Kit the genius'
☆ 1日1枚 

Fujifilm Finepix4500 Camedia C-4100
歪曲 2003/08/15 FRI
 今日も1日中、間断なく降り続いていた。敗戦記念日の涙雨だ。ネットで天気図を見てみたら、まるで梅雨時だね。太平洋高気圧が弱々しいので、前線が日本列島の太平洋岸に居座っている。欧州では熱波だというし、北米は停電だ。地球規模で異常気象が起こっている感じだな。あ、停電は違うか・・・。
 木曜日の「氷の国の一人旅」配信が終わったので、本来なら喜び勇んで撮影に出かけられる金曜日なんだが、こんなお天気じゃ出かける気にもならない。暇つぶしにノートブックのウィルスチェック(5時間以上かかった)をやったり、溜まっていた原稿を書いたり、全部のカメラのレンズ拭き(約100本)をやったりして1日潰した。
 夕方になって、重い腰を上げて1日1枚を撮る。それが本日の写真。今日はクイズだ。これは一体なんでしょう?というのが問題。一切レタッチはしていません。望遠端で撮ったものです。分かった人は「ご質問」からメールください。正解者は明日の配信で、「手放しで称えられる」栄誉を受けることができます。

使えるワザ「使えるワザ」を書いたら正解がばれるので、解説は明日までお預け。その替わりと言っちゃなんだが、もう少しおしゃべりを・・・。
 来週の土曜日に予定されている撮影会参加者が、最終的に10名になった(まだ締め切りまであと1日あるが)。午後4時に新橋に集合して、「ゆりかもめ」でお台場に行き、明るいうちに若者たちの生態やら、ビル群の向こうに沈む夕陽(晴れるつもり)を撮って、日が暮れたら夜景を撮る。デジカメが最も苦手とする夜景に挑戦なので、みなさんには自分のカメラの限界に挑んでいただくことになるわけだ。普段ほとんど使わない「最長シャッター」を多用する。取説をよく読んでおく必要ありだね。
 大体7時半か8時ごろまで撮影してから新橋に戻り、某所を貸りきって、大型TVにその日の画像を写しながら講評会。当然、飲み放題なのだ。なんせ、運転する必要がない撮影会ははじめてなので、多分、一番楽しみにしているのはボクだね。それに、参加者の半分以上は初参加。どんな「向こう見ず」たちなのか、その人たちに会うのも楽しみ。
撮影データ
カメラ Camedia C-4100
撮影日 2003/08/15
ISO感度 100
絞り値 F2.8
シャッター 1/80
露出補正値 -0.3
WB オート
その他 絞り優先AE
ストロボ発光禁止
コントラスト+2
バックナンバーは
「天才キットのフォトギャラリー」
に展示してあります。
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hermesさんから
 Kit先生、講評ありがとうございました。
 あの写真を撮ったとき、最初は道端のキスゲに近づいて、目一杯広角で狙おうとしたのですが、あいにく立ち入り禁止のロープがあって果たせませんでした。しかたなく、とっさに前を歩いていたグループがちょうどよい位置に入るタイミングを待って、そのままシャッターを切りました。ピントはたまたま絞り優先でF8にセットしていただけで、真ん中のキスゲに合わせていたかと思います。ピントを確認してみましたが、結果的にはパンフォーカスになっていたようで、3人の後姿にもピントは合っていました。

 自分として納得していなかった部分は、もっと真ん中のキスゲに近づいて撮れば、キスゲの存在感が増して、もう少しメリハリの効いた写真になったかなと思ったからでした。Kit先生の講評に従えば、それでは多分ポイントが分散して、目がキスゲと3人の間を行ったりきたりして、落ち着かない写真になってしまうとおっしゃるような気がしますが(違ってますか?)。

 写真を撮る瞬間に、講評にあるようなポイントをとっさに整理できるようになるには、やはり、修業が必要みたいですね。私は最近なるべく狙いを明確にして撮ろうと心がけているのですが、気持ちばかりでまだまだ成功率はゼンゼーン上がりません。自分の設定した狙いが出来上がった写真に一致し、さらに第三者から見てもそれが明確に分かり、共感できる、というのが理想なんでしょうね。

 ただ、ここのところ、毎週末には必ずどこかへ写真を撮りに出かけるようになってしまいました。Kit先生の講評で舞い上がってしまったようです。デジカメ写真撮影にしっかりはまっています。今日は初めて韮崎の明野村までひまわりを撮りに行ってしまいました。
 本当に的確な講評ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。


返信
 完全にはまりましたね。これで、hermesさんの人生は転落の一途・・・じゃなくて、写真とは一生付き合う運命になったというわけです。ボクも、昔アマチュアだったころ、まさにhermesさんと同じような径路をたどって、結局抜き差しならなくなっちゃったわけですけど、最初の頃は、たまに良い写真が仕上がる楽しみもさることながら、他人があまり行かないような撮影スポットを探して、自分だけの「穴場」を作るのが楽しかったですね。

 キスゲの存在感が強すぎると、あの写真は生きませんよ。hermesさんの推測通りです。ただ、キスゲが全然ないと、何を言わんとしているか分からない写真になってしまいます。満開のキスゲを見に来たけど、あいにくの雨でしょんぼり、という雰囲気があの写真の命なので、キスゲの存在感はあの程度でちょうどいいんです。


JUN1さんから
 「高原の夏」見せていただきました。すがすがしさがよく表れていていいですねー。私も撮りたくてうずうずしています。

>> お住まいもご近所なので、撮影会というような改まったときでなくても、お暇なときは一緒に遊びに行きましょう。

 いいな、いいな、ご近所じゃないけど、私も仲間にいれてくださいよー。


返信
 いいですよ。そっち方面に遊びに行くときはお声をかけさせていただきます。ただし、仕事のときは助手をやらされるかも・・・。

kuuさんから
 KIT様、連絡が遅くなりまして大変申し訳ありませんが、額装写真届いております。ありがとうございました!!陽射しに溶け込むブーゲンビリアのまろやかな色合いを見ていると、私の脳みそも溶けていきそうです。(笑)

 ささやかながら御礼のものを何かお送りしようかと思いますが、日本酒お好きなんですよね?何かお好みのものはありますでしょうか?(た、ただしビンボーなのであまり高過ぎないもので^^; すみません…)

 「お散歩デジカメ」配信頂いて、デジカメは使ったことがない為よくわからない部分もあるのですが、「ふ〜んなるほど」と楽しく拝見しています。そして予算もないのに「デジカメいいなぁ、LUMIXとかよさげだなぁ」と皮算用したりして。お店で見るプリント例は今どれを見ても大変綺麗で、どの機種がいいとかわかりにくいですね。KIT様はCAMEDIAとFINE PIXを使ってらっしゃるようですが、他と比べてどういった所が良いのでしょうか?

 いつか私もデジカメを購入した暁には、KIT様に送って講評して頂けたらと思っています。その時はどうぞ宜しくお願いします!


返信
 ボクが使っているカメラは、単に安く手に入るというだけで飛びついたものなので、ほとんど吟味していません。今カメラ屋の店頭に並べられているデジカメは、どれをとっても五十歩百歩、どんぐりの背比べ、みたいなものなので・・・。

 前にも書いたことがありますが、デジカメの世代交代は今すごく早くなっているようなので、カメラ屋さんに新製品が出る時期を聞いておいて、新発売されそうになったら旧世代機を買うという手がお得ですよ。ぐんと値段が下がりますから。要は、カメラはなんでもいいから、買ったカメラを使いこなすことです。高価な、機能もたくさんあるカメラを持っていても、全自動でしか撮ったことがないという人は大勢います。ああもったいない!

 日本酒は大好き(他の酒も大好き)ですが、お気遣い無用です。そもそも、こちらが切り番達成のお礼として差し上げたものですから、それにお礼をいただいては、あだ討ちのあだ討ちみたいになっちゃいます。お気持ちだけ、ありがたく頂戴しました。
唐突に決まった撮影会のお知らせ

日時:8月23日(土)午後4時から
被写体:お台場公園の夕陽と夜景とアベックと生ビール
参加費:3000円(講評会込み、交通費と飲み代は各自負担)

※今回はデジカメ中心でやります。撮影会終了後の生ビールの席で、
パソコンに画像を取り込んで、飲みながら講評会をやります。
申込みは明日で締め切り!

お申込みはこちらから。
投稿写真をけちょんけちょんにけなすコーナー
JUN1さんの投稿写真
 またまた講評ありがとうございます(夜の水面に映った大樹)。自分の写真がメルマガに載るのも楽しみですし、講評していただけでうれしいです。

 > 投稿写真の方ですが、夜景の長時間露光の割にノイズもほとんどなく、綺麗に仕上がっているので驚きました。
 ありがとうございます (^0_0^)

 > さすがはG3ですね。
 私の腕前ではなくカメラを誉めてくださったのですね、ガクッ。

 > 水面に映った景色がくっきりと再現されています。雰囲気のあるいい写真です。
 ありがとうございます。

 > 写真撮影というのは、よく「マイナスする作業」だと言われます。
 「写真は引き算」とは知ってはいましたが、いざ写真を撮るとなるとすっかり忘れてしまいます。

 > 写す前にちょっと立ち止まって考えましょう。「一体、この景色の中のナニに曳きつけられたのだろう」
 ハイ、よ〜く頭に入れておきます。

 > ボクだったらおそらくこう撮ります。どうですか?眼が画面の中をキョロキョロしなくなったでしょう?
 いいですね! 伝えたいことがハッキリします。

 今回見ていただきたいのは第三台場の古井戸です。第三台場の外周には砲台が設置され、黒船の侵入を防いでいたということです。中央のくぼみには炊事場があり、当時使っていた井戸が残っています。私がイメージしたのは「兵(つわもの)どもの夢の後」です。どのように切り取ったらよいのかよくわかりません、アドバイス願います。全体写真と私が選んだ構図を添付します。よろしくお願いします。カメラはCanon PowerShot G3です。


講評
 弱ったな!第三台場の古井戸を見たことがないし、この全体写真では周りに何があるか分からないし・・・。
 しかし、第三台場はまさに、今度の撮影会で行くところだし、周りを見回せばお台場の新しいビル群やら観覧車、背後にはレインボーブリッジなんかも見えるところじゃないのかな。

 だとすれば、この古井戸に寄るのではなく、もっと引いて、古井戸を前にボツンと置いて、それとは対照的な近代的な風景を背景にした図柄のほうが、より「兵どもの夢の後」という雰囲気が出るんじゃないでしょうかね。少なくとも、いただいた写真ではそういうイメージは湧きませんでした。単なる古井戸・・・。解説を聞かない限り、この古井戸から兵どもは連想できませんよ。今度の撮影会で、一緒にもう一度現場を見てみましょう。
写真を講評しますよ!
 みなさんが撮ったデジカメ写真を送って下さい。この欄で講評します。「こうしたらもっと良くなる」「こんな見方もアリだよ」など、今後の参考になる(かもしれない)意見を述べさせていただきます。本名で送ってきても、こちらで勝手にあだ名をつけさせていただきますので、撮影者名は仮名で構いません。「掲載はして欲しくないけど講評だけお願い」というのはご遠慮ください。

○ 写真はなるべくリタッチしないままで。サイズだけ1280x960px(または640*480px)に縮小してメールに添付してください。縮小する際にシャープネス(アンシャープマスク)をかけないようにしてください。ピントの判断ができなくなります。

○ 1通のメールに添付するのは1枚だけにして、複数の写真を添付しないで下さい。重くなりすぎて届かないことがあります。

○ 使用したカメラを教えてください。また、撮影データが分かる場合は、それを付記してください。

 現在の在庫は17枚です。原則として1日に1枚掲載しますので、しばらく順番待ちになります。ご容赦ください。
 それから、ひょっとしたらボクのホームページの「写楽道場」に載せるかも知れません。送り先はこちらです。