Kit the genius'
☆ 1日1枚 

Fujifilm Finepix4500 Camedia C-4100

疎水の秋 2003/11/07 FRI
 「氷の国の一人旅」後編の筋書きがほぼまとまった。まとまったとは言っても、写真の選択と並べ方の順番が決まったというだけで、まだ一文字も書いてはいない。ただ、写真の順番が決まりさえすれば、あとはその写真に沿って文章を書き継いでいけばいいので、ずいぶん気が楽になる。ほぼ半月ほど休刊したままなので、そろそろ次の号を出さないと忘れられてしまいそうだ。ちょっと頑張ろう。
 昨夜は、その写真の選択・分類・並べ替え作業が午前4時までかかった。外は一面の霧。ただ、上空は晴れているらしく、星がいくつか瞬いている。これはひょっとしたら渡良瀬遊水地がいいかも知れないと思い、撮影の準備を整えた。霧が発生して、なおかつ天気がいい夜明けは1年のうちで数日あるかないかの条件だ。夜明け前の5時半頃に現地に到着すればいいので、1時間ぐらいは仮眠ができる。
 というので寝ちゃったら最後だった。目覚ましをかけ忘れていたので、起きたときには霧の痕跡すら残っていなかった。午前10時、鬼嫁に「ごゆっくりですこと」などと言われてしまった。
【使えるワザ】 ごゆっくりの朝めしを食って、すぐに散歩に出た。今日は遠出はしない。ご近所をぐるぐる回るだけだ。線路の向こうに小じゃれた疎水があって、夏場は水が涸れているのだが、この時期になるとけっこう綺麗な水を流す。その疎水に沿った500メートルほどの遊歩道を通り、梅林公園から文教大学、元荒川沿いの桜通りを通って戻ってくると、ちょうど1時間ぐらいの散歩になる。
 梅林公園ではプラタナスが黄色く紅葉し始めていた。桜通りの桜並木はまだまだだ。散歩しながらスマメ1枚分、70枚ほどの写真を撮った。
 今日の1枚はその疎水の写真。落ち葉が流水の途中に引っかかっていたのをかがみこんで撮った。お天気は良かったのだが、バックが黒だしPLフィルター装着なので、シャッター速度が稼げない。
 PLフィルターは前枠を回転させて半分程度の効き目にしてある。完全に効かせてしまうと、水面が真っ黒になってしまうからだ。多少は白く光る部分を残さないと、流水の感じが出ない。
撮影データ
カメラ Camedia C4100
撮影日 2003/11/07
ISO感度 100
絞り値 F2.8
シャッター 1/60
露出補正値 -0.7
WB 晴天
R(-),B(+)
その他 絞り優先AE
コントラスト+2
彩度+2
PLフィルター
バックナンバーは
「天才キットのフォトギャラリー」
に展示してあります。

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▼てるてるさんから▼
 teruteruです。先生のおかげでHPを介して知り合いが増えました。いただいた写真のおかげか試験にも合格したんですよ。4月から大学に通います。ありがとうございました。11月の壁紙ですが、私のパソコンではちゃんと見えています。
▼返信▼
 合格おめでとう!ボクの写真に「魔除け効果」や「招福効果」があるというのは事実だったようですね。いやぁ、本人もびっくり!これに「癒し効果」と「鑑賞価値」が加われば怖いものなしだ。
▼まちこちゃんから▼
 キット先生こんばんは。お騒がせしました。壁紙は、今朝見えるようになっていました。
▼返信▼
 どうも、キャッシュファイルがいたずらしているようですよ。ルーマニアのペリカンさんも、他のリンクからたどったらちゃんと表示されたそうです。
▼淳さんから▼
 淳さんです。
 「お散歩デジカメ」トップページのアクセスカウンターに何かが起こりそうだとのことで、急遽駆けつけました。ニュースを見ながらのPCタイムに合わせてくれたかのような間の良さ、14990,14994,14998 ドキドキしちゃいました。写真はドラキュラのギャラリー16から「r390 オルト川の夕陽」をお願いします。
▼返信▼
 淳さん、おめでと。これで何回目?えっ、初めてだっけ?2回目?いずれにしても、ご愁傷さま。
▼タッドさんから▼
 キット先生、タッドです。今日の「使えるワザ」でご説明頂いています下記の内容が専門的で良く分らないんです。お手数ですが素人に分かるレベルでもう一度ご説明頂けないでしょうか。よろしくお願い致します。

 『露出補正幅はヒストグラムを確かめて合わせている。PLフィルターをかけても完全には乱反射光をカットできないので、そのカットできない部分が白く飛ぶぐらいが意図としてはちょうどいい。ヒストグラムの右端部分、白く飛ぶゾーンにグラフがほんの少しかかるところで決めている。』
▼返信▼
 タッドさん、ご質問ありがとうございます。あの「使えるワザ」を書いたときに、もっと詳しく説明しなければいけないだろうな、とは思っていたのですが、なんせスペースがないもんですから、こういうご質問が来るのを実は期待していたんです。

 ヒストグラムというのは、デジカメの液晶モニターにでてくる、あのチラチラしたグラフのことです。カメラによっては「表示」「非表示」を切り替えられるようになっているので、非表示のままになっている方は表示させてから、これからの説明をご自分のカメラで確かめてみてください。

 このヒストグラムというのは、カメラが捉えている画像範囲の中に、輝度の違う光がどういう風に分布しているかを示したものです。
 右の画像を見てください。これは、ボクのカメディアの液晶モニターですが、真ん中下に白い色のグラフが見えますね。これがヒストグラムです。

 このグラフは、左側が輝度が低い(黒っぽい)光、右側が輝度の高い(白っぽい)光の分布を示しています。グラフの山が高いところほど、その輝度の光をカメラがより多く捉えていることを表わしています。

 さて、そのグラフの左右に縦の線で区切られた部分がありますね。左側の区切りの外側(区切りよりさらに左側)は、いわゆる黒く潰れてしまう部分の割合を示しています。真っ黒になってしまう部分のことですね。ですから、この部分のグラフの高さが高いほど、出来上がった写真は黒の部分が多い写真ということになります。たまたまこのカメディアが向いているテーブルの上で言うと、ラジオや本の表紙の黒い部分がここに当たるわけです。

 逆に、右側の区切りよりさらに右側は、白く飛んでしまう部分を示しています。この3枚の画像を比べてみると、一番上は露出補正が-0.7なので、画像全体が暗めに写ります。したがって、この段階ではヒストグラム右側の区切りから外側にはグラフの山がありません。ということは、本の表紙の白い部分なども真っ白ではなく、多少グレーに写るということです。
 これに対して、一番下の画像は+0.7の露出補正ですから、かなり明るく写ります。このときのヒストグラムでは、右の区切りから外側にもグラフの一部がはみ出していますね。ということは、このはみ出した部分は白飛びしてしまうということを示しているのです。本の白い部分の特に明るいところぐらいは白飛びしてしまうということです。

 露出補正した結果、でき上がる写真がどういう明るさと暗さの配分になるかを前もって知るためには、このヒストグラムはとても便利です。あのレタス畑の写真では、白飛びする葉っぱが皆無ではなく、多少は残るように、ヒストグラムを見ながら露出補正幅を調整しました。
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▼のりおくんの投稿写真▼
 昨日、hanaさんの井の頭噴水の写真に刺激され、出かけてきました。ベンチに座りおじいさんは何を考えているのかな?と思いつつシャッターを押しました。宜しくお願い申し上げます。

データ:Nikon 5700 絞り優先 1/54 f/7.1 補正-0.3 ISO100 WBオート  コントラスト(+)


講評
 あんまりいい作品なので、今日は特別に画像サイズをいつもより大きくしました。なにも言うことはありません。みなさんもごゆっくりご鑑賞ください。

 しかし、このところいい投稿作品が続きますね。こないだのAKIさんといい今日ののりおくんといい、ほんとお上手です。でも、こういう作品はけちょんけちょんにできないから、ときどきにしてもらいたいな。このコーナーの趣旨に合わせていただけるとありがたい。「さあ、どうだ」というような作品のコーナー(または企画)は、そのうちに別に設けましょう。

 このコーナーは、「こういうところが気になるけど、どうなんだろう」とか、「自分でもなんとなく気に入らないんだけど、どこが悪いか分からない」というような写真にアドバイスをするというコーナーですから、作品に対してご自分がどう感じているかも書いていただけると助かります。

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撮影会のお知らせ
 11月の撮影会は、東京・立川市の昭和記念公園です。有名な銀杏並木を始めとして、さまざまな紅葉が見られる都会の穴場です。
秋の一日、のんびりとお散歩気分の撮影を楽しみましょう。

日時: 11月16日(日)午前10時ごろより各自勝手に入場して撮影を始めてください。
受付: 公園内のバーベキュー広場で午前11時ごろより受付けを開始します。撮影の途中で立ち寄ってください。
集合: 午後零時半に受付け場所に全員集合してください。昼食はバーベキューパーティーです。
用具: 予備の電池、予備のメディア、雨具、防寒具、三脚
(受付場所にて、パソコンへの画像取り込みいたします。メディアが一杯になった方はどうぞ。)
講評会: 午後4時ごろから、場所を移して講評会を行ないます。会場は決定次第通知します。
会費: 5000円(バーベキューの費用含む。講評会会場費は別途)
交通: JR青梅線西立川駅すぐ前
URL: 昭和記念公園のHPはこちらです。
現在までの申込みは20名です。

参加申込みはこちらから。
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