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草加公園を散歩していたら、この2人に会った。美術の授業で、1クラス全員がこの公園に出向いてきたらしい。他の生徒たちや引率の先生が見当たらなかったので、最初は美術部の部活かと思ったのだが、それにしては芸術を志すような雰囲気がない。どちらかというと、おしゃべりのほうがメインといった感じだ。
この公園、あまり有名なところではないが、けっこう広いし、四季折々の花が楽しめるのでお散歩には絶好の場所なのだ。今は紫陽花が満開で、今日みたいな曇り空だと申し分ない。ボクが住んでいる市は、バカ市長が長年君臨してきたお陰で、くだらない建造物はたくさん建ったが、この公園のような、市民の憩いの場になるようなところはほとんどない。今の市長になって多少はましになるかと思っていたら、バブル崩壊で金がなくなった。世の中、うまくいかないもんだね。
公園の奥のほうまで行ったら、他の生徒たちがわんさかいた。でも、あんまり上手な絵描きさんはいなかったな。手前の子が一番上手かった。ちょっと端っこすぎるけど、それでも大きな木の幹を画面にドーンと入れた感性は買える。もう少し、印象が強い色に塗りたいね。
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【使えるワザ】このくらいの年頃の女の子は、話し掛けてもなかなかまともにお相手してくれないことが多いのだが、この2人は違った。ヒゲ面、坊主頭のおっさん相手でも、ちゃんとした受け応えができる。スカート捲り上げたあぐらスタイルはちょっといただけないが、他人ときちんとした応対ができるということは、まともな家庭に育ったのか、高校の教育が行き届いているのか、いずれにしろ、立派な大人になるに違いない。
というようなことは別にして、ずっと公園の中の花を撮っていたので、露出を-0.6か-0.9と、かなりアンダーに設定していた。他人様を撮影するときは、相手が構える余裕を与えないで、サッと撮ってしまわないと自然な表情が得られない。設定をやり直していたりしたら、まともなスナップにならないので、アンダーのままシャッターを切った。ピントポイントを、手前の女の子の髪の毛から背中あたりにして、カメラに黒っぽいものを見せてやり、それでややオーバー目になるようにしたのだ。だから、設定は-0.6だが、写った感じは-0.3あたりになっている。ボクのカメラだと、補正ゼロでこの画像なら、多分シャツの白は飛んでしまっているだろう。
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