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Kit the genius'
☆ 1日1枚 

Fujifilm Finepix4500 Camedia C-4100

集中 2003/12/29 MON
 午前1時にチエコとKAHOちゃんを拾い、ミズくんのところで車を乗り換えて相沢くんのところに寄り、そのまま関越に乗って午前5時現地着、一睡もしないまま撮影態勢に入った。もっとも、一睡もしなかったのは男性陣だけで、女性2人は後部座席で爆睡。
 この時期の新潟県山沿いで朝日が拝め、しかもほとんど一日中晴れていたというのは奇跡に近い。お陰で天候には恵まれたが、予想に反して積雪量が半端じゃなく、肝心の棚田の撮影は棚田の中まで足を踏み入れられないために中途半端に終わってしまった。
 午前中一杯、あちこち移動しながら撮影し、お昼には松之山温泉で入浴、その後、蕎麦を食べた。露天風呂と蕎麦があれば、撮影が中途半端でもまったく気にならないキットくんであった。
 雪に埋もれたブナ林を撮影して、雨が降り出した午後3時過ぎに現地発、夕方には帰ってくることができた。懸念していたスキー渋滞もなく、非常に快適な撮影行だった。ただ、眠い。ずっと運転してくれたミズくんはボク以上に辛かっただろう。相沢くんもずっと起きていた。女性陣は・・・言わずとも分かるネ。
【使えるワザ】  この写真は撮影する相沢くんの後姿だが、慎重に足場を固めてもこういう具合で、ちょっと油断すると胸まで雪に埋もれてしまう。三脚はズボッと埋まってしまうので、ほとんど使い物にならない。買ったばかりの一眼レフデジカメE1は、重いし手ブレ補正機構も内蔵されてはいないので、足場が悪いこういう場所での撮影は、よほど集中しないと手ブレしてしまう。後姿が凛々しいネ。
 名所旧跡などを訪れて、それを背景に記念写真という経験は誰にでもあることだろうと思う。そういう場合の注意点。
 [1]こちらを向いて整列し「はい、チーズ」という写真はつまらん。撮影者は同行している人々の自然なポーズを撮ってあげるようにしたい。後姿でも一向に構わない。愛想笑いの汚い顔が写っているよりよほど記念になる。
 [2]人物の大きさに注意。メインは人物であることが大切。名所旧跡の一番いいところだけを入れればそれでいい。なんでもかんでも入れようとすると、写真の中の主役がなんだか分からない、焦点ボケの写真になってしまう。
 [3]カメラに組み込んである「ポートレートモード」のことは忘れる。このモードは、背景をぼかす設定になっているので、一緒に写したい名所旧跡がボケてしまう。
 [4]できるだけ絞りを絞る。そのときにシャッター速度がいくつになっているのかを確認。1/100を下回ると手ブレの危険性が増すので、慎重にシャッターを切る。1/50以下になったら絞りを開ける。ピント位置は当然人物。
 [5]ストロボは使わない。
撮影データ
カメラ Camedia C4100
撮影日 2003/12/28
ISO感度 100
絞り値 F8.0
シャッター 1/200
露出補正値 -0.7
WB オート
R(-),B(+)
その他 絞り優先AE
コントラスト0
彩度+5
バックナンバーは
「天才キットのフォトギャラリー」
に展示してあります。

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▼eimiさんから▼
 eimiです。
 24日のマガでの講評、ありがとうございました。3日間分のマガを順に見ていたら、自分のが「けちょんけちょん」にのってたので、もう、驚きました!しかも、合格点まで頂けたなんて、嬉しくて、嬉しくて、今年のTopnewsです。

 とにかく、樹の圧倒的な大きさに感じ入るものがあったので、それを撮ってみたくなりました。どう写るのか全く解らないので、一枚撮って確認、修正を繰り返し撮っていくうちに、どんどん近づいてしまい、この写真は、樹にカメラを押しつける感じで撮ったと思います。露出も何とかなっててくれて良かったというトコロなんです。

 ピント位置と絞りや、三脚のお話しを読んで、写真の綺麗さの違いは、こういう所にもあるんだろうな、と思いました。今度撮るときは、画面に写る物全てに心をこめて撮ってみます。三脚を購入して再挑戦してみようと思います。どうもありがとうございます。また楽しく写真が撮れそうです。
▼返信▼
 撮った写真をその場で確認できて、撮り直しできるのがデジカメのいいところですよね。写真の勉強には絶好の道具です。フィルカメで勉強していた頃と比べると、倍以上の早さで上手くなれますネ。お散歩ネットに参加しているみなさんも、加速度的に上手になっていく感じです。
▼nekoさんから▼
 キット先生こんにちは!
 メルマガを配信してもらうようになって、半年以上になりました。今春にデジカメをゲットしてから、先生の写真を見せていただきながら過してきました。撮った写真も4000枚以上になりました。しかし、これは!!と思うものは数枚です。

 最近は仕事が忙しくて、写真を撮る暇もありません。写真を見せていただけるだけで、大変幸せな気分になります。大変お忙しい中、毎日の配信はご苦労の多いことと思います。これからも是非楽しいメルマガを続けてください。
▼返信▼
 月間500枚ぐらいのペースですね。その調子で続けられればすぐに上手くなりますよ。コツは、「さあ、撮るぞ」と意気込んでどこかへ出かけなきゃ写真は撮れないなどと思わないこと。日常の暮らしの中にいくらでも被写体はあるものです。毎日撮れる気軽さを楽しむことが一番ですよ。
▼相沢くんから▼
 キット先生、今日は長い間ありがとうございました。とても充実した一日でした。松之山に行けて、ホントにうれしかったです。
 改めて思いますが、松之山は良いところですね。また、ぜひご一緒したいものです。今度は春先などはいかがですか?

 それはさておき、今日最後に撮った記念写真をサイトにアップしました。ダウンロードしていただき、講評等お願いします。

 P.S.買われた日本酒&「しんこ餅」はいかがですか?
▼返信▼
 お疲れさまでした。松之山出身の相沢くんがいてくれたお陰で、いつもとは一味違った取材旅行になりました。次回もよろしく!
 日本酒は昨夜、寝る前になくなりました(←どこに行ったんだ!?)。しんこ餅は鬼嫁が立て続けに3個食いました。しんこ餅のお陰で鬼嫁のご機嫌麗しく、小言は「あんた、取材中歯を磨かなかったでしょう。口、臭いわよ!」だけで済みました。
≪お散歩ネット・Kit-Photoグループ≫
 お散歩ネットは、撮影会に参加した人たち、いつかは参加しようという人たちのメーリングリストです。メールでの情報交換、画像掲示板を使った写真のけなしあいなどが連日行なわれています。
現在の会員数は90名です。
kit-photoグループに参加しませんか?
投稿写真をけちょんけちょんにけなすコーナー
▼よしくんの投稿写真▼
 Kit先生、新しい写真掲示板のおかげで、師匠の周辺の様子がおぼろげながら分かってきました。
 さて、「季節はずれの春」を拝見し、富士山を撮ったものを初めてお送りします。中段の枯れ木が邪魔でしょうか?こうなると、よく分かりません。

 題「初冬の富士」 ISO100 1/400 F8 オリンパス・カメディア750UZ 神奈川県二宮町吾妻山公園頂上より12/8撮影。


講評
 お散歩ネットに登録して、ネット用画像掲示板が利用できるようになる前に、よしくんからはほとんど毎日のように投稿写真が送られてきていました。原則として、投稿写真は取捨選択せず、すべて講評することにしていますので、投稿の順番どおりに掲載していくと、毎日よしくんの作品ばかりということになってしまうので、適当に間を置いて掲載してきました。よしくんはその後、お散歩ネットの掲示板でけちょんけちょうんにされる身分になったので、今日の作品が一連のよしくんシリーズの最後になります。

 しかし、これまでさんざんけちょんけちょんにされてきても懲りずに撮影し投稿してくる根性には頭が下がります。そして、単に根性だけでなく、突きつけられた課題を消化する能力も大したもので、投稿を重ねるごとに写真が良くなってきています。課題であった「背景の整理」にも最近は頭が巡るようになってきて、掲示板では誉められることもしばしばです。

 この作品は3週間ほど前の撮影ですが、非常にすっきりとまとまった、無駄の少ない作品になっています。富士山のたおやかな姿を描写するためには、あまりその高さを強調すると逆効果になりますが、山頂より上の空間をある程度空けてやることで圧迫感がなくなり、また、山裾まで画面に入れてやったことで、なだらかな感じが出ました。手前に菜の花を入れて遠近感を出したのも正解です。

 露出がややオーバーなのが残念です。遠景は霞むので、適正露出であっても眠たい感じになってしまうものです。それを考慮に入れて、ややアンダー目に補正し、コントラストを高めてやるのがコツです。そうすれば富士山がもっとくっきりと写ります。一方で、中景の部分はもっと暗くなりますので、手前の菜の花と遠景の富士山だけが浮かび上がり、テーマがはっきりすることになります。気になさっておられる中景の枯れ枝なども目立たなくなります。

 ピントですが、遠景の富士山に合わせてはいけません。合焦距離は大体5〜7メートルぐらい、絞りをできるだけ絞って撮るとパンフォーカスになります。手前の菜の花を最初からぼかすつもりなら、もっと菜の花に近寄る必要があります。

 最後にタイトルですが、この写真を撮影したのは確かに12月ですが、写真だけを見た限りでは「冬」は感じませんね。写真全体が眠たいせいです。露出、コントラスト次第でもっと冬の空気感が描写できるはずですし、欲を言えば、もっと風の強い、空気が澄んだ日に再挑戦してみてください。ついでにPLフィルターを使えば、冬らしい雰囲気の写真になります。

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海の幸と富士山とくれば、
撮影どころじゃないかもしれない大会


バス予約の都合があるので、
1月7日でいったん申込みを締め切ります。
1月の撮影会は西伊豆の海岸線を巡りながら、富士山や冬の海の風景を撮影します。東京からはバスを仕立てますので、講評会も車内で行ないます。

日時:1月25日(日)午前7時渋谷集合、帰着は午後10時予定
撮影場所:沼津市内、戸田町内
会費:3000円+バス代(85,000円を人数割り)+各自食事代
講評会:帰途の車中でテレビに画像を投影しながら行ないます。飲み物などを持ち込んで、楽しくやりましょう。

(注)東京からの最低催行人数を10名とします。申込みが10名に満たない場合は中止します。人数次第では、横浜、沼津でのピックアップも検討します。

申込みはこちらから。

撮影会の地方シリーズ参加者を募集中です。
第2回中京シリーズ
2月28/29日
愛知県伊良湖岬
申込み

現在、申込み17名です。
第1回関西シリーズ
4月10/11日
奈良県吉野山
申込み

現在、申込み12名です。
撮影会ネットの撮影会は、デジカメ初心者のための撮影会です。
ネット会員以外の方も数多く参加されています。
できるだけお金をかけないで、写真と仲間同士の交流を楽しむことが目的です。
「写真が表示されない」「投稿できない」など、操作上のトラブルに関するQ&Aを設けました。
困ったことがあったらまずこちらへ。