Kit the genius'
☆ 1日1枚 

Fujifilm Finepix4500 Camedia C-4100

大漁! 2003/10/18 SAT
 前夜の午後9時に出発、塩釜着が午前2時、日の丸さんの事務所で仮眠させてもらい、午前5時から塩釜魚市場を取材させてもらった。普段は一般人の立入ができないところなのだが、日の丸さんが各方面に根回ししてくれ、最後は市長決済を取り付けてくれたお陰で、9人もの撮影会メンバーが自由に市場内を歩き回り、撮影できた。漁船員や市場関係者、仲買人たちが忙しく働く中で、三脚を担いだ素人集団がうろちょろするのだから、さぞや邪魔になったことだろうが、市場の人々はとても協力的だった。
 ちょうどまぐろ漁船が4艘入港していて、水揚げ作業が行なわれていた。100キロを超す巨大なまぐろをクレーンで吊り上げる。陸揚げされた魚は重さを計量して競りにかけられる。
 作業中の漁船員に話しかけると、作業をしながらいろんなこと教えてくれた。今回の水揚げはおそらく500万円を上回る程度なので、船主は収支トントンだそうだ。航海によっては1000万円にはなるそうだが、運が悪ければ赤字になることもある。「まあまあだね」というのがこの若者の感想だった。しかし、1ヶ月ぶりの上陸とあって、漁船員たちはみなニコニコしている。このあと、船の掃除を終わったら仙台まで遊びに行くそうだ。
【使えるワザ】 まだ真っ暗な時刻から撮影開始だったので感度を上げてある。市場内ではストロボを焚くこともあったが、デジカメの内蔵ストロボではよくて3メートルほどしか光が届かないので、感度100のままだと背景が真っ暗になってしまう。感度を上げることで、多少は背景の描写が出来るようになるわけだ。ただし、全自動(P)AEではなく、絞り開放にしておくのがコツ。
 この写真を撮った時刻も太陽が昇る前なので、感度はISO400のまま。シャッター速度がけっこう出るので、感度を落とすか絞りを絞ることもできたのだが、そのままにしてある。スナップ撮影は瞬時の対応力が鍵なので、どんな状況でも手持ちで撮れるようにしておくほうが間違いがない。画質が多少劣化するのは止むを得ないという判断だ。
 同様に、コントラストや彩度もニュートラルに近い設定にしてある。いちいち設定をいじりながら撮影する状況じゃないからだ。後でレタッチによるレベル調整をしなければならないとしても、間違った設定で撮ってしまうよりはその方がいい。
撮影データ
カメラ Camedia C4100
撮影日 2003/10/18
ISO感度 400
絞り値 F2.8
シャッター 1/400
露出補正値 -0.7
WB オート
その他 絞り優先AE
コントラスト+1
彩度+1
バックナンバーは
「天才キットのフォトギャラリー」
に展示してあります。

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▼Stardustさんから▼
 おはようございます。Kit教室永遠の落第生stardustです。
 3日まえから準備完了です。いよいよ今晩出発。嬉しいですねぇ〜楽しいですねぇ〜宜しくお願いいたします。
▼返信▼
 まるで遠足の前の小学生のようですね。
 撮影会ではお世話になりました。お陰さまで楽しい2日間でした。お初にお目にかかった日の丸さんやsasaさんと東京組のみなさんが、あっという間に和気藹々の雰囲気になったので、今更ながらこのメルマガや撮影会ネットの威力を感じました。しょっちゅう目にしているお名前だし、互いにメール交換もしている間柄なので、他人のような感覚がないんでしょうね。
▼ネムちゃんから▼
 キット先生おはようございます。
 蕎麦の花の講評ありがとうございました。ご指摘のとおり、構図を決定する際、水平の位置は気をつけているんですが、垂直の位置はついカメラを上下に振るだけで、カメラの高さ自体を変えることは、あまりしていなかったことに気が付きました。今後は、広角側で撮る際は、カメラの高さ、絞り、ピント位置にも気を配りたいと思います。
 今回の写真はプログラムAEでの撮影ですが、フォーカスモードは遠景にての撮影でしたので、絞り値はF11ぐらいになっていたと思います。けれど今後は、絞り優先AEでの撮影にします。

 いよいよ明日は東北地方撮影会ですね。天候も良さそうだし、きっと良い写真が撮れることでしょう。夜中のご出発のようなので、運転にはくれぐれもお気を付けて、有意義な撮影会にして下さい。
▼返信▼
 撮影時に三脚を使うというのは、いいことはたくさんありますが、そればかりではなく、悪いこともいくらかはあるということですね。持ち運びが大変だからついついフットワークが二の次になることの他に、あまり気づかないことですが、高さの感覚が麻痺するということもあります。手持ち撮影だと自然にしゃがんで撮るようなものでも、三脚に装着しているとついそのままの高さで撮ってしまうということがままあるものです。

 だからといって、三脚を否定してはいけません。風景写真には必需品、ぐらいの感覚で考えておくべきものです。要は、撮影時の目線ということをいつも意識することが大切ということですね。

 それから、近景に何を配置するかを考えるということは、広角で撮る場合だけでなく、とても重要なことです。遠近感の描写ということをいつも念頭に置くようにすると、写真が一段進歩しますよ。
▼じいちゃんから▼
  東北撮影会参加者は、長靴とデジカメを磨いてソワソワしてるだろな。長靴で夜行列車に乗り、師匠の周りでは、ワンCupにチクワとハンペイを食いながらウダウダと。様子が目に浮かぶよ。車掌は、こいつら東京で職を失って郷里に帰るんだな、と思うよ。じいちゃんなら、日の丸さんに長靴は宅配で送るけどな。
▼返信▼
 東北撮影会参加者は、長靴は履いていたけれども、夜汽車じゃなく車で行ったのだよ。高速料金と油代を人数で割ったら、1人4000円で済んだ。夜汽車の片道料金より安かったよ。

 ボクは、たかが写真撮影ごときに高い金を遣う一部アマチュア写真家たちは嫌いだから、撮影会はできるだけ安く上げることを基本にしている。今回は、1泊の撮影会だったけど、あれだけの豪華料理を食べて2万円しかかからなかった(日の丸さんのお陰!)。2月の伊良湖岬もそういう方針でいきます。じいちゃん、よろしく!
▼kunyさんから▼
  塩竃撮影会参加の皆様へ。
 お天気が良さそうなので絶好の撮影日和ですね。足はマイクロバスですか。それとも師匠のエスタマ?ドライバーは交代ですか。カメラは忘れても、長靴だけは・・。
 シャッターマンさんの仰る様に食べ過ぎませんように。胃薬も必要かな。呉々もお気を付けて行ってらっしゃいませ。ご無事な御生還を獣道の下から祈ってます。そして、素晴らしい画像のお土産、首を長くして待ってます。
▼返信▼
 お天気は2日間とも、ほとんど雲一つない好天に恵まれました。車は密造酒研究家さんが出してくれました。運転も彼が一人でこなしてくれたので、ボクは道中ほとんど寝てました。
 予想通り、食いすぎました。初日の朝は、魚市場で自分たちが選んで仕入れた魚介類(まぐろ、ほたて、いくら、うに、かに、かき)を丼飯にぶっかけて、という超贅沢。市場が食事の場所(理事長室)も提供してくれました。昼は1人前500円の寿司、幻の酒「浦霞」。3時のおやつは、松島湾を一望に見下ろす高台で「ずんだ餅」。夜は、民宿の魚尽くし。全部は食べきれませんでした。飲み物はもちろん浦霞、それに、密造酒研究家さんご持参の栗焼酎、ポーランド産98度ウォッカなどなど。
 翌日は秋保の渓流で芋煮会。味噌仕立ての鍋に、殻つき牡蠣の炭火焼、焼肉、浦霞。一生一度の贅沢を心いくまで味あわせていただきました。
▼砂名ちゃんから▼
 そっか〜。東北は撮影会か〜。
 私も、ワンカップとチワワを用意して、一緒に行ったつもりになろうかぁ〜。
 では、撮影会の成功を祝して、( ^_^)/□☆□\(^_^ ) 乾杯!
▼返信▼
 乾杯!
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投稿写真をけちょんけちょんにけなすコーナー
薄頭の鷲くんの投稿写真
 カメラを買い替えたので、秋晴れの土曜日(私にとって曜日は何の関連もないのですが一応)近くの田園地帯に出てみました。コスモス、曼珠沙華があったのでカメラに収めてきました。
 初めての使用で露出・補正の関連が分かりませんので先生お勧めのマイナス補正で収めました。レタッチなしで送りますのでよろしくお願いします。
 
 データ:ニコンD100。一枚目はF4.5 1/750 露出補正−0.33。 二枚目はF6.3 1/200 露出補正 −0.33。3枚目はF4.5 1/1250 露出補正−0.33。  


講評
 タダヨシくん改め薄頭の鷲くんから一気に3枚の投稿です。順番待ちの列が長いので、1枚ずつの講評は勘弁していただいて、3枚いっぺんにけなしたいと思います。

 ニコンD100の描写特性でしょうか、3枚とも露出がアンダー過ぎますね。補正値は-0.33なので、普通ならもっとぼや〜っとした描写になると思うんですが、ひょっとしたらニコンさんは心を入れ替えたのかも・・・。ともあれ、こういう描写性能であるのならば、補正の必要はありませんでした。特に、1枚目、3枚目のコスモスは、露出を切り詰めすぎては花の可憐さが生きません。コスモスの葉の黄緑色の爽やかさも出ませんね。

 1枚目は欲張りすぎです。花の数が多すぎて散漫な構図になってしまっています。群生を撮るのならもっともっと多くすべ
きだし、真ん中の白花に注目するのなら数を絞るべきです。

 2枚目の彼岸花も花の数が多すぎてうっとうしい感じになってしまいましたね。向こう側に見えているロープのようなものも邪魔です。

 3枚目、惜しいですね。露出を開けると空の青が犠牲になってしまうのはデジカメの宿命みたいなものだと諦めるしかないでしょう。このままでは怖い感じがしませんか。現代アート風に撮るのなら、構図をもっと考えなくてはいけません。これでは平凡すぎるでしょう。やはり、普通の露出で、やわらかさや優しさ、優美さを表現するほうが無難だと思います。

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