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Kit the genius'
☆ 1日1枚 

Fujifilm Finepix4500 Camedia C-4100

真白き富士の峰 2003/12/10 WED
 来年の2月と4月に開催予定の中部地区と関西地区の撮影会で、それぞれ現地コーディネーターをやってくれることになっている関西のぽかりちゃん、砂名ちゃん、うみひこさん、てるてるちゃん、それに愛知は伊良湖岬のじいちゃんに会ってきた。じいちゃんとはこないだの昭和記念公園撮影会で顔見世を済ませているから初対面ではないが、関西のみんなとはまだ会ったことがない。顔も見せずに世話役だけ押し付けるというのもなんなので、まあ、ご挨拶兼打ち合わせということででかけたわけだ。
 ぽかりちゃんたちとは祇園で飲んだ。7時半ごろから飲み始めて、お開きになったのはお店が「もう閉店ですので・・」というのを3回ぐらい聞いた後。とにかく、話が弾んでなかなか終わらない。関西といっても尼崎の人もいれば滋賀の人もいる。けっこう遠くから集まってくれたのだ。なんとかみなさんには終電でお帰りいただき、ボクは京都駅付近の宿まで歩いて戻った。しかし、なんということか、見事に迷子になってしまって、気がついたら東福寺、期せずして夜の京都を堪能してしまった。宿には締め出しを食うし酔いは醒めるし、土地勘があるつもりで舐めてかかるとこういう目に遭う。宿のおかみを叩き起こしてなんとか事なきを得たが、下手をすれば京都の路上で一夜を明かすところだった。
【使えるワザ】 行きがけの駄賃の1枚。東名下りの静岡県富士川SAは、知る人ぞ知る富士山撮影の穴場である。富士川の流れと高速道路を前景に、でっかい富士山が撮れる。天気がよくて富士山が見える日であれば、昼夜の別なくカメラの砲列がずらっと並んでいる。
 昼飯を食べるついでに、せっかくだから富士山をカメラに収めてきた。ただし、アマチュアのみなさんが場所取りしているところに割り込むのも気が引けるので、カメラマンがいない場所から撮影した。
 芝生の広場に小さな御影石のモニュメントが飾ってあったので、その穴から覗いてみたらちょうど富士山が真正面に見える。写真を見ていただければ分かるように、画面の半分以上の面積を黒が占めている。こういうとき、カメラは画面が暗いと判断して明るく写してやろうとおせっかいを焼くので、カメラ任せだと肝心の富士山はすっ飛んでしまい、写ってくれなくてもいい手前のモニュメントがはっきり写ってしまう。
 で、こういうときは大幅なマイナス補正をかけてやる。ただし、測光方式が平均測光の場合だけだということを忘れないように。スポット測光に設定してあるときは、画面の真ん中の測光ゾーンを富士山に重ねてシャッターを半押しすれば、補正なし、あるいは半段程度のマイナス補正で十分。
撮影データ
カメラ Camedia C4100
撮影日 2003/12/10
ISO感度 100
絞り値 F8.0
シャッター 1/400
露出補正値 -1.3
WB オート
R(-),B(+)
その他 絞り優先AE
コントラスト0
彩度+5
バックナンバーは
「天才キットのフォトギャラリー」
に展示してあります。

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読者からのメールや質問やヤジ
▼そよかぜさんから▼
キット先生、けちょんけちょんコーナーで、私の画像「桂離宮」に対し講評していただき、ありがとうございました。

 今後どのような写真を目指して撮ればよいのか、光が見えてきました。そこまでの道のりは相当ありそうですが、目標があると励みがでます。それにしても、私はこんなに欲張りであったか知らされて唖然(笑)。

 先生が京都までお越しいただくのに、ひと目でもお会いしたかったのですが、先約があり、その頃は五条大橋近くで会議中です。
▼返信▼
 われわれは祇園の高級料亭(笑)にいましたので、すぐ近所で会議をやっていたわけですね。後から参加していただいてもよかったですね、残念でした。会費を半分の1800円にしてあげたのに・・(笑)。来年、吉野でお会いしましょう。
▼湯気さんから▼
 今夜はすごいRedMoonが見えたので、このような月を撮りたいんだけど、小生のカメラだと光った月しか写らない。月で餅を付いてるウサギさんはどうやったら写せるのかご教授下さい。
 写真のことは良くわからないが、文章が面白く欠かさず読んでます。
▼返信▼
 先輩、ご購読いただき恐縮です。ありがとうございます。
 ご質問の件ですが、月を写す場合はマイナスの露出補正をかけてください。画面の中の月の大きさにもよりますが、-0.7から0.3刻みで-2.0まで5枚写しておけば、そのうち2枚は当たりが出ます。

 仕組みは簡単です。月そのものはかなり明るいのですが、周りの夜空が真っ暗なので、カメラは画面全体の光を測定した結果、「この画面はかなり暗い」と判断します。そのため、明るく写してやろうといらぬおせっかいを焼くわけです。結果、もともと明るい月までより明るく写ってしまいますので、いわゆる白飛びになってしまうのです。ですから、露出をうんとマイナスに補正してやって、カメラのおせっかいを排除するというわけです。

 もっと確実なのは、測光方式を「平均測光」ではなく、スポット測光に設定しておきます。そして、画面の一番真ん中にある測光ゾーンを月に合わせてからシャッターを半押しすれば、月そのものの光をカメラが測定してくれるので、マイナス補正の幅はもっと小さくて済みます。-0.3、-0.7ぐらいでうさぎさんがちゃんと写ります。

 夕陽や朝日など、光が強いもの(この場合は太陽)が画面の中にある場合も同じ理屈です。やはり、マイナス補正をかけてやらないと、真っ赤な太陽は写りません。
▼dolceさんから▼
  「101枚の秋」を再び(三度かな?)拝見して、今頃やっと気づいたことがあります。55「神が宿る滝」は「中央のびんの中に、絹糸のような滝の水が流れ込みお酒となった」ということだったんですね。小銭がいっぱい散らばっているのはまだ謎ですが、こんな鈍い読者もいるのでメルガマには載らなかったのかな???
 それはさて置き、「お散歩デジカメ」の初めの頃は珍しい写真(こんなんも撮れるんだよ・・みたいな)が多かったのですが、最近は素敵な風景や花の写真が多くなったようで、楽しみが倍増しました。これからも毎日楽しませて頂きます。
▼返信▼
 よくぞ気づいてくれました。そういう意図で、滝の流れを受け止めるような形でカップを配しました。カップの匂いを嗅いでみたら、本物のお酒でしたよ。
 小銭は観光客が置いていったお賽銭です。あの滝は秩父華厳の滝といって、昔は秩父の山中で行をする行者たちが水垢離(みずごり)をやったところです。神聖な滝ということで、今でもああしてお賽銭を備える人たちがいるのですね。
 「お散歩デジカメ」の専用掲示板を開設しました。

 お散歩掲示板に妙ちくりんなアイコンがたくさん登場しています。「なんだ、あれは」という声が上がっているのでご説明します。

 現在、お散歩掲示板は3つ存在します。そのうち2つ(二ッ目用、真打用)は「お散歩ネット(撮影会ネット)」の会員専用なので、ネットに加入しないと見られません。これら二つは、ある意味、真剣な写真術勉強用の掲示板です。

 このお散歩ネット専用掲示板では、展示した写真に対してみなさんがいろいろな意見を述べたり批評したりしています。そういうときに、ちょっと言葉足らずだったり、辛辣すぎたりすると、文章になった言葉は話し言葉以上にグサッと突き刺さります。それを緩和して、和気藹々の雰囲気を保つ役割をあのアイコンが担っているというわけです。ですから、登録するアイコンは、必ず「おもろいもの」でなければならないという決まりになっています。

 いちばん新しいお散歩掲示板は一般用ですから、誰でも閲覧できますし、書き込みも画像のアップも自由です。アイコンを登録したいという方は、元になる画像を掲示板にアップして申し込んでください。当局でアイコンに加工します。ただし、先着50名までしか登録できません。また、「おもろい」もの以外は却下します。
≪撮影会ネット・Kit-Photoグループ≫ ホームページ情報
 撮影会ネットは、撮影会に参加した人たち、いつかは参加しようという人たちのメーリングリストです。メールでの情報交換、画像掲示板を使った写真のけなしあいなどが連日行なわれています。 「ふぉとぎゃら」が2003年
ニフティ・ホームページ・グランプリの
最終選考にノミネートされました。
@niftyホームページグランプリ2003
現在の会員数は82名です。
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投稿写真をけちょんけちょんにけなすコーナー
▼よしくんの投稿写真▼
 関東地方は雨降り続きで、太平洋沖を台風21号が通過中とか、季節はどうなっているのでしょうね。イラクでは、いよいよ日本人外交官がねらわれ始めたようだし、世相と天気が相談しあったように、異様です。
 11/30の大雨の後、わが家の前の道路は川になってしまいました。でも、家に閉じこめられていた子どもたちは大喜びです。折からちょっとだけ顔を出したお日様が、水の流れをきれいに照らし出してくれました。
 データ=カメラ:オリンパスC750 ISO200 1/400 F5.6


講評
 12/6の投稿写真と同じシーンですね。前の写真と同様、やはり「寄り」が足りません。被写体の可愛さは写真を救ってはくれますが、写真の完成度を高めてくれるわけではないのですよ。人は子どもの仕草を「可愛いね」とは言ってくれるでしょうが、だからと言って写真を誉めてくれるとは限らないのです。

 今回の作品でもやはり余計なものの写りこみが邪魔になっています。背景に車が写っていますが、この車は邪魔にこそなれ、子どもの可愛さを描写するのになんの助けにもなっていません。なくてもいいどころか、あってはいけないものです。向こうの女の子と手前の男の子が被ってしまっているのも初歩的なミスです。

 この場面では、あと2歩か3歩左に寄って、縦位置で子どもだけを撮るべきだったと思います。あるいは、坂道なので、もう少し高い位置から撮ることもできたのではないでしょうか。上から狙えば、それだけ邪魔物の写りこみを避けられます。ファインダーを覗いたとき、あるいは液晶モニターの画像を確かめたときに、画面の四隅をもっとよく見る習慣をつけてください。その前に、肉眼でよく観察して、邪魔物をどうやって除外するかを考えるべきです。何が邪魔になるかを判断して、それらが写りこまない位置取り、アングルを探すのです。漫然と「はい、パチリ」ではいけません。

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