Kit the genius'
☆ 1日1枚 

Fujifilm Finepix4500 Camedia C-4100
出穂 2003/08/13 WED
撮影データ
カメラ Finepix 4500
撮影日 2003/08/13
ISO感度 200
絞り値 F2.8
シャッター 1/162
露出補正値 -0.3
WB オート
その他 オートAE
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 大利根町にお米を買いに行った。例によって、うちの鬼嫁のご命令である。ボクには、スーパーで買った米と同じ味としか思われないのだが、彼女の味覚では決定的な違いがあるらしい。産直フリークなのだ。今日は「氷の国の一人旅」と「天才キット世界を撮る」の配信が控えているので買い物どころじゃないのだが、逆らうとどんな仕打ちが待っているか分からないので、すごすごと頭(こうべ)を垂れて出かけた。
 車で田んぼの中を走っていたら、ある一角で人が大勢働いているのを見かけた。除草作業でもやっているのかと思ったら、なんということはない、案山子さんたちだった。畦道に車を止めて数枚の写真を撮った。そして気付いたのだが、今年もめでたくイネが出穂している。今日も今日とて8月とは思われないほどの涼しさなので、冷害の心配がまた頭の中に浮かんでいたのだが、なんだか安心した。でも、この涼しさじゃ、いもち病発生→じゃんじゃん農薬散布という構図が必定だろうな。産直だからといって安心はできないご時世なんだよ、おばちゃん!
【使えるワザ】久しぶりに使ったファインピクスで全自動の便利さを実感した。細かな設定がそもそもできないから、余計なことに頭を悩ませる必要がない。露出と構図だけを考えればいいだけだ。
 左の写真は、車を止めた農道からの俯瞰図。ズーム機能がついていないカメラなので、こういう典型的なご報告写真にしかならない。「それでは」というので、車に常備してある長靴に穿き替えて畦道に踏み入れ、案山子さんのところまで近づいてみた。その写真がこれ。典型的な失敗写真である。
 まず、案山子の立ち位置が悪い。向いている方向の空間が背中のほうの空間より狭いので、田んぼの広々とした感じが出ていない。視線が向かう方向を広く開けてやらないと、窮屈な感じになってしまうのだ。
 もう一つは「首切り写真」になってしまっていること。地平線で首が切られないようにするのは人物スナップの基本中の基本なのだ。
 

読者からのメールや質問やヤジ

JAさんから
 とある読者のお一人が、「キット先生は写真は言わずもがな、どれも文章が素敵です」とコメントしていたのに接し、天才キットが以前から「現在の写真家は文筆家でもある」と言っていたのを思い出しました。小生は天才キットはむしろ文筆業が本職であると思っています。

 写真展や絵画展に行くと写真や絵画が展示されているだけです。写真家や画家がなぜそういう写真を撮影したのか、なぜそういう絵を描いたのか、鑑賞者は想像を働かせるだけです。画家は本質的に鑑賞者とのコミュニケーションを求めているのではないと思います。絵の主体は画家だと思うのです。

 だが、文筆家は本質的に、作家と読者のコミュニケーションを求めていると思います。読者に何を伝えたいのか、というのが文筆家の出発点だと思うのです。文章の主体は読者だと思うのです。

 挿絵無しの文章と挿絵入りの文章の差は微々たるものだが、解説付きの写真や絵画と何も無い写真や絵画とでは格段の差があると思います。天才キットが「写真家は文筆家である」と言うのは、その根本に鑑賞者とのコミュニケーションがあるからだと思います。天才キットの主体は鑑賞者であり読者だと思うのです。ゆえに、天才キットは本来文筆家だと確信しているのです。


返信
 ふーむ、そういう視点もありか。なんとなく納得させられるご意見だな。でも、理想的には、「写真もうまい文筆家」より「文章もうまい写真家」のほうがいいな。どちらも下手なのが悩みの種なんだけどね。

さとこちゃんから
 キット様、こんにちは。「天才キットのフォトギャラリー」楽しく拝見させていただいています。
 トップページの切り番30000が近づいてきたので、うろうろカチカチしていたら、つい先ほどちょうど30000が表示されました。これって切り番を踏んだということですよね?

 この場合どうすればいいのでしょう?掲示板に報告しようと、新規投稿をクリックしたのですがエラーがでてしまい、送信することができませんでした。そこで、唐突で申し訳ないと思いつつ、直接メールさせていただくことにしました。ルールがよくわからず、見当違いなことをしていたらすみません。本当にキット先生の作品がいただけるのでしょうか?突然のメールですみませんが、どうすればよいのか教えてください。


返信
 さとこさま、
 それって、間違いなく切り番を踏んだってことですよ、おめでとうございます(ご愁傷さまです)。ごーかしょーひん(ペナルティ)は額装写真です。お好きな写真をお選びください。

 ただし、パノラマ(長〜い写真)、スクエア(真四角の写真)はプリント、額ともに特注(=すご〜く高くてボクの小遣いじゃ賄えない)になってしまうので、普通の形の写真から選んでください。日本のものでも海外のものでも構いません。それから、デジカメ写真はどうしてもプリントサイズが小さくなってしまうので、「どうしても」という場合以外はやめておいたほうがいいと思いますよ。決まったらお知らせください。待ってます。

 それから、いただいたメールは掲示板に転記しておきました。エラーが出るのはウィルスソフトのイタズラです。お使いになっているのはノートンじゃありませんか?もっちゃんのご示唆を参考にしてみてください。
唐突に決まった撮影会のお知らせ

日時:8月23日(土)午後4時から
被写体:お台場公園の夕陽と夜景とアベックと生ビール
参加費:3000円(講評会込み、交通費と飲み代は各自負担)

※今回はデジカメ中心でやります。撮影会終了後の生ビールの席で、
パソコンに画像を取り込んで、飲みながら講評会をやろうかと考えています。

お申込みはこちらから。


申込みを16日(土)に締め切ります!
投稿写真をけちょんけちょんにけなすコーナー
お散歩中年ののりさんの投稿写真
 キット先生毎日お忙しそうですね。無理をしないで下さい。
 ユリの写真には目を見張りました。当然ながら、同じものを撮ったらプロと素人の差は大きいですね。

 今回は、無謀ながら飛ぶトンボのマクロ撮影に挑戦してみました。トンボが目立つようにストロボを発光したのに、肝心のカメラが動いており、ピントも合っていない失敗作ですが、一見では不思議な雰囲気が面白い様な気もします。先日のネジバナと同じ質問で恐縮です。こんなのもありでしょうか?それとも評価にも値しないものでしょうか?


講評
 「こんなのもあり」ですよ、もちろん!虫追っかけマンののりさんならではの着眼点ですね。そりゃあ、ちゃんとした器材をそろえて撮った専門家の写真と比べれば、いろんなアラは目立ちますが、デジカメでこういう写真に挑戦しようという心意気もすごいし、それなりにちゃんと写真になっているってのもすごいことです。

 多分、ピントはマニュアルで1メートル前後のところに固定して、トンボのほうが近くを飛んでくれるのを待って撮ったのだと思います。けっこう根気がいる撮影です。
 「トンボが目立つようにストロボを発光した」とのことですが、こういう場合は、目立つようにではなく、ストロボが光ることによってその瞬間が固定されるわけなので、背景が流れていてもトンボは止まって写ってくれるのです。ですから、こういう写真ではストロボ使用は絶対なんですよ。

 残念ながら、デジカメのストロボを自動発光させたのではシャッター速度が1/125前後にしかならないので、よく見るとトンボがブレていますが、お使いのデジカメが完全マニュアル設定可能な機種であれば、露出に関係なくシャッター速度を1/500(もしくはそれ以上。早くするほどピント距離を短くする)ぐらいに設定してみたらいいと思います。絞りは開放(最小値)にします。背景は露光不足で暗くなってしまいます(したがって、流し撮りの効果は薄れます)が、トンボは完全に止まるはずです。

 こういう速い運動体を、レリーズラグがあるデジカメで画面の中心に捉えるのは至難の業なので、どうしても「追い撮り」にならざるをえませんが、シャッター速度がその程度の速さであれば、手ブレの心配をする必要はありません。
写真を講評しますよ!
 みなさんが撮ったデジカメ写真を送って下さい。この欄で講評します。「こうしたらもっと良くなる」「こんな見方もアリだよ」など、今後の参考になる(かもしれない)意見を述べさせていただきます。本名で送ってきても、こちらで勝手にあだ名をつけさせていただきますので、撮影者名は仮名で構いません。「掲載はして欲しくないけど講評だけお願い」というのはご遠慮ください。

○ 写真はなるべくリタッチしないままで。サイズだけ1280x960px(または640*480px)に縮小してメールに添付してください。縮小する際にシャープネス(アンシャープマスク)をかけないようにしてください。ピントの判断ができなくなります。

○ 1通のメールに添付するのは1枚だけにして、複数の写真を添付しないで下さい。重くなりすぎて届かないことがあります。

○ 使用したカメラを教えてください。また、撮影データが分かる場合は、それを付記してください。

 現在の在庫は16枚です。原則として1日に1枚掲載しますので、しばらく順番待ちになります。ご容赦ください。
 それから、ひょっとしたらボクのホームページの「写楽道場」に載せるかも知れません。送り先はこちらです。