Kit the genius'
☆ 1日1枚 

Fujifilm Finepix4500 Camedia C-4100
ご自慢の怪我 2003/07/26 SAT
 市内のほかのマンションの管理組合との連絡会議に出て、真昼間から一杯聞こし召し、「ハッピー!」などとつぶやきながら戻ってきたら、こいつらにつかまった。
 階段を登っていたときに「足」を見つけたので、こいつらがたむろしていることは事前に察知したのだが、引き返す間もなく御用になった。
 この二人は姉弟である。おねえちゃんは1年生。先週のキャンプには初参加だった。そのときに指先にケガをしたのだが、そのケガが自慢で仕方ないのだ。全然大したケガじゃなかったので、もうとっくに治っているはずなのだが、バンソウコウを貼った指を、こうしてだれかれ構わず見せびらかしている。おねえちゃんが余りにも自慢たらたらなので、弟くんは憮然とした表情だ。まあ、キミも来年のキャンプには参加できるのだから、そのときまでケガはお預けだよ。
 今日は夕方からマンションの役員会。役員会の後は深夜まで飲むことが規約で決まっている(ウソ!)ので、まだまだハッピー気分が持続するのだ。それに、ふ、ふ、ふっ、明日から鬼嫁が実家に帰る!なんて幸せな今日この頃なんだろう!

【使えるワザ】なにも考えずに撮っているので、ワザはなし。画面の中に無駄な空間を作らないという基本は、もう習慣になっているので考えずにできる。
撮影データ
カメラ Finepix 4500
撮影日 2003/07/26
ISO感度 200
絞り値 F2.8
シャッター 1/250
露出補正値 -0.3
WB オート
その他 ストロボ発光禁止
バックナンバーは
「天才キットのフォトギャラリー」
に展示してあります。
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まゆみちゃんから
 吉祥寺に住むもの(若くはない)ですが、6月半ばから毎日楽しみに見させていただいています。撮影会はどこに手を上げればいいのかわかりませんが、なんだかとてもためになりそうですし、楽しそうなので、手を上げさせていただきたいのですが、いいのでしょうか。具体的な日はいつ頃になるでしょうか。何の役にも立たないかもしれませんが、掃除くらいはできます。最近新しいデジカメを買ったので、ぜひぜひあんな写真が撮りたいものだと、毎日眺めさせていただいております。

返信
 ボクはネムちゃんとは違うので、若くなくても連れて行ってあげます。
 日程などははべて仙台の日の丸さんにお任せしてあるので、まだ決まっていません。棚田の撮影なら9月半ば頃、紅葉なら10月半ば頃になると思います。日の丸さんがもっと別の撮影地を見つけてくれるかも知れません。いずれにしろ、金曜日の深夜か土曜日の払暁に関東を発って土曜日の朝から撮影、その夜は温泉に泊まって、翌日曜日は寄り道しながらのんびり帰ってくるという日程になると思います。

 詳細が決まったら告知しますが、「都合がつけば行ってもいい」と思っておられる方は早めに手を上げてください。ある程度の人数が予測できれば、計画も立てやすいと思いますので・・・。

さとみさんから
 キット先生、はじめまして。毎日メールマガジンを楽しみにしております。
 今までもよく撮影法などの本やホームページを見てましたが、どれもむずかしくよくわかりませんでした。でも、キット先生の説明はとってもわかりやすいです。おかげで写真が今までよりも身近に感じられるようになりました。

 ところで今日は質問させていただきます。被写体の肖像権についてです。この写真は祇園祭でちまきなどを売っているバイトさんを望遠で撮ったものです。もちろんご本人は撮られたことなど気付いていらっしゃらないと思いますし、撮ったあとも別に声をかけたわけでもありません。わたしは自分で撮った写真をHPで公開していますが、もし、この写真を公開するとしたら、やはり問題があるのでしょうか。

 この他にも、祇園祭の山鉾巡行で鉾に乗っている人や曳き手さんの表情をたくさん撮ったのですが、こんな場合は声をかけることとかできませんよね。写真館で撮影した写真は、お客さんの了解を得てから店先に展示するということを聞いたことがあります。でも、新聞などの写真は知らない間に載っていることもありえるわけだし...。

 ふと疑問に思って考え出したら気になってしょうがないので、ご回答があることを祈っております。 よろしくお願いします。それでは、体調に気をつけてこれからもがんばってくださいね。


返信
 うーむ、難問じゃ!
 一応、原則から述べます。基本的に、写真を不特定多数が閲覧できる状態で公開する場合は、すべての被写体に肖像権が発生する、というのが原則です。人だけではなく、建物などの人工物もそうですし、自然のものであっても、たとえばその風景がある人の所有地だったりすると、肖像権を主張される可能性があります。

 しかし、原則通りに進まないのが世の中の常でして、そこにはいくつかの抜け道があります。まず、写真に写っているもの(人でも人工物でも風景でも)が確実に「あるモノ」だと証明できなければ、肖像権は主張できない、というか、主張して裁判に訴えても負けるので、事実上肖像権はないと言えます。たとえば、人物でも後姿であったとしたら、その写真が自分であると主張し、なおかつ、それを証明するのは難しいでしょう。自然の風景であっても、確実にそれが自分の地所であると証明するのは、よほど恒久的、特徴的な何かが写っていない限り無理だということになります。

 一方で、仮に肖像権を主張したところで、裁判にかける費用と権利の代価との比較で、訴える価値があるのかという一面もあります。肖像権を巡る裁判の多くが、写真が商業目的に使用された(ポスターやCMなど)とか、写真が公開されたお陰で不都合を被ったとかいう理由で争われているのは、そういう面があるからです。代価として期待できる金額が多くなければ、訴えても意味がないわけです。

 商業写真を撮影する場合は、かなりこの肖像権に配慮します。ボクが書いたコラムを参考にしてください。また、報道関係の写真家は、たとえば競馬場とか歓楽街などの写真を撮るときは、人物の写り込みにとても神経を使います。どうしても人物を配したいときは、当然ながら許可を取ります。それから、スポーツ選手や芸能人は、言わば肖像権を売るのが商売ですから、たとえホームページのような個人的なメディアであっても、掲載するのは危険です。

 ご質問のお祭の写真ですが、山車を引いている人々などは、現実に自分が多くのカメラで撮られていることは承知しているはずですし、問題になる可能性は小さいと思います。新聞社などでも、そういう判断をします。被写体には肖像権があるし、「オレの写真を載せやがって!」と言われてしまう可能性が皆無ではないことは知っていながら、その可能性がどのぐらい大きいか小さいかで判断している、ということです。
 参考として添付していただいた写真の場合も、ボクは大丈夫だと思いますが、かなりアップになっているし、一緒にいる人との関係も分からないので、ボクなら多分掲載しないと思います。一緒にいる人が男性だったとしたら、絶対に載せません。

 ボクのホームページに載っている写真には、けっこうたくさんの人が写っています。ラオスとルーマニアの写真の場合は、インターネット普及率がとても低い国だし、自分の写真が掲載されていると分かる確率はほとんどゼロだと考えられるので、被写体の承認を取っていないものもけっこうあります。日本の写真や先進国の写真では、前記のように、特定できる人の場合は承認をもらうことを原則にしています。たとえばコレコレのように。

 承認をもらうときのコツは、とにかく、恥ずかしがらずに声をかけることです。事前でも事後でもいいのですが、事前に声をかければ写真を撮るときに良い表情をもらえますし、事後なら何気ない会話の中で、自分が写真を趣味にしていること、気に入った写真はHPに載せていることを伝え、アドレスを教えるようにするといいでしょう。ボクは必ず名刺を渡します。デジカメなら、撮った写真を液晶モニターで見てもらいます。

 日本人のアマチュアカメラマンは、根暗というか、シャイというか、黙ってパチパチやっているだけで、その場の雰囲気に溶け込んで被写体と一緒に楽しむということをしない人が多いように感じます。ボクは、撮影現場では誰にでも声をかけることを第一義に考え、撮影は二の次にするように心掛けています。田んぼの写真を撮りに行くと、ほとんど世間話で1日終わってしまうようなことも希ではありません。でも、楽しいですよぉ!
投稿写真をけちょんけちょんにけなすコーナー
KKさんの投稿写真
 こんにちは。講評してもらおうと思ったわけじゃないんですが、ケムちゃんの写真が届いたので、お返しに国蝶さんが庭に遊びに来た記念写真を送ります。遊びに来てくれたのは、これが初めてです。しかも、近寄っても逃げないでいてくれました(^_^)/。天然ものですよ。田舎に住んでてよかった〜。
 あとは家の前の川(普通の川)で3回ほど見かけたカワセミさんをいつの日か撮ってみたいです。ほとんど不可能ですが・・・。
 それではダイエットがんばってください。ちなみに僕は体脂肪を量ったら15%でした。毎日二重跳びを100回やってるのが効いてるみたいです。


講評
  講評不要とのことですが、KKさんはボクの「フォトギャラ」で3回も切り番をゲットした確信犯だし、めずらしいオオムラサキのオスの写真なので、頼まれなくても講評することにします。

 こういう写真は、しょせんは「図鑑写真」「標本写真」にしかなりようがないので、そういう写真として評価すると80点というところでしょう。手前の羽の一部が木の葉で遮られていること、触角の先端が切れていることがマイナスです。でも、ここまで寄って撮れるという機会は滅多にあることではないので、評価は高いです。

 昆虫や動物を「図鑑写真」から脱却させるのは、よほど状況に恵まれるか高価な器材を取り揃えるかしないと難しいのです。のりさんのアゲハチョウの写真などは、状況に恵まれた例だと言えます。しかし、「図鑑写真」には図鑑写真なりの難しさがあって、その道の専門家に言わせれば、ボクなどには想像もつかないようなご苦労をしておられるようです。

 たまたま先日、カワセミを追いかけている写真家と話す機会がありました。1枚の写真を撮るために、河原にテントを張って何日も粘ることは日常茶飯事だそうです。撮影に際しては、自分の姿が隠れるように迷彩色のカバーで体を覆い、レンズの先端だけが出た状態で身じろぎもせず待つのだそうです。相手は三歩歩けば全部忘れてしまうという鳥類ですから、川面のどこに飛び込むか分からないし、どの枝に止まるかも分からないのですが、何日もひたすら観察していると大体の見当はつくと言っていました。場所の見当がついたら、餌になる小魚をその辺に投げ込んでカワセミを誘うんだそうです。いやあ、こんな仕事、やれって言われてもボクは遠慮します。

 ここにもダイエットのことを忘れていないヤツがいたか。困ったもんだ!
写真を講評しますよ!
 みなさんが撮ったデジカメ写真を送って下さい。この欄で講評します。「こうしたらもっと良くなる」「こんな見方もアリだよ」など、今後の参考になる(かもしれない)意見を述べさせていただきます。本名で送ってきても、こちらで勝手にあだ名をつけさせていただきますので、撮影者名は仮名で構いません。「掲載はして欲しくないけど講評だけお願い」というのはご遠慮ください。

○ 写真はなるべくリタッチしないままで。サイズだけ640x480pxに縮小してメールに添付してください。

○ 1通のメールに添付するのは1枚だけにして、複数の写真を添付しないで下さい。重くなりすぎて届かないことがあります。

○ 使用したカメラを教えてください。

 現在の在庫は9枚です。原則として1日に1枚掲載しますので、しばらく順番待ちになります。ご容赦ください。
 それから、ひょっとしたらボクのホームページの「写楽道場」に載せるかも知れません。送り先はこちらです。
地球旅行」の今月の壁紙を更新しました。
8月の壁紙は香港の夜景です。