頼まれ原稿を書いたり「氷の国の一人旅」の配信作業をやったりしていたので、結局、一睡もしないまま熊本に飛んだ。わずか1日留守にするだけだが、その1日の間の仕事を手抜きすると、帰ってからが大変。実際、今(11日午後11時)から2日分の「お散歩」配信をやらないといけないわけだから、多分今晩も寝るのは3時ごろになりそうなのだ。
14日には別の締め切りが控えているし、なんだか、やたらと忙しい。自分で仕事量の加減ができるのがフリーの立場の一番の旨みだったのは昔のことで、時世柄、選り好みをしているとすぐに見捨てられてしまうことになる。クライアントのご機嫌を損ねるわけにはいかないのだ。
熊本ではわき目もふらずに仕事に没頭した。なので、デジカメは2日で10枚ぐらいしか撮っていない。飲む時間はあったのだから、撮る時間がないはずはないと言われれば、その通り。弁解の余地はない。でも、不知火海の新鮮な魚を前にして、飲むなと言うほうが無理だよ。 |
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【使えるワザ】仕事の合間にタバコを吸っていたら、そこらで遊んでいた子どもたちが「おじさん、ほら、見て!」と言ってカマキリを見せに来た。
撮影会などでボクの素顔を見たことのある人なら分かると思うけど、ボクは絶対に子どもが寄りつくような風体じゃないはずなのだが、どういうわけか、どこに行っても子どもに付きまとわれる。見かけは怖いけど気は優しい(こら、笑うな!)ので、邪魔くさいけど邪険にできない。すると、子どもというのはどこまでもまとわりついてくるのだ。
このときも、ボクがカメラを持っているのを認めるや否や、「ねえ、写真撮って」とくる。「るせい!あっち行け!」で事は解決するのは分かっている。しかし、我知らず「おう、いいぞ」と答えてしまうのだ。なんてバカな男だろう。
「おい、じっとしてろ!」と言ってもそりゃ無理だね。子どもの手がぶるぶる震える。それを、マニュアルのマクロでピント合わせする。心の中では、「これはお散歩に使える」とほくそえんでいる。だから真剣だ。幸い、ちゃんと写ってくれた。 |