Kit the genius'
☆ 1日1枚 

Fujifilm Finepix4500 Camedia C-4100
ねじばな 2003/07/15 TUE
撮影データ
カメラ Finepix 4500
撮影日 2003/07/15
ISO感度 200
絞り値 F9.8
シャッター 1/274
露出補正値 -0.9
WB オート
その他 オートAE
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 薄日が差すお天気だが、暑くはなく過ごしやすい1日だった。今日は、頼まれていた短い原稿を書いただけで他に仕事もなかったので、地元の球場に高校野球の予選を観戦しに行った。特に応援している学校があるわけではなく、まあ、子どもたちの面白い写真でも撮れるかな程度のヤジウマである。2試合観戦したが、試合そのものはまるでエラー合戦とでも言いたくなるようなシロモノだった。しかし、それでも懸命にプレーする子どもたちの姿はすがすがしい。
 子どもたちの写真は撮れなかったがビールを飲めたし、外野席の外側にある駐車場ではネジ花が咲いているのを見つけた。昔はどこにでも生えていた花だが、最近はとんと見かけなくなった。なんでも蘭の一種だそうだ。可憐な淡いピンクがいいね。ひねくれているけど上品な花なのだ。明日はフィルムカメラでしっかり撮っておこう。
【使えるワザ】今日はカメディアではなくファインピクスを持って出かけた。全自動なので絞りの加減がカメラ任せになってしまう。バックはもっとボケさせなくてはいけないのだが、カメラがf9.8を押し付けるので仕方がない。背後の草叢がこんなにはっきり写ったのでは、せっかくの花が目立たなくなってしまう。非常に気に入らない写真だが、今日はこれしかネタがないのだ。
 例によってピントはピン抜けする。後の草叢に合ってしまうのだ。レンジファインダーの宿命と言ってしまえばそれまでだが、こういうおもちゃカメラでも、接写しようと試みる人は大勢いるはずだ。メーカー各社さん、もっと努力してよ!
 結局、今日も手のひら作戦を使った。花のすぐ手前に自分の手のひらを置いて、それにピントを合わせる(シャッター半押し)。手のひらの厚み約1、2センチ分だけ花のほうに寄せて全押しする手だ。これで5、6枚写しておけば1枚はOKが出る。

読者からのメールや質問やヤジ

無名さんから
 線路内へ無断侵入して撮影するなんて言語道断だと思います。実際の点数はマイナス100点くらいです。

返信
 線路内に侵入してはいません。遮断機が上がっている踏切の中ですよ。ボクは、「良い写真を撮るためなら、立入禁止の場所だろうが、他人に迷惑をかけようが構わない」という、よくいる写真家の同類ではありません!

気弱ななまはげさんから
 はじめましてキット先生。気弱ななまはげと申します。メルマガ「お散歩デジカメ」を購読し始めてから、デジカメにはまり始めた初心者です。そこで、ひとつ質問があり、ぜひご教授お願いします。
 この時期各地で花火大会が始まりますが、花火をきれいに撮るにはどうしたら良いのでしょうか。使用機種はキャノンパワーショットA70です。カメラ側にいろいろ撮影モードがあるのですが、風景モードか夜景モードで撮るのでしょうか。それとも、全てマニュアル設定で撮るのが良いのでしょうか?よろしくお願いします。

返信
 花火を撮るにはいくつかの条件があります。風景モードや夜景モードは忘れてください。

 [1]シャッタースピード優先AEモードが選択できること → シャッター速度を少なくとも3、4秒以上に設定できる機種である必要があります。中級機だと10秒以上のシャッターが可能なものもあります。普通の夜景モードではせいぜい0.5秒か1秒程度のスピードしか出ないので、撮れたとしても「綺麗に」は写りません。お手持ちのパワーショットA70は、マニュアルAE、またはシャッタースピード優先AEにすると15秒までの長時間シャッターが切れます。その15秒間で、できるだけ多くの花火が開くときを狙ってシャッターを切るようにしましょう。

 [2]デジカメの場合、フィルムカメラと違ってシャッターを長く開いているばいるほどノイズが出ます。画質が悪くなってしまうのです。カメラに「ノイズリダクション」機能が付いていれば、それを作動させます。なければ、その機能があるレタッチソフトで補正します。パワーショットA70にはノイズリダクション機能が付いています。

 [3]三脚は必須 → 数秒間の長時間シャッターになりますので、三脚なしでは撮れません。絶対に必要です。

 [4]ピント合わせは花火が開く距離と大体同じぐらいの距離にあるもので前もって合わせてフォーカスロックするか、マニュアルフォーカスで合わせます。

 [5]ISO感度はできるだけ小さな数字に合わせておきます。カメラによっては、シャッター速度を設定したときに、自動的に感度調整をしてくれるものもありますが、ただでさえノイズが多い夜間の長時間撮影なので、感度を低くしておくことは大切です(感度が高いとノイズがますます増えるからです)。パワーショットA70は感度オートのほかに、50から400まで手動設定できる機能が付いていますので、必ずISO50にしておいてください。

 せっかくの機会ですから、フィルムカメラを使用する方々のために、花火写真の裏ワザをいくつかお教えしておきましょう。

 [6]シャッタースピードをバルブ(B)にして、レリーズを使って切るようにします。Bにしておくと、レリーズのボタンを押している間はシャッターが開きっ放しになっていますので、画面にいくつでも、好きなだけ花火を写しこむことができます。ただし、あんまり長くシャッターを開けておくと、空の色が黒くなくなっちゃうので、せいぜい30秒ぐらいにしましょう。

 [7]しかし、花火は必ずしも連続して上がるとは限りません。そこで裏ワザです。表面を真っ黒く塗った葉書大の厚紙を用意しておきます。まず1発花火が上がりました。そしたら、レリーズボタンは押したまま(シャッターは開いたまま)、レンズの前をその厚紙で遮ります。次の花火が上がったら、そこでその厚紙をどけてフィルムに露光させます。これを繰り返すことで、単発の花火でもいっぺんに上がったような、豪華な写真が撮れるというわけです。厚紙をどけた時間の合計が30秒ぐらいになればよいので、この方法だと数分間の花火を全部写すことができます。

 [8]今度は望遠ズームレンズを装着します。2、3発花火が上がる間に、ファインダーで確かめながらズームレンズを動かし、フィルム一杯に花火が入る程度のズームで固定しておきます。まだシャッターは切りません。シャッタースピードは1発の花火が消えるまでの長さです。
 いよいよ本番というときに、花火が開いて消えるまでの数秒間に、ピントリングをわざと回します。最初はピントが合った状態、シャッターが閉じるときにはボケた状態になっています。その逆でも構いません。こういう風にして撮った写真は一体どんな写り方をしているでしょう。現像してのお楽しみです!

 [9]上と同じように写しますが、今度はピントリングではなく、ズームリングを回します。シャッターが開いている間に焦点距離をわざと変えるわけです。これも出来上がりのお楽しみです。
写真を講評しますよ!
みなさんが撮ったデジカメ写真を送って下さい。この欄で講評します。「こうしたらもっと良くなる」「こんな見方もアリだよ」など、今後の参考になる(かもしれない)意見を述べさせていただきます。本名で送ってきても、こちらで勝手にあだ名をつけさせていただきますので、撮影者名は仮名で構いません。「掲載はして欲しくないけど講評だけお願い」というのはご遠慮ください。

○ 写真はなるべくリタッチしないままで。サイズだけ640x480pxに縮小してメールに添付してください。

○ 1通のメールに添付するのは1枚だけにして、複数の写真を添付しないで下さい。重くなりすぎて届かないことがあります。

○ 使用したカメラを教えてください。

送り先はこちらです。