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Kit the genius'
☆ 1日1枚 

Fujifilm Finepix4500 Camedia C-4100

季節はずれの春 2003/12/12 FRI
 最後まで生存が確認されていたじいちゃんも、午前2時にはとうとうダウンしてしまったので、ボクは残った焼酎の瓶を持って車に戻り、画像の整理をやった。酒盛りをやったのはじいちゃんの温室の温度管理をやる事務所で、暖房は入っているのだが布団が足りない。ボクの車はホテル替わりにもなるので、車中泊は慣れたものだ。
 朝7時半に起こされた。近所の喫茶店で朝食。近隣のお百姓さんたちが、早朝の一仕事を終えて続々とやってくる。まだ8時だというのに満員になる喫茶店だ。ここでも、各地から集合した変人奇人たちの面白い話が次々に披露される。まあ、大体がプラントハンティングで出かけていった世界各地で仕出かした悪事の話である。ご記憶の方もおられようが、こないだじいちゃんが豪州出獄(出国?)にストップをかけられて、ボクとの飲み会をすっぽかしたなどというのは、話のネタにもならないほどの些細な出来事だったのだ。
 9時過ぎからお仲間と別れ、じいちゃんと二人で撮影会のロケーション。その中の1枚が今日の写真だ。まだ冬になったばかりだというのに菜の花が咲き誇っている。品種が違うのか栽培法なのか、ボクにはさっぱりだが、観光目的もあって、あちこちにある菜の花畑が、秋から春までのほぼ半年間咲くようになっているらしい。
【使えるワザ】  季節は冬なので、冬らしさと菜の花とのアンバランスを描写しないと面白くない。春の雰囲気が出てしまったのではただのゴミ写真だ。枯れ木を画面の隅っこに入れるだけでは弱いので、空を大きく入れ、PLフィルターを目一杯利かせて冬らしい雰囲気を出した。
 ピントを合わせるポイントは手前から5〜7メートルぐらいの位置にある菜の花。これで絞りをF8〜F11(フィルカメならF16以上)まで絞っておけばパンフォーカスになる。ただし、広角側一杯の場合。焦点距離が長くなるほど(つまり、望遠側に近づくほど)、パンフォーカスを得るための絞り値は大きくなる。いずれにしろ、遠くのビニールハウスでピント合わせをしてしまいがちだが、それだと一番手前の菜の花はボケてしまうので注意が必要だ。
 ピントポイントが5メートルぐらいの位置だということは、シャッターを半押しした瞬間の画面は、菜の花の黄色がほとんどを占めていることになる。カメラは当然「明るすぎ」と判断しているわけだから、その時点でかなりのアンダー露出になっていると思わなければならない。
 したがって、アングルを変えて空を大きく入れた画面では、それほど補正する必要はない。むしろ、ややプラスに補正してもいいぐらいだ。この写真の補正値-0.7はボクのカメラの常時設定にしてある値なので、感覚的には補正ゼロで撮っているつもりだ。菜の花の発色はOKだが、白い雲がややグレーになった。空の青味の深さとのトレードオフとしては、このあたりが限界だろう。
 なお、感度がISO400になっているのは、手持ちで、かつ、PLフィルター使用なので万一の手ブレを懸念したから。
撮影データ
カメラ Camedia C4100
撮影日 2003/12/12
ISO感度 400
絞り値 F8
シャッター 1/400
露出補正値 -0.7
WB オート
R(-),B(+)
その他 絞り優先AE
コントラスト0
彩度+5
PLフィルター
バックナンバーは
「天才キットのフォトギャラリー」
に展示してあります。

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読者からのメールや質問やヤジ
▼日の丸ちゃんから▼
 ヘー、閉鎖閉店になるンダー。盛大に閉店セール頼みます。カウントダウンはおまかせ。
 さ、ここで問題です。

 @最後のお客様はだれクイズ。
 A閉店は、いつ何月何日。
 以上ズバリの方に塩釜の海苔5帖プレゼント。


▼じいちゃんから▼
 ここもついに閉鎖だな。おかしなアイコンにドキットして、ここなら市民権があると思ったよ。


▼hanaちゃんから▼
 シンプルで見やすかったのに残念です。
 あの新しい掲示板の中から投稿画像を探すのは、結構大変そうですよ。相変わらずスレッドが長くなりつつあります。
 では、では、この掲示板さん さようなら。


▼dolceさんから▼
 初めての投稿は『お散歩デジカメ』切番ゲッター8888としてでした。震える手で恐る恐るメールしたことが、すご〜く昔のことのようです(涙)。これがきっかけでとうとう蟻地獄に落ちました。今じゃ、幸せな蟻さん生活!
 「けっ、けっ、掲示ばぁーん!」さん、お世話になりました。


▼てるてるちゃんから▼
 キット先生、じいちゃんちでこれ見てますか?昨日はお疲れ様でした。

 偶然切り番を踏んで、恐る恐るここに書き込みしたのがキット師匠との出会いでした。あれからの私は家族も驚く変わりようです。「写真のことばっか考えすぎ!」と言われます。
 この掲示板なくなっちゃうと、ホームページの切り番を踏んだときも画像掲示板にかきこむんですか?なくなるとなるとちょっと寂しいですね。
▼返信▼
 画像掲示板開設を契機に、従来の「けっ、けっ、掲示ばぁ〜ん」を閉鎖すると告知したら、とたんに書き込みがどさどさ来るようになってしまいました。まったく皮肉なことです。みなさんに名残を惜しまれて引退するのですから、掲示板も本望でしょう。今後は、画像にこだわる必要はありませんので、「お散歩掲示板」をみなさんの交流の場としてご活用ください。

 日の丸ちゃん提供のクイズには誰でも参加できます。回答を新しい掲示板に書き込んでください。塩釜の海苔の美味さはボクが保証します。
▼日の丸特攻隊の妻から▼
 お写真届きました。どうもありがとうございます。
 ふみ番をした時は、と〜ても嬉しくて一人で舞い上がってしまいました。写真を見てにやにや。本当にありがとうございました。
 21日は、特攻隊員は迷子になる確率99%です。宜しく面倒見てください。
▼返信▼
 任せといてください。都会ならではの悪事の数々をたっぷり仕込んでからお返しします。撮影会、講評会、忘年会というのは、実は表向きのナニで、その実体は・・・ふふふっ。
 「お散歩デジカメ」の専用掲示板を開設しました。

 お散歩掲示板に妙ちくりんなアイコンがたくさん登場しています。「なんだ、あれは」という声が上がっているのでご説明します。

 現在、お散歩掲示板は3つ存在します。そのうち2つ(二ッ目用、真打用)は「お散歩ネット(撮影会ネット)」の会員専用なので、ネットに加入しないと見られません。これら二つは、ある意味、真剣な写真術勉強用の掲示板です。

 このお散歩ネット専用掲示板では、展示した写真に対してみなさんがいろいろな意見を述べたり批評したりしています。そういうときに、ちょっと言葉足らずだったり、辛辣すぎたりすると、文章になった言葉は話し言葉以上にグサッと突き刺さります。それを緩和して、和気藹々の雰囲気を保つ役割をあのアイコンが担っているというわけです。ですから、登録するアイコンは、必ず「おもろいもの」でなければならないという決まりになっています。

 いちばん新しいお散歩掲示板は一般用ですから、誰でも閲覧できますし、書き込みも画像のアップも自由です。アイコンを登録したいという方は、元になる画像を掲示板にアップして申し込んでください。当局でアイコンに加工します。ただし、先着50名までしか登録できません。また、「おもろい」もの以外は却下します。
≪撮影会ネット・Kit-Photoグループ≫ ホームページ情報
 撮影会ネットは、撮影会に参加した人たち、いつかは参加しようという人たちのメーリングリストです。メールでの情報交換、画像掲示板を使った写真のけなしあいなどが連日行なわれています。 「ふぉとぎゃら」が2003年
ニフティ・ホームページ・グランプリの
最終選考にノミネートされました。
@niftyホームページグランプリ2003
現在の会員数は80名です。
kit-photoグループに参加しませんか?
投稿写真をけちょんけちょんにけなすコーナー
▼tadさんの投稿写真▼
 tadです、久々にhawaiiから日本に戻り、初冬の木々の色彩の素晴らしさに目を奪われ 「やはり日本は素晴らしい ! 」と感激しました。
 武蔵浦和のあるお寺の境内、紅葉のグラデーションと鐘突き櫓で日本の秋を撮ったつもりが、櫓の屋根が白く飛んでしまいました、どうすれば良いの?教えて欲しいッ!
 Olympus Camedia X-200、無責任にも すべてカメラまかせでした。


講評
 おそらく屋根は銅葺きなのでしょう、金属なので太陽光の反射がきつく、CCDのラチチュードから外れてしまい、白飛びになったものです。

 デジカメの感光部であるCCDが捉えられる光の範囲はフィルカメに比べるとかなり狭く、うんと明るいものやうんと暗いものを正確に描写することができません。うんと明るい部分を描写しようとする場合は露出を切り詰めて、全体を暗めに写してやらなければならないわけですが、そうすると、黒く潰れてしまう部分が多くなるという結果になります。頂戴した画像で示してみると、例示した画像のようになってしまうわけです。元の画像で飛んでしまった屋根なので、なかなか復旧は困難ですが、全体が暗くなり、真っ黒に潰れてしまう部分が大幅に増えることはご理解いただけると思います。

 ですから、露出補正をするときに、画面全体の中で一番強調して描写したい部分はどこなのかを考える必要があります。カメラ任せのオート撮影では、全体の平均的な光の強さだけしかカメラが判断してくれていないわけですから、思わぬ失敗に繋がってしまうわけです。投稿写真の例で言えば、明らかに露出がオーバーになっています。

 もう一つ、こういう反射光をコントロールするために、PLフィルターを使うと良いでしょう。この写真の場合などはてきめんに効果が出るはずです。屋根だけでなく、木の葉1枚1枚の乱反射(白く光って見える部分)を消してくれるので、紅葉の色もずっと深く描写できます。

 構図的には、左端に入っているコンクリートの階段が邪魔です。不必要なものは入れないように画角を決めるようにしてください。

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