Kit the genius'
☆ 1日1枚 

Fujifilm Finepix4500 Camedia C-4100

夕暮れ 2003/10/30 THU
 まったく世の中、思い通りにはいかないもので、今日のお天気ときたら、絶好の撮影日和ではないか。よっぽど今日も海浜公園に出かけようかと思ったぐらいだ。しかし、仕事が溜まっているので断念。昼飯を食べに出かける時間も惜しいので、鬼嫁のおやつの菓子パンを失敬して、食べながらパソコンに向かっていた。おかげでペンディングになっていた仕事をいくつか片付けた。
 [1]「氷の国の一人旅」の今後の分の写真選び。とりあえず100枚ほど選んだので、明日写真屋に頼んでデータ化してもらう。
 [2]マンションの役員さんたちに支払う前期分のお手当て計算書に全部目を通してハンコを押した。ボクはハンコだけだが、計算してくれた会計さん、ご苦労様!
 [3]シュンランの虫退治。カイガラムシが発生したお陰で20年以上大切にしていた鉢2つのうち1つをダメにしてしまった。1つだけ残った鉢は枯らしてしまうわけにいかない。
 [4]東北塩釜撮影会の写真アップ作業。公開する74ページ分のタグを書いた。写真のりサイズ、レタッチも全部やった。導入ページのキャプションをベベッカムさんにお願いしているので、それが上がったら公開できる。
 [5]10月分のデジカメ写真をCDに焼いた。全部で2GBもあるので、すっげえ時間がかかる。その間、司馬遼太郎の「空海の風景」を読んだ。MOにも保存しないとハードディスクから抹消できないが、それは今夜。
 と、こうしてみると、なんと勤勉なキットくんであることよ。でも、まだやるべき仕事はこの10倍ぐらい残ってるんだ、あ〜ぁ。
【使えるワザ】 連日の夕焼け写真で申し訳ない。上記のような有様だったので、今日はお散歩できなかった。夕暮れ時に元荒川の河原まで行くのが精一杯。
 昨日の写真はホワイトバランス補正の赤をプラスにしたものだったので、今日は逆に赤味を減らして青味を上げた写真を撮った。ご覧のような、紫色の夕焼けになる。
 自然界でボクらが目にする色というのは、いったん記憶の中に仕舞いこまれると、実際に見た色とはずいぶん違うものになると言われている。「記憶色」というのだそうだ。夕焼けの色なんかその最たるもので、昨日のようなオレンジの夕焼けでも、今日のパープルの夕焼けでも、それほど違和感は感じない。記憶の中にある色に近いからだ。
 ただ、その記憶の中にある色は、必ずなんらかの感情と結びついて頭の中に仕舞いこまれている。したがって、絵にするときの意図の一部に、色の概念も含めておくのは大切なことだ。ボクの場合、こういう紫色の夕焼けを見ると悲しい気分にさせられる。昨日みたいなオレンジ色だと、明日に対する希望が湧いてくる。
撮影データ
カメラ Camedia C4100
撮影日 2003/10/30
ISO感度 100
絞り値 F5.6
シャッター 1/120
露出補正値 -1.0
WB 晴天
R(-), B(+)
その他 絞り優先AE
コントラスト+4
彩度+5
バックナンバーは
「天才キットのフォトギャラリー」
に展示してあります。

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読者からのメールや質問やヤジ
▼砂名ちゃんから▼
 キット先生に質問があります。撮影時のデータを出力すると、「測光方式」というのが出てきました。そのときのデータは「分割測光」ってなってました。なんのことかさっぱりです…。教えてください。
▼返信▼
 フィルムカメラでもデジカメでも、カメラには露出計がついていて(完全マニュアルのクラシックカメラは別)、それで露出を測るようになっていますが、その露出の測り方にはいくつかの種類があります。
 被写体にレンズを向けたときに、受光部(CCD、またはフィルム)には明るい光、暗い光、いろいろな光が入ってきます。そのときに、露出計が明るい光(または暗い光)だけを測ったのでは、その測られた部分は適正露出で写るにしても、その他の部分は露出がオーバーになったりアンダーになったりしてしまい、画面全体としてはまったく露出外れになってしまう恐れがあります。

 そこで、画面全体の光の平均値をとって適正露出とする方法が平均測光という測り方で、昔のセレン露出計などはこの方式をとっていました。
 しかし、全体を平均するだけでは、画面の中に特に明るい光が存在するときなどは、その光に影響されて平均値が大きく狂ってしまいます。そこで、多くの場合、メインになる被写体は画面の中央部にあることが多いということから、画面をいくつかのブロックに分割して、それぞれの露出値をまず測り、それを、画面中央部に近い区画ほど加重値を大きくして平均する方法が考え出されました。その方法を中央部重点測光、または分割測光と呼ぶのです。

 しかし、この方法では、画面上のある一ヶ所だけの露出値を得ることはできません。たとえば、ポートレートを撮る場合など、肌の色を特に重視したいのだが、分割測光ではその露出値が得られないということがあります。そのために、ある一箇所だけの露出を測るスポット測光という方式が必要になってきます。多くのカメラには、分割測光とスポット測光の両方の機能が備わっていますので、場合に応じて使い分けることができます。
▼コージくんから▼
 本日は「コスモス」の写真のご講評を頂き有り難うございました。モノクロ写真で2号の印画紙で焼いた写真を 4号の印画紙で再プリントしたような感じになりすね。
 昨日の「使えるワザ」、大変勉強になりました。青空をバックにした写真は結構撮ることがありますがありますので、今度からは折り畳み式の自作レフ板を用意して撮影してみたいと思います。
▼返信▼
 そのレフ板ですが、こないだ紹介した手作りレフ板(材料費800円)もいいのですが、ちょっと大きなカメラ屋に行くと、手のひらサイズぐらいに折りたためる簡易レフ板が売っています。これも高いものではありません。

 また、近い被写体の場合はストロボが意外と有効です。ただし、普通に強制発光させると被写体の立体感が損なわれて平板な感じになってしまうことが多いので、ストロボの発光補正がついているカメラなら、ややマイナスに光の量を加減したほうがいいでしょう。発光補正機能がついていないカメラの場合は、発光部にセロテープを貼り付けたり、ティッシュ(2枚重ねの1枚だけ)のような薄い紙を被せたりすれば、発光量を調節することができます。指で発光部の一部分を隠してしまうという荒業もあります。
▼はるこちゃんから▼
 キット先生、こんばんは、はるこです。早速にお教えをありがとうございました。
 ここからダウンロードできます、のところからダウンロードをしました。以前解凍ソフトをダウンロードしてみたけれど、上手く行かなかったことがあったので心配しましたが、無事に「VIX」をデスクトップに置くことが出来ました。ファイルケースの形ですが、そこから開いて、教えてくださった[i」のところをクリックしたら、スゴイ!カメラの機種までわかるのですね。使いこなせるかわかりませんが、ダウンロードできただけで今のところ感激です。いつも、ど素人の質問に貴重な時間を割いていただき感謝!感謝!です。ありがとうございました。
▼返信▼
 よかったですね。ViXは簡易レタッチソフトとしても使い勝手が非常にいいので、重宝しますよ。
▼けんちゃんから▼
 キット先生、こんばんは。
 いつも未読メールがたまりがちだし、さらに「毎日大量のメールが入ったら大変だぁ」「皆さんとコミュニケーションをとる時間もないかなぁ」などと思い、参加を躊躇していたけど、とても楽しそうなので“Kit-Photoグループ”に参加させてくださぁ〜い!参加申し込みのテキストボックスに、よく解らないまま書き込んだけど、届いていますでしょうか??? 
▼返信▼
 届きましたよ。早速、加入手続きをしました。「撮影会ネット」は立ち上げから3週間で交信数が1000通を超えました。みなさん、競うようにして画像をアップしているので、それらに対する感想や批評も活発です。臆せずにどんどん参加してください。また、「1日1枚」の選に漏れたボクの写真もときどきアップして見てもらうつもりです。参考にしてください。
≪撮影会ネット・Kit-Photoグループ≫
 撮影会ネットは、キットの撮影会に参加した人たち、いつかは参加しようという人たちのメーリングリストです。
現在の会員数は58名です。
kit-photoグループに参加しませんか?
投稿写真をけちょんけちょんにけなすコーナー
▼森ちゃんの投稿写真▼
 東京の森ちゃんです。また、投稿させてください。
 最近ミノルタディマージュ5をバーゲンで購入しました。試し撮りに飼い猫のミミを散歩に連れていく猫バカ丸出し親父です。

 ディマージュ5、絞り優先、F3.5 ISO100 -0.3、WB晴天。


講評
 ネコに首輪をつけて散歩する人はめずらしいですね。相当なネコ馬鹿とお見受けしました。
 ネコ馬鹿だからでしょう、森ちゃんのネコの写真は実にいいネコの表情や仕草を捕らえていますね。こないだ投稿していただいた写真もそうだし、撮影会ネットにアップされた写真もとても素敵でした。

 この写真は、ミミちゃんの視線の先を木の幹で隠したのがよかったですね。見る人に、「このネコはなにをこんなに見つめているのだろう」と考えさせる効果が出ています。首輪がついていることについては賛否両論あるでしょうが、ボクはユーモラスでいいと思いますよ。飼い主の馬鹿さ加減まで想像してしまいます。そういった、想像を掻き立てるところが作品の深さに繋がっているのです。

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撮影会のお知らせ
 11月の撮影会は、東京・立川市の昭和記念公園です。有名な銀杏並木を始めとして、さまざまな紅葉が見られる都会の穴場です。
秋の一日、のんびりとお散歩気分の撮影を楽しみましょう。

日時: 11月16日(日)午前10時ごろより各自勝手に入場して撮影を始めてください。
受付: 公園内のバーベキュー広場で午前11時ごろより受付けを開始します。撮影の途中で立ち寄ってください。
集合: 午後零時半に受付け場所に全員集合してください。昼食はバーベキューパーティーです。
用具: 予備の電池、予備のメディア、雨具、防寒具、三脚
(受付場所にて、パソコンへの画像取り込みいたします。メディアが一杯になった方はどうぞ。)
講評会: 午後4時ごろから、場所を移して講評会を行ないます。会場は決定次第通知します。
会費: 5000円(バーベキューの費用含む。講評会会場費は別途)
交通: JR青梅線西立川駅すぐ前
URL: 昭和記念公園のHPはこちらです。

参加申込みはこちらから。
アンチウィルスソフト「ノートン」をご使用の方へ
ノートンのセキュリティ機能がブロックするため、「問合わせ」「投稿」などの送信機能が遮断されます。また、ホームページの掲示板への書き込み送信もできません。これを解決するためには、「ノートンのアイコンをクリック」⇒「オプション」⇒「インターネットの欄の電子メール」⇒「スキャンする対象」と進み、「発信電子メールをスキャン(推奨)」という項目のチェックを外します。「OK」をクリックし、ノートンのウィンドウを閉じます。以上の操作で送信機能が働くようになります。