Kit the genius'
☆ 1日1枚 

Fujifilm Finepix4500 Camedia C-4100
非常時 2003/08/30 SAT
撮影データ
カメラ Camedia C-4100
撮影日 2003/08/29
ISO感度 100
絞り値 F5.6
シャッター 1/20
露出補正値 -0.7
WB オート
その他 絞り優先AE
コントラスト+4
彩度+3
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 うちのマンションの階段にはいろいろな呼び名がある。9階建ての下のほうに住んでいる住民にとっては、日常的に使用する階段なので普通の「階段」だが、上の階の住民たちは普段はエレベーターを使い、めったに階段の上り下りをしないから「非常階段」と呼ぶことが多い。管理組合で補修の話などが出るときには、一応「外付け階段」とか「鉄骨階段」と呼ぶし、実際の工事の時には、業者との行き違いがあっては困るから、仮に「X棟X号階段」という呼び方をしていた。
 その階段は、子どもたちにとってはさしづめ「遊び場階段」であろう。こないだは臨時寺子屋の様子を写真に撮ったが、ああいうおとなしい使い方はむしろ珍しく、ドタドタと上下に走り回っていることのほうが多い。彼らは、エレベーターのような単調な移動手段よりは、自分の体を目一杯動かせる手段のほうがお好みなのだ。ただの上り下りでも、ゆっくり歩くというようなことは決してしない。いつも走っている。傍から見たら、まさしく「非常階段」に見えてしまうのだった。
【使えるワザ】今日は午後から市内のマンション交流会があるので、急ぎの用事を午前中にさっさと済ませて出かけた。出際に遭遇したのがこのシーンだ。なんの騒ぎかと思ったら、子どもたちが群れをなして階段を駆け上っているのだった。まるで火に追われているような勢いドだ。とっさにカメラを構えた。いろんな設定をしている間はない。昨日の毛呂山での最後の撮影のときの設定で写った画像がこれ。シャッター速度が1/20にしかならなかったので、ご覧のような被写体ブレになった。
 しかし、多分、前もって用意していたとしても、シャッター速度はこの程度にしただろう。子どもたちの動きだけがテーマの写真だから、止まった画像では面白くも何ともない。コントラストとか彩度はもっと抑えるかも知れないが・・。
 人間が普通に歩いているスピードなら1/60で止まる。足の先端などがちょっとブレるぐらいだ。走っているときならその倍の1/125以上のシャッター速度が必要。逆にいえば、それより遅いシャッターだと「動き」が表現できるということになる。ただし、ブレているのは動いている被写体だけでなければ意味がない。手ブレだけはご法度だ。

読者からのメールや質問やヤジ

みーちゃんから
 ども、こんばんわ!なるほど、カーボンなど高級な三脚に水泡の入った丸い部分があるのは、水平を見るためなんですね。やっぱりああいうのも必要なんですねー。(でもカーボン三脚は一桁高いからなぁ・・手が出ない(^^;)まぁ、目で見て気を付けよう・・・)

 以前、結婚式のビデオ撮影助手をしていたことがあり、カメラマンさんは数多く見ているのですが、結婚式でのカメラマンは誰も三脚なんて使ってません。100%手持ち。今の仕事で、当然結婚式の写真を見る機会も多いのですが、明らかにプロが撮ったものってすぐ分かります。結婚式なので10本近くもザラですが、何本ネガを見ても、どれも一枚たりともブレていない。プロって必ず手持ちなのにどうして全くブレてないんだろう!?って不思議だったんですが、

>・・・・以上の姿勢が手ブレ防止の基本で、カメラマンは若い頃からこの姿勢を叩き込まれていますので・・・1/10を下回ってもブレないようになるのです。

 なるほど!!これを見て合点しました!考えてみれば、手持ちでもブレないのってプロなら基本ですよね。横位置で脇を締めるのは意識していたんですが、これから基本姿勢にも特に注意してみます。

 ・・・とか言いつつ、先日発表されたEOS Kiss Digitalがと−−っても気になってたりして(笑)使っている一眼がEOS Kissなんで。スペシャルページも見てみたんですが、レンズがどうのとかなんとかセンサーがどうのとか・・・サッパリ(爆)日本語で書いてくれーー、ってカンジです(笑)。専用レンズもセットで発売するようですが、あれってどうなんでしょ?もちろん今までKissで使ってたレンズも使えるんだろうけど、専用レンズは他に使えない。専用レンズと今までの一眼に使ってたCanon純正レンズとで、写りがそんなに違うのかなぁ??? でっっっ・・でもとっても気になるKissデジタル・・・。。頑張って買うか??(爆)


返信
 EOS Kiss Digitalはボクも大いに気になっているところです。9月末あたりに発売だそうですね。価格は一応オープンということになっていますが、行きつけのカメラ屋の感触では、多分12万円ぐらいの価格設定になるんじゃないかということでした。ちょっと高い!けど、600万画素一眼レフのラインナップでは一番安い機種になるし、なんといってもキャノンだからね、簡単に見過ごされるものじゃないことは確かだね。

 専用レンズはやっぱり「専用」で、フィルムカメラには転用できないみたいです。多分、レンズの周辺解像力に関してはあまり神経質になっていないということでしょう。装着できてしまうとそのへんのところがばればれになってしまうので、最初からフィルムカメラには装着できない造りにしたんだと思います。18-55ミリだもん、フィルムカメラに転用できれば強力な武器になるんだけどね。
 最近稼ぎが悪いので、「新しいカメラ買いたい」などと言い出したら、鬼嫁にぶっとばされてしまうのは火を見るより明らか。でも、後ろ髪引かれる!

ようちゃんから
 キット先生〜〜〜、こんばんは!
 メルマガを登録後、4日分届き、順調に読ませていただいてまっす\(^_^)/
 刺激になって、毎日届くのがとても楽しみ。・・・と、キット先生のメルマガにはまってしまいました。それと、25日分「暑い午後」の、私のホームページへのリンクありがとうございました。数日めまぐるしく、アクセスカウントがアップ、キット先生のメルマガの購読者の多さに驚きです。これからも、メルマガ応援してます。


返信
 いやいや、ども。こちらこそ、応援よろしくお願いします。しかし、プロに見られてるってのは、気が抜けなくなるってことでもあるわけで、痛し痒しだね。お手柔らかに頼みますよ。

ネムちゃんより
 キット先生こんにちは、大井川鉄道撮影会の写真を早速公開頂きありがとうございます。
 メルマガによると、明け方までかかったそうで、僕の一言の為にご苦労をかけてしまい申し訳ありませんでした。そして怪獣トッシーと、小ネムまでデビューさせていただき、抗議のメールや、カミソリなどがそちらへ送り付けられはしないかと心配しております。

 ところで参加者が5名なのに、作品が紹介されているのは僕を除いて二人というのは意外でした。でも気になっていたBOBさんを拝見することができて、やっとすっきりすることができました。それからトッシーが、ミズ君の花を脇に入れた吊り橋の写真が良いねと申しておりました。

 そしてそして、先生の作品を拝見したとき、ため息を連発してしまいました。僕も今後写真を撮りつづけることで、先生みたいな写真が撮れるようになるのかなぁ・・・っていつも心勇んで撮るんだけど、出来あがりを見てがっかりすることばかりです。大井川のSLも、もっと大きく写っていた物もあったのですが、ピントが甘かったり、ピント位置がSLの先端でなかったりで使えそうにありませんでした。


返信
 公開が遅くなってしまいました。すでに次の撮影会も終わったというのに、今ごろ公開なので、関係者各位にはお詫び、お詫び!でも、こうしてちゃんとした形でみんなの写真を見てみると、みなさん、けっこう上手いよね。
 お台場撮影会の写真も近々に公開します。お楽しみに。
投稿写真をけちょんけちょんにけなすコーナー
のりおくんの投稿写真
 キット先生こんばんは、今日はもう秋になってしまったのかと思うような涼しさと雨、このような日にどんなお散歩デジカメ写真が来るか楽しみにしています。
 また懲りずに応募いたします。昨日の朝近くの公園(和田堀公園)へハトにえさをやりに行ったおり、前方をおばあさんについて犬と猫が横切って行きました。いそいでデジカメを用意して追っかけて行って、後ろ姿を撮りました。なんともほほえましい光景でしたが、雰囲気が出ればとシャッターを切りました。

デジカメ:Nikon COOLPIX5700、絞り優先オート、1/250、f4、露出補正:-0.3EV、ISO100、WB:太陽光、階調補正:コントラスト(+)


講評
 ユーモラスな写真ですね。おばあさんの後姿がなんとも言えず面白いし、その後ろを犬と猫がトコトコ追いかけているという情景も珍しいし、なんとも言えず可笑しいですね。
 とっさのことで、じっくりと構図を考えたりする余裕はなかったのでしょう、写真を見ればそれがよく分かります。でも、雰囲気は十分に出ていると思いますよ。それに、意図的かどうかはさておき、手前に木の梢がかぶさって、黒い陰になったのが意外と効いています。少なくとも画像の左半分は、この黒い陰のお陰で無駄な空間になることを免れました。

 残念なのは右側の空間ですね。とっさの撮影なので、おばあさんが真ん中にくる構図になったのは止むを得ないといえば止むを得ないんですが、それでも、普段から構図というものを考えてシャッターを切る癖をつけておくと、こういうときでも、シャッターを切る寸前に自分でも意識しないうちに画角を変えるようになるものです。あるいは、ズームをいじるとかいうことが、自然とできるようになります。このシーンをこの位置から撮るとしたら、こういう風に切り取るのがいちばん自然ではないでしょうか。
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【ホームページ情報】
「お散歩デジカメ」のカウンターがもうすぐ切り番だよ!