Kit the genius'
☆ 1日1枚 

Fujifilm Finepix4500 Camedia C-4100

山茶花の庭 2003/11/14 FRI
 今度の撮影会の日曜日は、現時点の天気予報では雨の確率70%だそうだ。まあ、この時期の雨だから、こないだの彼岸花撮影会のような土砂降りにはならないだろうが、できれば晴れて欲しい。メインの被写体はどうしても紅葉になるだろうから、晴れてくれればそれほど技術を要しない。みなさんに気持ち良く撮ってもらえれば、こちらも気が楽だし、バーベキューとビールに専念できるというものだ。
 今日は1日中ピーカンだった。お天道様に誘われて、古河総合公園に散歩しに行った。以前、茶畑と古い農家を組み合わせた写真を撮ったところだ。そのときに、古い農家の庭先に柿の木が1本植わっていたのに気づいて、秋になったら撮りにこようと思っていたのだ。案の定、いい按配に実がなっていた。車から脚立を運んできて、狙い通りの写真が撮れた。
 今日の1枚は、撮影後にちょっと一休みしているときのスナップ。庭に立派な山茶花の木があって、満開になっている。管理人のおじさんが落ち葉を掃いていたのだが、山茶花の下だけちょっと待ってもらって撮影した。
【使えるワザ】 見せたいものを大きく写すのもいいが、小さくてもそこにだけしか眼がいかないようにすれば、大きく写したのと同じ効果が得られる。周囲を黒く潰してやるか、目立たないもので囲んでやればいいわけだ。これをトンネル効果という。今日の写真はその典型。
 周囲は真っ黒なのでどうでもいいのだが、畳まで真っ黒にしてしまうと状況が分からなくなるので、かなり気を使った。メインの山茶花は、その部分が日向なので、露出が飛ぶことだけを警戒すればいい。多少アンダーになっても構わない。周囲との比較でそれほど目立たないからだ。
 久しぶりにファインピクスを使ったので、発色傾向には違和感がある。かなり赤味が強い。コントラストや彩度の補正もできない。カメディアでも同じカットを撮ってあったが、出来上がりはずいぶん違うものになった。あえてこちらを使ったのは、赤味がかっているところが、夕方の雰囲気に合うと思ったからだ。
撮影データ
カメラ Finepix 4500
撮影日 2003/11/14
ISO感度 200
絞り値 F2.8
シャッター 1/415
露出補正値 -0.6
WB オート
その他 オートAE
バックナンバーは
「天才キットのフォトギャラリー」
に展示してあります。

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▼ネムちゃんから▼
 キット先生こんにちは。
 今日のメルマガを見てビックリ!投稿のつもりで送ったわけでもない作品にまで、講評していただきありがとうございました。

 実は、同じ位置で空を入れない構図も押さえておいたんですよ。しかし、どれも実際見たものと比べると、雨上がりの雰囲気が出ていませんでした。じゃあ空を少し入れた山からの蒸気が立ち昇っている方が、雰囲気が出るかなっと思い送ったのです。けれど講評を見てなるほどと思いました。要するに中途半端なんですね。だから消化不良を起こしてしまうんだ。まだまだ修行が足りませんね。やはり写真は奥が深い。

 それから、撮影しているとき、別のカメラマンが棚田の中央を通る道路を入れた構図を狙っていたようなんですが、「雨に濡れた道路が白く光ってくれるといいんだが」といって、辛抱強くその時が来るのを待っている姿が印象的でした。『一瞬のチャンスの為に、ひたすら待つ』を目の当たりにしました。
▼返信▼
 与えられた風景をそのまま撮るのは誰にでもできることですが、見ている風景から自分なりの意図を組み立てて、露出などの設定を変えたり、光の状態を待ったりできるようになれば、写真の奥がもっともっと深くなります。辛抱強さも大切ということですね。
▼hermesさんから▼
 キット先生、12月21日の新宿副都心撮影会の参加を申し込みます。よろしくお願いいたします。
▼返信▼
 申込み第1号です。hermesさんは米国出張で今回の昭和記念公園撮影会に出られないので、うずうずしているようですね。
▼コージくんから▼
 先生、お早うございます。12/21の「新宿・副都心撮影会と忘年会」参加させていただきます。
 16日の昭和記念公園撮影会と1/14の御苑撮影会・新年会は、予定がぶつかってしまい残念だったのですが 今回はやっとセーフになりました。16日は間に合えば、反省会だけ参加出来ればと思っていたのですが・・・。なお、2月の「伊良湖岬」撮影会も今のところ参加したいと思っています。

 北海道の「ばんば」はたくましいですね。迫力が伝わってきます。
▼返信▼
 第2号です。初参加になりますね。楽しくやりましょう。
 ばんばはこの冬、できればもう一度撮りにいきたいと考えています。
▼日の丸さんから▼
 16日のバーベキュー大会、忘年会の総練習、無事終了を祈っております。飲み過ぎ、食べ過ぎ、太りすぎにご注意下さい。バーベキューに付き物のお酒を、送らせて頂きました。もちろん、キットさんの手元ではありません。16日まで楽しみにお待ち下さい。一升瓶にキットさんの分まで線を引いておきました。ご賞味ください。
 16日、知らんぷりして遊びに行こうと考えておりましたが、仕事が入り、残念なことに行けなくなりました。皆さんによろしくと、新年会の勧誘お願い致します。
▼返信▼
 どもども、あの幻の浦霞がもう一度味わえると思うと、ぞくぞくしてきます。この分だと、講評会はパスだな。
≪撮影会ネット・Kit-Photoグループ≫ ホームページ情報
 撮影会ネットは、キットの撮影会に参加した人たち、いつかは参加しようという人たちのメーリングリストです。 「ふぉとぎゃら」が2003年ニフティ・ホームページ・グランプリの最終選考にノミネートされました。
@niftyホームページグランプリ2003
応援してください。
「応援してくれた方には
プレゼントが当たるかも!」と
niftyさんがおっしゃってます。
現在の会員数は68名です。
kit-photoグループに参加しませんか?
投稿写真をけちょんけちょんにけなすコーナー
▼コージくんの投稿写真▼
 コージです。
 お台場撮影会、曼珠沙華撮影会共に参加できず、今回の昭和記念公園は是非参加したかったのですが、高校時代の西伊豆一泊・クラス会と重なってしまいました。残念・・・。早く帰れたら後半からでも参加したいのですが、これも????です。

 今日、キット先生の使えるワザの写真を見て、昨日我が家の庭(神代植物公園)で撮ってきた「パンパスグラス」にレフ板を使ったら良かったかなぁと思いました。どうでしょうか?機会があったらご指導下さい。


講評
 上2枚は完全な逆光ですね。ゴーストが出ないようにパンパスグラスの穂で太陽を隠し、透けて光るラインライト(縁の部分が白く光ること)の効果を狙っています。こういう写真の場合は、空の青さを残しておかないと雰囲気がぶち壊しになってしまうので、露出を開けるわけにはいきません。プラスに補正すればするだけ、空の青さが薄れてしまうからです。

 2枚目の写真に関しては、ボクはこのままでいいと思います(多少明るめでもいい)が、1枚目については、やはり穂の芯の部分が黒くなってしまっているところが気になります。こういう場合はやはり、レフ板で起こしてやるかストロボを焚くべきでしょう。ただ、やりすぎるとせっかくの逆光の効果がなくなって平板な写真になってしまいます。ストロボを使うときは、光量補正を多少マイナスにしておきます。

 3枚目の写真はあと一歩寄って、空を入れない構図にしたかったですね。そして、穂の部分に露出を合わせればバックは黒く沈んでくれるので、穂の白さが浮き上がって、幻想的な雰囲気の写真になったでしょう。見た目の空の色は青くても、画面のほとんどを緑色が埋めている構図では、カメラが自動設定する露出はかなりオーバーになっていますから、実際に写った空は白く飛んでしまうのです。そうなると邪魔になるだけなので、最初から入れないように構図を取ればいいのです。

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撮影会のお知らせ
 12月の撮影会は東京新宿副都心です。
休日の高層ビル群、冬の新宿公園、
都庁展望台からの夕陽などを撮影し、
オフ会は忘年会を兼ねて行ないます。


場所: 東京・新宿副都心
日時: 12月21日(日)正午
集合: 住友三角ビル前に集合してください。受付後は原則自由行動です。
用具: 予備の電池、予備のメディア、雨具、防寒具、三脚
講評会: 午後5時過ぎから、場所を移して講評会を行ないます。会場は決定次第通知します。
オフ会: 講評会後、または講評会を兼ねて忘年会をやります。
会費: 3000円(忘年会費は別途5000円ぐらいを予定)
交通: JR新宿駅西口から徒歩10分

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