弟子兼このメルマガの「顧問その1」のミズくんから昨夜メールが入った。「見沼自然公園の睡蓮がきれいです。埼玉スタジアムからすぐなので、自転車でも良いですね。私は日曜日に撮ってきました。ズームを試すにはちょうど良いと思います。」なかなか師匠思いの弟子なのだ。
というわけで、今日早速出かけてみた。5年程前にやっぱり睡蓮を撮りに行ったのだが、その頃と比べるとずいぶん株が増えているようだ。赤やピンク、白の花がたくさん咲いている。ただ、足元に咲いているわけではないので、3倍ズームの望遠側でも、絵にするにはちょっと厳しい。
花が無理なら、それより大きいものを撮ればいい。うってつけの被写体がいたので、そっと足音を忍ばせて岸に近づいた。なにやら深刻に考え込んでいる風情がなかなか面白い。と思ったら、警戒心は忘れていなかったようで、3、4枚撮ったところでさっさと逃げられてしまった。
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【使えるワザ】岸からほんの5メートルほどしか離れていないところにいるので、気付かれたら逃げられてしまう。ブッシュの陰で三脚の足を伸ばしカメラをセット、そのまま忍び足で岸辺まで行って撮った。焦点距離はズーム一杯に近い19.1ミリ(35ミリフィルム換算94ミリ)だから、シャッタースピード1/100なら、うんと気をつけて撮れば手持ちでもなんとかなるが、こういうシチュエーションを逃すのは惜しいし、逃げられるまでの短時間勝負なので、念のために三脚を使った。一般的に、レンズの焦点距離分の1のシャッタースピードが、手持ちの限界だと言われる。この場合は焦点距離94ミリだから、1/100はほぼ限界なのだ。しかし、わずか400グラムしかない軽いカメラなので、手ブレ危険度はかなり高いと考えなくてはいけない。晴れた日の戸外ならともかく、今日のような天候では三脚か一脚が必需品になる。
左右の葦のブッシュと水面に映るその影、向こう岸の森の影で鳥の周囲を囲み、あたかも額縁の中にいるような構図を狙った。周囲をできるだけ落としたいので補正はマイナス。
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