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川沿いの道までの途中の住宅街には、庭や道沿いにさまざまな種類の紫陽花が植えられていて、今が最盛期だ。ボクが住んでいるあたりは、20年ほど前に建て売りの新興住宅地が雨後の筍のように出現した一帯で、そういう住宅群と住宅群の間に、昔ながらの田んぼや林、ヤブが少しずつ残っているという環境。しかし、新興住宅地に住み始めたよそ者たちと、昔から住んでいた元農民という土地の人たちは、20年経った今でもなかなか融け合わず、自治会の運営などでは苦労も多いと聞く。
というようなことはこの際関係なく、紫陽花が咲き乱れるこの小径はいいでしょう?多分、このあたりの住民たちが植えたものだと思うけど、なかなか雰囲気のある道になっている。買い物帰りの主婦が通りがかったので、後ろからちょっと失礼して写させてもらった。シャッター音が静かなデジカメの恩恵だ。
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【使えるワザ】買い物おばちゃんと紫陽花の花の位置関係が重要。この写真では両者が主役なので、どちらか一方を画面の中心部に据えてしまうと、ギクシャクした感じの絵になってしまう。紫陽花の花の方を主役にするなら、あと数秒待って、おばちゃんの姿がもっと小さくなったところで撮ればいい。大きさのバランスも大切なので、ファインダーを覗きながら、ちょうどいいと思う瞬間を待つようにする。
写真を縦位置にしたのは、手前の道と背後の木立ちを入れて、場の雰囲気を盛り込むため。それに、住宅地の余計な風景が画面に入らないようにするためもある。この写真だけを見たら、ここが住宅地の中だとは思えないでしょう?アマチュアが撮った写真は圧倒的に横位置が多いものだが、縦にカメラを構える癖をつけるようにしましょう。不思議なことに、それだけで失敗率がうんと減りますよ。お試しあれ!
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