Kit the genius'
☆ 1日1枚 

Fujifilm Finepix4500 Camedia C-4100

夕焼けの川面 2003/10/24 FRI
 蛍族であるボクは、大体1時間ごとにベランダに出る。今日は朝から富士山がよく見えた。昼過ぎになってもまだ見えている。真冬ならいざ知らず、この季節では珍しいことだ。そして、こういう日には、ほぼ間違いなく綺麗な夕焼けが見られる。
 というわけで、パソコンの前で仕事をしていてもなんだか落ち着かなかった。明日はマンション連合会の月例会議なので、その資料作りに忙しいのだが、気になって仕方がない。とうとう関宿町まででかけることにした。
 利根川と江戸川のちょうど分岐点に位置する関宿には、江戸時代には江戸に向かう舟便を検めるための関所があった。一応、名を関宿城といったのだが、町が何を勘違いしたのか、その城を復元すると言って天守閣を建ててしまったのだ。城とは名ばかりの館であったはずなのに、天守閣である。
 なんともバカバカしいお城だが、利根川の側から夕焼けをバックにすると、なかなか面白い絵になる。1時間ほどで70枚撮った。ついでに撮ったのが今日の1枚。
【使えるワザ】 夕焼けの色を出すにはマイナス補正が必須。補正ゼロあたりになると、もう色は期待できない。ただ、それも何を撮りたいか次第で、この写真のように、色がメインで部品はシルエットでいいという場合に限る。部品の詳細を描写したいのなら、逆光だから当然プラスに補正することになる。その替わり、色は出ない。
 コントラストを上げる、彩度を強めにする、といった手も効果がある。それに加えて、この写真の場合はホワイトバランス補正で赤をほんの少し強めに設定してある。赤を強調したいからといって、この補正をやりすぎると、自然な色合いとはほど遠い色になってしまうので注意。
 もう一つ大事な点。撮影会ネットでミズくんからも指摘があったが、ホワイトバランスをオートにするとカメラが気を利かせて赤味を抑制してしまう。蛍光灯の緑被りや白熱灯の赤被りを、なるべく自然な色に補正するという機能が働くからだ。夕焼けの色もそのせいで薄れてしまうわけ。だから、ホワイトバランスは晴天にしておくのが正解。
撮影データ
カメラ Camedia C4100
撮影日 2003/10/24
ISO感度 100
絞り値 F2.8
シャッター 1/80
露出補正値 -0.7
WB 晴天
その他 絞り優先AE
コントラスト+2
彩度+5
バックナンバーは
「天才キットのフォトギャラリー」
に展示してあります。

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▼薄頭の鷲さんから▼
 撮影会のMLに申し込みましたが、どのようにしたら参加できるのかわかりません。教えて下さい。
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▼砂名ちゃんから▼
 早くまともな写真が撮れるようになりたくて、ついにデジカメを買いました!師匠と同じ、カメディアのC-4100Zです。清水の舞台から、転げ落ちました(笑)。 だからどうか、機種を替えずに、ずっとC-4100Zで教え続けてください。
▼返信▼
 おうおう、また泥沼に足を突っ込むヤツが出てきた。どうも、このメルマガは、人様の人生を狂わせてばかりいるようだな。
 新しいデジカメを買う金を鬼嫁が出してくれる可能性は当分ないから、ご安心を。少なくとも壊れるまでは大丈夫。壊れたら、修理費と新しいカメラの代金を比べて、安いほうにする。
▼ヨシカエルさんから▼
 kit先生、今晩は、ヨシカエルです。先日は南越谷駅でたいへんご馳走になり有難うございました。お約束の品をお届けするだけのつもりが却って恐縮です。早々お散歩デジカメでたいそうなご披露を戴き、いささか面映ゆくてなりませんが、そのうちに撮影会にも参加さして頂きたいと思っております。
 昨日照葉峡に行って参りました。今が紅葉盛りの真っ只中、来週はほとんど落葉とのこと、きのこ露天売り子の弁でした。
▼返信▼
 いただいた焼酎は、大切に毎日1杯だけと決めて頂きました。昨日、空になりました。とても美味しかったですよ。それから、歌の介のテープは、こないだの東北撮影会の車の中で聞きました。抱腹絶倒!鹿児島弁が分かるボクと八ちゃん夫妻だけですけどね。

 照葉峡は隠れた名所ですね。観光客がほとんど来ないのがいい。お送りいただいた写真、なかなかでした。ありがとうございました。
▼松之山くんから▼
 こんにちは、松之山です。

 ということで(笑)、件名の通り、撮影会に参加したいと思いますのでよろしくお願いします。このような、あらたまった撮影会は初めての経験なので、ちょっとドキドキです。参加されるみなさん、当日はよろしくお願いします。
▼返信▼
 ボクらの撮影会は、まかり間違っても「あらたまった」などということはありません。「いい加減」「適当」「行き当たりばったり」「その場限り」がモットーです。安心しておいでください。
▼ちえさんから▼
 kit先生 砂名ちゃんありがとうございました。

 オーロラを写す!ということはとっても大変なことなのですね!
 じつは「毎朝お届けする水彩画」の田中先生のデジカメでとられたメルマガを見まして、カメラ知識もない超、超、ど素人が、スナップの一枚でも・・・なーんて。それがだいそれたこととも知らず、 kit先生に教えを乞うたわけでして・・・。

 今まで「お散歩デジカメ」は読んで楽しませていただいていましたが、これからは身近なものに目を向けて、ぼちぼちでいいから写す楽しみも覚えたいと思います。
 kit先生 超、超、初心者にもわかりますように、よろしくご指導お願いいたします。これからも愚問ばかりいたすかとは思いますが、長ーい目で見ていただき、お疲れが出ませんように。
▼返信▼
 カメラなんてものは、ぼちぼち楽しむのが一番いいんですよ。楽しくないと上達もしませんからね。質問も歓迎です。ご遠慮なくどうぞ。
≪撮影会ネット・Kit-Photoグループ≫
 撮影会ネットは、キットの撮影会に参加した人たちのメーリングリストです。

●まだ撮影会には参加していないけれど、いずれ参加する方向で家族会議中の方、
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●とにかくなんにでも口を挟まないと気がすまない方、

 なども入会できます。
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 巾着田撮影会の参加者の作品を講評と共にアップしました。土砂降りの中での苦労がうかがわれる作品ばかりです。こちらからご覧下さい。
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▼じゅんちゃんの投稿写真▼
 じゅんちゃんが性懲りもなくまた初心者の写真を送ります。

 今回はこの11月で90歳になる老母が、
 「どうしても棚田の彼岸花が見たい!今年が最後だろう(と言いながらもう何年も九重山系の九酔渓や、耶馬溪の紅葉を見に連れて行ってるんですが)から連れて行ってくれ!」
 と言うものですから、本来は9/23日までが「棚田と彼岸花まつり」だったのですが、老人を連れて行くには祭りの期間は人や車が大渋滞で近くまで車で行けないので、祭り直後に行ったのです。祭りが終わるまで自粛していた稲刈りが少し始まっていました。

 棚田の彼岸花を背景にして母を撮影していた時、地元の人が散歩に連れていた犬が突然画面に入ってきました。写真をプリントして母に渡しましたところ、写真の裏に次のような短歌を詠んで書きました。

 『彼岸花のふちどり紅き棚田撮れば他人の犬の顔も入りいて 寿美子』

 なんか、横書きでは雰囲気でませんかね。

 メルマガで最近彼岸花の写真が多いと書いてありましたので、ちょっと躊躇しました。前回、獅子廻しの写真の講評で、構図について色々と丁寧に詳しく指導していただいたんですが、素人の悲しさで、カメラを構えるとただ闇雲にがしゃがしゃシャッターを切ってしまい、後で、「あァ〜構図とかも考えなければいけなかったんだ!」というような繰り返しの、出来の悪い初心者です。少しは福岡県の葛篭(つづら)棚田(棚田百選に入っている)の宣伝になるかな?という邪心も込めて投稿します。ご面倒でしょうが、お暇なとき(そんな時ないですかね?)にでも講評をお願いいたします。

 使用デジカメはSONY DSC F717です。撮影はオートで、1/320 F4.0 露光補正-0.3 感度ISO100です。


講評
 いやあ、素晴らしい棚田ですね。来年の9月には是非行きます!
 こないだの獅子廻しの写真もそうでしたが、あと2歩か3歩の位置の移動が足りませんね。というのは、この写真の下から2段目の棚の手前左側が大きく陰になっていますが、その陰の部分が大きすぎるので、ちょっと邪魔になっています。わずかでも右側に移動して撮れば、この陰はもっと小さくなるはずです。もっとも、ボクは現地を見たわけではないので、移動できる場所であったかどうかは分かりませんが。

 オートAEで撮影すると、カメラは絶対に手ブレしないシャッタースピードを第一義的に選択しますので、どうしても絞りが甘くなります。これだけ奥行きがある風景でF4.0は物足りないですね。原画で見ると、奥のほうの棚や一番手前の彼岸花の列にはピントが合っていません(合焦位置は2段目の彼岸花の列)。絞り優先(Aモード)にしてF8まで絞れば、シャッター速度は1/80まで遅くなりますが、パンフォーカスに近いピントが得られるはずです。このスピードであれば、注意して慎重にシャッターを切れば手持ちでもブレません。ご心配なら、三脚を使用しましょう。

 かなり赤味の強い色合いの画面になっていますね。影の長さを見るとまだ午後3時前ぐらいのようなので、夕陽の赤味ではないと思います。お手持ちのカメラの発色の癖か、ホワイトバランスの設定が「晴天」または「オート」ではなかったのでしょう。
 また、露出もわずかにオーバー気味です。彼岸花の濃い赤がちょっと褪せたようになっています。色合いだけレタッチしてみました(ちょっと極端にやってあります、比較のために)。カメラの設定で、こういう発色が得られるはずですから、ホワイトバランスや露出の補正に早く慣れるようにしましょう。

 えーと、こないだの獅子廻しが60点だとすると、今回は75点ですね。ずいぶん上手になっていますよ。
 

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撮影会のお知らせ
 11月の撮影会は、東京・立川市の昭和記念公園です。有名な銀杏並木を始めとして、さまざまな紅葉が見られる都会の穴場です。
秋の一日、のんびりとお散歩気分の撮影を楽しみましょう。

日時: 11月16日(日)午前10時ごろより各自勝手に入場して撮影を始めてください。
受付: 公園内のバーベキュー広場で午前11時ごろより受付けを開始します。撮影の途中で立ち寄ってください。
集合: 午後零時半に受付け場所に全員集合してください。昼食はバーベキューパーティーです。
用具: 予備の電池、予備のメディア、雨具、防寒具、三脚
(受付場所にて、パソコンへの画像取り込みいたします。メディアが一杯になった方はどうぞ。)
講評会: 午後4時ごろから、場所を移して講評会を行ないます。会場は決定次第通知します。
会費: 5000円(バーベキューの費用含む。講評会会場費は別途)
交通: JR青梅線西立川駅すぐ前
URL: 昭和記念公園のHPはこちらです。

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