以前にこの路地の写真を撮ったことがある。まったく同じ構図だが、そのときのお天気は晴れ。なんともつまんない写真だったのですぐに削除されてしまったのだが、そのときから、雨の日ならふめふめ、と思っていたのだ。
しかし、問題は撮影する場所。ここは、駅前のハンバーガー屋の2階席なのだ。ジャンクフードが大嫌いときているから、ここに上がってくることが滅多にない。そもそも、我が家はお肉をほとんど食べない、正しい家風なのだ。
でもまあ、時にはなんかの拍子にここに来ることもなくはない。今日は、ちょっとした打合せでコーヒーを、ということになって、雨の中だし近場を選んでここに来たのだ。打ち合わせは他の人にお任せして、せっせと写真を撮った。呆れ顔で見られるのは慣れてるもんね。でも、いざとなると、絵になる人はなかなか通らないもんだね。
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【使えるワザ】こないだの雨の日の階段の写真と同じで、濡れて光る路面が狙い。コントラストを少し上げて、光っているところを際立たせるようにしている。
人物は着ている服の色やスタイル、歩く格好などさまざまなので、誰かが通るたびに何枚も撮っている。正面向きだと例の肖像権の問題があるし、雨の日の寂しげな雰囲気が出ない。人数も複数より一人だけの方が様になる。ただ、位置だけはここでないといけない。光る路面をバックに浮き上がるように配置しなければならないからだ。
60枚ほど写した中から、最後まで残ったのは、これと、もう1枚は傘を差した女性。そちらが落選したのはミニスカートだったから。傘はよかったのだが、ミニスカートでは目がどうしてもあんよに集中してしまうので、雰囲気が違う絵になった。それは写真の問題じゃなくて、ボクの鑑賞眼の問題ってか? |