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Kit the genius'
☆ 1日1枚 

Fujifilm Finepix4500 Camedia C-4100

キャッチ 2003/12/14 SUN
 渡良瀬遊水池に散歩しに行った。ほんとはそれどころじゃない仕事を抱えているのだが、こんなにお天気がいいのに北向きの薄暗い書斎にこもっているというのも癪だ。虫の居所が悪いらしく、鬼嫁のご機嫌もやや斜めなので、思い切ってでかけることにした。
 以前、例の自転車が盗まれる前は、この遊水池は絶好のサイクリング場だった。ぐるっと一周すると10キロはある。車は乗り入れ禁止になっているので、とにかく車を気にせずに散歩できるというのはありがたい。
 あんまり時間がない。半周することにした。半周し終わったら日がずいぶん傾いてきていたので、ものはついでとばかり、夕陽を見てから帰ることにした。ところが、待っているとなかなか沈まないもので、結局、かれこれ1時間以上もベンチに座って西の空を眺めていた。午後一杯潰したことになる。
 家に戻ったら、鬼嫁が「買い物!」とおっしゃるので、ダイエーまでアッシーくんをやった。ついでに回転寿司で夕食。帰宅10時。仕事はどうしてくれるんだ!今晩も眠れない・・・。
【使えるワザ】  遊水池にある谷中湖には数年前から数羽だけだが白鳥が渡ってくるようになった。すでに3羽いる。子どもがパンくずを投げ与えようとするのだが、ほとんどは鴨に食べられてしまう。いいカモなのだ(笑)。その間隙を縫ってユリカモメも狙っている。ずうたいの大きな白鳥さんは動きが鈍いので、残念ながらご馳走にはありつけなかった。
 白鳥や鴨を撮ってもしようがないので、ユリカモメを撮った。上空を旋回していると思ったらぐーっと舞い降りてきて、20メートルほど水面すれすれを水平滑空、実に器用にパンくずを咥えて舞い上がる。かなりのスピードなので、望遠端でフレーミングするのがなかなか難しい。
 被写体ブレを避けるためにシャッター優先AEにして、シャッター速度1/800で撮っている。感度はISO400。
 水面の色を出すためにはPLフィルターを使えばいいのだが、それだと絞りが開き過ぎて被写界深度が稼げない。ユリカモメが餌をキャッチする瞬間にどの位置にいるかは予測困難なので、ある程度の被写界深度を確保しておいて、数メートルの前後ならばピントが来るようにしておきたい。色を取るかピントを取るかの二者択一なら、当然ピント優先である。
撮影データ
カメラ Camedia C4100
撮影日 2003/12/14
ISO感度 400
絞り値 F8
シャッター 1/800
露出補正値 -0.7
WB オート
R(-),B(+)
その他 シャッター優先AE
コントラスト+5
彩度+5
バックナンバーは
「天才キットのフォトギャラリー」
に展示してあります。

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▼dolceさんから▼
 つるさん、おめでとうございます。これで、幸運がどんどん巡ってきますよ。今回は59700番辺りからがメチャメチャ速かったのではないですか?開けてみたら、60000番をとっくに過ぎていて、びっくりしました。
▼返信▼
 トップページの切り番をゲットしたつるさんに対するお祝いのメッセージでした。これに対して、つるさんから返信です。


▼つるさんからの返信▼
 hanaさん、teruteruさん、dolceさん、こんなに皆さんに祝福していただけるなんて、ありがとうございました。
 キット先生にいただいたら、自分の部屋の一番目につくところに掲げて、写真上達祈願のため、毎日手を合わせなくては・・・などと考えています。
▼はるちゃんから▼
 グランプリ発表は、いよいよ明日ですね。もちろん1票投じましたよ。ノミネートされているHPをざっと見ましたが、グランプリは「天才キットのフォトギャラリー」だと確信しました。ホントよ。夢までみちゃいました。

 上手な言葉で表現できないのですが、このHPを読みはじめてから、私の人間不信が少し薄らぎました。「こんなにイイ人がいるのだ」と、心底思っています。他の芸術家の作品はダウンロードフリーなどまずありません。写真も当然のことながら、切り番プレゼントを大判振る舞いする、講評を懇切丁寧にやる、費用がかかる画像掲示板も作る、撮影会もやる、撮影会の打ち合わせにまで出向く・・。数え上げたらキリがありませんが、早くから親衛隊の一員になったのには、キットさまがイイ人だからだと思います。写真集を出版したら、必ず数冊は買いますよ。せめてものお礼です。いつになりますか?

 いつまでもお元気でいてくださるようお願いします。これって、まるで自分より年上の方に言うせりふでしたね。


▼日の丸ちゃんから▼
 はるちゃんお久しぶりです。日の丸ちゃんです。
 そうですね、グランプリを取ったら盛大にお祝い会を開催しないとね。
 21日は、キットさんの忘年会に東京まで行きます。
▼返信▼
 そうでした、明日がグランプリ発表でした。すっかり忘れてた!ボクのHPは、初めて開設した2年前からのページがほとんどすべて晒しっぱなしになっているので、かなり幼稚なページが多いんです。最近のは多少はましになってるかなと思いますが、言わば玉石混交状態で、なおかつ、「なんでもあり」の統一感まったくなし状態なので、たぶん、ホームページ専門家の眼から見ればXだと思います。したがって、あまり期待していません。

 とは言いつつも、こんなホームページでもファンになってくださるはるちゃんのような方がおられるというのは、嬉しいことです。何ものにも替えられない宝物だと思っています。ましてや、ボクを「イイ人」なんて持ち上げてくださるわけですから、足を向けて寝られません。「人を見る目がない」などとは、思っていても口には出しません(←出してる)。

 日の丸ちゃん、奥さんにはちゃんと、「撮影会と忘年会に行ってくる」と言ってからおいで。奥さんの目を見て言わないと、ウソだとばれるからね!
▼かよちゃんから▼
 こんばんわ。「101 pictures in autumn 2003」を見せていただきました。
 天才の色彩感覚、構図、そしてすばらしい写真になる素材を見つける嗅覚のようなもの、すべてに感服いたしました。うーーんと思わずうなってしまうような写真の数々。やはり自称天才というだけのことはありますね。
 介護で郷里へ行ったり来たりしている私にとって、なかなか山歩き、野歩きのできないフラストレーションをふきとばしてくれ、心洗われる思いをしながら眺めております。
▼返信▼
 ありがとうございます。ボツ写真でも展示してみるもんですね。お褒めに預かり、どもどもです。毎日デジカメしていると、自然とボツ写真が積み重なっていきますので、数ヶ月ごとにボツ特集を組むつもりです。
≪撮影会ネット・Kit-Photoグループ≫ ホームページ情報
 撮影会ネットは、撮影会に参加した人たち、いつかは参加しようという人たちのメーリングリストです。メールでの情報交換、画像掲示板を使った写真のけなしあいなどが連日行なわれています。 「ふぉとぎゃら」が2003年
ニフティ・ホームページ・グランプリの
最終選考にノミネートされました。
@niftyホームページグランプリ2003
現在の会員数は80名です。
kit-photoグループに参加しませんか?
投稿写真をけちょんけちょんにけなすコーナー
▼モトくんの投稿写真▼
 kit先生、お疲れさまです。新潟のモトです。毎日ありがとうございます。

 初投稿です。先生のメルマガを読み始めた頃に撮ったものです。まだ数打法も知らず、たった一枚だけ撮ったものです。これでも当初はすっげーいいのが撮れたと思っていました。

 お聞きしたいのですが、先生の講評に良く「構図はこれで良い…」とあります。ボクにはどういう所が良いのかさっぱりわかりません。構図のことも含めてけちょんけちょん、よろしくお願い致します。

 題名:丘の上の3本
 撮影意図:木に反射している夕陽を強調したかったので露出を-0.3にしました。でもレタッチでプラス補正したからどうなんでしょう?

 撮影日時:03/10/09 16:57
 データ:ISO感度AUTO、F5.5 1/200 -0.3EV プログラムAE WB:AUTO
 機種名:Nikon COOLPIX990
 レタッチ:レベルを少しプラス補正。


講評
 なんでもない立ち木ですが、空のグラデーションと地面を黒く潰したことでシュールな印象の、上手な絵に仕上がっています。立ち木に当たっている夕陽という形で、間接的に陽光を表現した意図も素晴らしいと思います。

 構図に関してというお求めなので、気づいた点をいくつか指摘します。
 空と地面の配分はこれでいいと思います。空のグラデーションがこの絵の印象を決めるにあたって非常に重要な役目を負っていますので、地面の比率が大きすぎると、その効果が薄まってしまいます。逆に、あまり下を詰めすぎると、画面全体の安定感が損なわれます。

 上の空間の取り扱いは微妙なところです。撮影意図として、この3本の木をどのように位置づけたかが問われるからです。木のすらっと伸びた姿を描写したいのであれば、上を空けすぎると木が短く見えてしまうので良くないのですが、逆に、丘や空の広さと対比させて、かろうじて木が生を保っている様子を描写したいのであれば、縦位置にして上を大きく空けてやるとその感じが出ます。

 左右の空間ですが、左側がやや詰まり気味であるために、その横にも他の木の列が続いているような感じを受けます。タイトルからすると、この丘には3本だけが孤立して立っているようですから、左右をもっと空けてやった方が孤独感、寂寞感が出ると思います。

 以上のようなことは、実は「考えて撮る」ような要件ではありません。この3本の木を見たときに、なぜそれを撮りたいと思ったのか、そのときの気分を思い出してみてください。撮るときに、「考える」のではなく、その気分を「感じる」ことが大切です。感じて撮れば、自然とその気分に合った構図が決まるはずです。

 レタッチでレベル補正した点について疑問を持っておられるようですが、原画の姿は見る影もないといったようなレタッチならいざ知らず、自分が撮影した意図に近づけるためのレタッチなら、あくまで画質が劣化しない程度という条件付きですが、許されるものだと思います。フィルカメで撮ったポジ画像であっても、焼く段階である程度の補正をします。それと同じだと考えていればいいんじゃないでしょうか。

▼よしくんの投稿写真▼
 キット先生、おはようございます。昨日の「くろさん」の写真講評の中で、キット先生の苛立ちが書かれていました。心にしみて反省することしきりです。

 プロの写真家が、どこの馬の骨か分からないし、顔も見えない黒子からの素人写真にいちいち目を通している、そのボランティア精神には頭が下がりますよ。ホームページで拝見したお顔は、だいぶアルコールのせいかコレステロールも血中アドレナリンも高いように拝察しましたので。

 天災キャット大王から「近頃、師匠がお住まいのマンションの様子が手にとるようにわかる写真が続いていて、おもしろいぞよ。31日には、ついにベランダにすら行ってない、パソコン前の風景を見せられてしまったから、もう何も言えん・・・」とからかわれても、じっと我慢の子でいることは、心理学上はあまりよろしくないのです。もっと発散すべきですが、それを酒に頼るのは不健康ですよ。

 さてさて、ゴマをすっておきながらの投稿です。先生が毎日メルマガを出しているんだから、こっちも3、4日続けて投稿しても、先生の神経をスリ減らすこともなかろう。「ちょっと見て、ダメなものはだめ」とPCの前で、怒鳴っていてもこちらには聞こえませんから……。「平凡かな、平凡だな」と自問自答しながらの投稿です。なお、これは11月25日の名古屋城内の柿の実です。

 タイトル:「柿実る」
 カメラ:オリンパス カメディア750
 撮影データ:ISO100 F8 1/250 -1.0EV


講評
 連日の投稿で、熱心さには頭が下がりますが、せっかく講評してさしあげているのですから、次からはその講評で指摘されたことを生かす努力をして欲しいものです。この写真も、「ただ何気なくカメラを向けただけ」で、ご自分が感動したものを切り取ろうとしていません。こんなにごちゃごちゃした写真では、いったい何を表現したかったのか、想像すらできませんよ。

 昨日も言いましたが、「はい、柿がこんなにたくさんなっていましたよ」というご報告写真ならともかく、人さまに鑑賞してもらおうと思うのなら、ご自分の意図を表現しようとしなければ、偶然に頼っていてはいつまでたってもいい写真にはなりません。

 こういう場合は、できるだけ画面をスッキリさせること、それでいて、実りの秋の雰囲気が出るような枝を厳選すること、空の青さを強調すること、浮雲がバックに入ると雰囲気が出るので、適当な雲が出てくるまでじっくり待つこと、せめてこれぐらいの努力はしてみてもいいんじゃないですか?ワザを使うのはそれができてからです。

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今度の東京撮影会(12/21・日)ですが、夜の忘年会兼オフ会兼講評会に顔だけでも出したいという方がおられましたら申し出てください。場所は新橋、時間は午後6時からです。会場に若干の余裕が出来ました。希望者には詳細を追ってお知らせします。会費は5000円です。今のところ20数名参加の予定です。

撮影会は場所の指定なしですので、参加自由です。詳しくはこちらをご覧ください。

撮影会の地方シリーズ参加者を募集中です。
第2回中京シリーズ
2月28/29日
愛知県伊良湖岬
申込み

現在、申込み16名です。
第1回関西シリーズ
4月10/11日
奈良県吉野山
申込み

現在、申込み11名です。
撮影会ネットの撮影会は、デジカメ初心者のための撮影会です。
ネット会員以外の方も数多く参加されています。
できるだけお金をかけないで、写真と仲間同士の交流を楽しむことが目的です。
「写真が表示されない」「投稿できない」など、操作上のトラブルに関するQ&Aを設けました。
困ったことがあったらまずこちらへ。