。今日は午後から降り出したものの、午前中はかろうじてセーフ。花をスケッチしているおじさんがいたので、声をかけて撮らせてもらう。土手の上では、たくさんの人々が花を観賞しているので、その姿が隠れるように、しゃがみこんでカメラを構えた。白小鳩橋の橋脚とスケッチおじさんが重なるのが気に入らなかったが、なにせ、こんなに狭いところから撮っているので、他にポジションが取れない。ちょっと悔いの残る1枚だ。
しかし、今日は朝から重度の二日酔いで、本当は寝ていたいところなんだけどそうも行かない。岐阜に送らなければいけない写真をCDに焼く仕事があって、スキャナーと格闘している。「ウォームアップ中です」というメッセージにいらいらがつのる。画質も気に入らない。写真までヘタクソに見えてしまう。鬼嫁がでかけていて留守なのが唯一の救いだ。
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【使えるワザ】ボクのデジカメは、通常設定の段階で-0.3の補正を常にかけている。暗めの描写のほうが色の彩度が濃くなるし、余計な部分が潰れてくれるので、マイナス好みなのだ。しかし、この写真のように空が大きく入ったりするときは、プラスに補正しないと花やスケッチおじさんが黒く潰れてしまう。マイナスに補正するときは補正幅の見当がつきやすいのだが、こういうシチュエーションでプラス補正の場合は、その幅が難しい。空の明るさ加減で大きな違いが出てしまうからだ。曇り空だと、太陽の位置がはっきりしないことも多いので、余計に迷う。同じ曇り空でも、やはり逆光とか順光があるからだ。この辺りの加減は、カメラの露出計のクセもあるし、撮影者の好みもあるので、一概には言えない。いろいろ試してみるしかないわけだ。この縦位置の構図では、+0.3から+1.2まで4枚撮った。結局+0.6が当り。横位置では+0.3がちょうど良かった。空の分量が少なくなる分の差だな。
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