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Kit the genius'
☆ 1日1枚 

Fujifilm Finepix4500 Camedia C-4100

あっかんべえ 2003/12/06 SAT
 今週の「氷の国の一人旅」と「天才キット世界を撮る」をようやく配信した。原稿をその都度書くという、崖ッぷち配信を続けているので、原稿に詰まるとどうしようもない。作家ならホテルに缶詰になるところだ。だけど、ボクは作家ではないし、缶詰にしてくれるような美人編集者がついていてくれるわけでもないので、独力で苦境脱出を図るしかないのだ。しかし、こういうときに限って別の仕事が入ったり、レス要メールが来たりする。そっちのほうが楽だし、ついよそ見をしてしまうってわけだ。安易に流れる悪い癖!
 今日は、マンション連合のいろんな書類も作成しなければならなかったので、とてもじゃないが写真どころではなかった。1枚も撮っていない。しようがないので、ずいぶん前に、「笑顔」を撮った日にボツになっていた写真を復活させる。ボツになった理由は下記を参照。
【使えるワザ】 悪い写真じゃないと思う。女の子の無邪気ないい表情が捉えられているし、ほのぼのした雰囲気も感じられる。ただ、芸がない。それに、右端に別の女の子が持っていた筆入れみたいなものが一部写ってしまった。なんでもないことのようだが、あっかんべの女の子の表情に集中しようとすると、どうしても目の端にあるこの青い色の筆入れが「おいで、おいで!こっちも見て!」をしてしまう。こういう邪魔物はよくない。
 活発に動き回る子どもを瞬間的にカメラで捉えるわけだから、画面の隅々まで注意するなんて余裕はない。したがって、こういう写真の良し悪しは運が大きく左右する。状況が許さなかったというのが言い訳にはならないということだ。
 子どもを写す機会が多いという読者はけっこういると思う。自分の子どもを撮るためにカメラを買ったという人もいるだろう。コツは「一緒に遊ぶこと」に尽きる。「はい、撮るよ、チーズ」でシャッターを切り、写っている写真はどれもVサインというのがもっとも芸がない。バカでも撮れる写真を人様に見せて、「ねっ、可愛いだろう」なんていわれても、親じゃない他人には迷惑だよ。子どもを見てもらうんじゃなくて、写真を見てもらえるようになろう。遊ぶ中で、子どもがカメラを意識しなくなればしめたもの。ほんとの自然な表情が切り取れる。
撮影データ
カメラ Camedia C4100
撮影日 2003/11/23
ISO感度 100
絞り値 F4.0
シャッター 1/160
露出補正値 -0.3
WB オート
R(-),B(+)
その他 絞り優先AE
コントラスト0
彩度+5
バックナンバーは
「天才キットのフォトギャラリー」
に展示してあります。

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読者からのメールや質問やヤジ
▼JIROさんから▼
 KIT先生、今日の写真をみてすぐに水元公園だなとわかりました。実は私も新しく買ったデジカメLUMIX FZ10のためし撮りに11月14日の晴れた日に水元公園へ出かけて行ったからです。
 先生の使えるワザを読んで、写真を撮る心構えというか、狙いどころをどう決めるかというような、さまざまな重要な点が非常に参考になりました。
 改めてマイピクチャーに保存してある水元公園の写真を見たのですが、ただ漫然と撮った写真ばかりで反省させられました。先日、新宿御苑の写真をネットの二ッ目用の掲示板にアップしましたが、これまた反省させられました。
▼返信▼
 確かに、こないだの画像掲示板の写真を拝見して、ちょっと切り取り範囲を欲張りすぎているような印象を持ちました。でも、被写体に対するアプローチと構図のバランスには光るものがありますよ。ちょっとした引き算でずっと良くなると思いました。
 アップされていた写真をちょっとだけトリミングしてみましたが、ここまで引き算するとほぼ完璧な写真になります。つまり、見つけた被写体、光の読み方、向けたカメラの位置は間違ってはいなかったわけですね。
▼ゆみちゃんから▼
 キット先生、ゆみです。こんにちは。
 先日は、HPの写真の講評、ありがとうございました。つたない雑文も楽しんでいただけたようで載せた甲斐がありました。「落ち葉のなかの二人」を「出色」なんて誉めていただき、飛び上がってしまうほどうれしかったです。

 実はあの落ち葉の中の二人は両親です。母は度々、越後湯沢に野の花を描きにいってますが、季節柄、花はないので、絵に描けるような形の良い落ち葉を選んでいました。それをやはり絵心のある父が手伝っていました。うしろから見ていて、いい夫婦愛だなと思ったこと、たまたま両親の装いが白黒のモノトーン、傘も白、一面の落ち葉は輝くような黄色、絵画のようにきれいだったので、10枚ほど連写しました。そのうちの構図的に一番良いものを選びました。
 そのときに、母に「老夫婦」というタイトルでHPにアップすると伝えたら、「そう。やっぱり、私たちは老夫婦なのね...。」と寂しげに言っていたので、急遽、「落ち葉の中のふたり」に変えました。雨の中、傘をさして撮ったかいがありました。
 以上、撮影秘話とお礼の言葉です。ありがとうございました。

 この間の「うらさびしい午後」の先生のメッセージ、夫に伝えました。爆笑していました。ちなみに、夫はやや猫背ぎみ、時折感じる後ろ姿の哀愁を今度、ねらってみたいと思います。
▼返信▼
 そうですか、ご両親だったんですね。実に無防備な後姿を撮られているので、それが分かれば、なるほどとうなづけます。色といい構図といい、雰囲気といい、とても完成度の高い写真だと思いました。
 ご主人のうら寂しい写真が撮れたら是非投稿してください。
▼りきさんから▼
 「お散歩デジカメ」を大変楽しく拝見いたしています。12月4日の「暖かな陽射し」のすばらしい作品に感動いたしました。 
 どうしたらこんなピントのあった作品ができるのでしようか?。私はニコンのcoolpix4300を使用していますがピントが甘い作品ばかりです。何かヒントがありましたら教えてくださいませんか。お願いいたします。まずは御礼まで。
▼返信▼
 ピントの合わせ方ですが、カメラのオートフォーカスは画面の一番中央の部分で距離を測る設計になっています。ですから、ご自分が狙う被写体を画面の真ん中に持ってきてシャッターを半押しします。そのままシャッターを切ると、狙った被写体がいつも真ん中に写ってしまう、いわゆる「日の丸写真」になってしまいますので、シャッター半押しのままで構図を変えて、それからシャッターを切るようにします。

 ご承知かと思いますが、絞り値が大きいほどピントの合う距離の範囲が大きくなります。手前から奥までピントが合うわけです。逆に、絞り値が小さいと、狙った距離にしかピントが合わず、手前や奥はボケてしまいます。ですから、撮影のときは絞り優先のAEモードにしておいて、絞り値をできるだけ絞ってやるのがコツです。ただし、絞りを絞れば絞るほどシャッター速度は遅くなりますので、手ブレしないシャッタースピードのところで妥協しなければなりません。手ブレ防止のために三脚を使用すれば、その心配はなくなります。

 いわゆるブレとピント外れはしばしば混同されます。写した写真が、ピントが合っていないためにぼんやり見えるのか、手ブレのためにぼんやり見えるのか、確かめてみる必要もあると思います。手ブレの場合は、画面全体がぼんやりしてしまいますが、ピント外れの場合は、画面上のどこか一部分はちゃんと写っているはずなので、それが確かめられます。手ブレでボケている場合は、次回から三脚を使うようにすれば問題解決です。
≪撮影会ネット・Kit-Photoグループ≫ ホームページ情報
 撮影会ネットは、撮影会に参加した人たち、いつかは参加しようという人たちのメーリングリストです。メールでの情報交換、画像掲示板を使った写真のけなしあいなどが連日行なわれています。 「ふぉとぎゃら」が2003年
ニフティ・ホームページ・グランプリの
最終選考にノミネートされました。
@niftyホームページグランプリ2003
現在の会員数は80名です。
kit-photoグループに参加しませんか?
投稿写真をけちょんけちょんにけなすコーナー
▼よしくんの投稿写真▼
 キット先生、酷評お願いします。
 ころばないで!
 湘南は2時頃まですごい雨でした。雨上がり、山からの水が道路を流れています。雨で家に閉じこめられていた子どもたちは、思わぬ川の出現に大喜びです。しかし、急坂で滑りそうです。こわごわ流れに入っていきました。

 データ=カメラ:オリンパス・カメディアC750、その他のデータはよく分かりません。


講評
 なんであろうと興味が尽きない子どもの仕草をタイミングよく捉えています。こわごわと腰が引けている状態がとても滑稽で、面白いシーンですね。

 問題点は2つです。
 まず、切り取り範囲が広すぎるように感じます。後ろに写っているこまごましたものはいらないでしょう。いわゆる「生活感」を出したい写真ならこういう小道具が効果を発揮しますが、この場合は子どもの面白い仕草だけが肝心なのであって、その他のものは状況を最低限説明できればいいわけですから、余計なものは削りましょう。下のように切り取っても、子どもの仕草の面白さはいささかも削がれません。画面がスッキリする分だけ、子どもに集中できます。

 第2点は手ブレです。縮小した小さな画面でもエッジが切れていないことが分かると思いますが、お送りいただいた原画では完全にブレていました。exifデータで確かめてみたら、シャッタースピードが1/50になっています。これでは、相当に注意深くシャッターを切らないと手ブレするスピードです。

 絞り値がF8になっているのがシャッター速度を遅くした原因です。こういう写真の場合は、メインの子どもにさえピントが合っていればいいのですから、そんなに絞る必要はありません。F5.6まで落とせばシャッターが1/100で切れるわけですから、手ブレの危険性はぐっと小さくなります。ボクならF2.8まで落として1/400で撮りますね。子どもが動いているわけですから、被写体ブレもありうる状況です。そういう場合は、できるだけシャッター速度を早くしてやるというのが基本です。

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投稿作品の在庫が常時20点ほどたまっている状態がずいぶん続いていましたが、撮影会ネット参加者のみなさんは画像掲示板で毎日けなされているので、こちらには回ってこなくなりました。お陰で在庫が僅少になっています。1週間ほどで掲載できますので、ふるってご投稿ください。

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