|
|
霊峰富士 |
2004/01/14 WED
|
|
|
|
この配信は昨日分である。
昨日は、25日に予定している撮影会の下見に行った。当日晴れていた場合のロケーションはすでに下見を済ませてあるからいいが、もし曇っていて富士山が見えなかった場合の撮影ポイントを検分しておきたかったのだ。９時に渋谷でhanaちゃんを拾い、夕方までたっぷりと下見した。これで準備は完璧である。東京への帰着時間も大幅に早まるメドが立った。
しかし、前夜の睡眠時間が３時間しかなかったので、家に戻ってメールをまずチェック、夕食にワインを飲んで、その後画像の整理を始めたら眠気が押し寄せてきた。メルマガ用の画像を選ぶ余裕もなく、午後11時にはダウンしてしまった。というわけで、昨日分の配信が今にずれ込んだというわけ。これを配信した後で今日の分の撮影、今日の分の配信・・・他の仕事はできそうにない。 |
|
【使えるワザ】
大瀬岬に至る海岸線は、晴れてさえいればだいたいどこからでも真正面に富士が見える。しかし、手前に海面、向こうに富士では写真にならない。構図的に何かが手前を飾ってくれないと、間が抜けた富士山になってしまうからだ。
この小島は、今は潰れてしまったとあるホテルの真正面にある。おそらく、ホテルからの景観の目玉にする目的で、自然の岩礁に手を加えたものだろう。生えている松の木にカモメが群れをなして止まっている。こういうものが画面の手前を飾ってくれると、富士山が引き立つ。今度の撮影会では、こういう「絵になる」ポイントを、時間が許す限りご案内するつもりだ。
注意事項を一つだけ。
午後になると手前は山陰に入るが、富士山には正面から日が当たる。その富士山は冠雪しているわけなので、手前と富士の山頂部との露出差がとても大きい状況だ。したがって、露出補正の幅次第では、手前が潰れすぎたり山頂部が飛んでしまったりということが容易に起こる。こういう露出差が大きい画像を撮るときには、とにかく補正幅を変えながら、何枚も写しておくことが大切。できれば、ヒストグラムを表示させて、事前にそれをチェックしたいところだ。 |
|
| 撮影データ |
| カメラ |
Camedia C4100 |
| 撮影日 |
2004/1/14
|
| ISO感度 |
100
|
| 絞り値 |
F6.3
|
| シャッター |
1/250 |
| 露出補正値 |
-0.7 |
| ＷＢ |
オート
R(-),B(+) |
| その他 |
絞り優先ＡＥ
コントラスト0
彩度+5 |
|
バックナンバーは
「天才キットのフォトギャラリー」
に展示してあります。 |
|
|
| 毎日、多数のメールが寄せられるので、直接のご返事は原則としてご勘弁いただいています。数日遅れになることもありますが、下のコラムに掲載してご返事とさせていただきます。ただし、実名は掲載いたしません。ご了承ください。 |
天才キットが送るメルマガ
もどうぞよろしく！ |
| 購読解除はこちら |
| ☆読者からのメールや質問やヤジ☆ |
|
▼to'doさんから▼
今日の「釣れる？」は私にとって「目から鱗」でした。標準相当の広角で広く撮るには「横＝ワイド」という固定観念が飛びました。要は、どっちに広く撮りたいかですね。先日、画像掲示板に投稿した「また、あしたね」でもう一度トライしてみます。手前が益々暗くなりますが考えてみます。素材自体がよくないという事もありますが私には「価値あり」です。勝手に感謝致します。 |
|
|
▼返信▼
感謝していただいてなによりです。ペリカンちゃんが「お散歩ネット」のＭＬで書いていましたが、縦位置の写真は引き算するのに非常に便利なフォーマットです。写真が上手になるにしたがって縦位置の写真が増えてくるというのは、引き算が上手になってくるから当然の現象なんですね。で、縦位置の場合の構図にも工夫が生まれてくるというわけです。 |
▼なりたさんから▼
なりたさんです。八甲田山のだけかんばの写真、ご批評いただき感謝しています。その後のこのネットの盛況は目をみはるばかりですが、これはキット先生の人柄によるものと確信しながら感激しております。
さて、初歩的なことで申し訳ありませんが、「お散歩デジカメ」の写真を見る方法といいますか、縦サイズの場合全体を一度に見ることが出来ず、画像を動かして見るために構図の判断がいまいちという時が多いので、何とかならないかと感じております。小生のパソコン利用の仕方が悪いのでしょうか。ご教授ください。 |
|
▼返信▼
大阪のなりたさん、お久しぶりです。
縦位置の写真は、普通のＩＥの画面では確かに上下どちらかが切れてしまいますね。このメルマガの24インチモニターで見るように最適化されています。その場合、画面表示を「全画面表示」に変更してください。そうしておいてから、スライダーで位置を調整すれば、上下が切れることはないはずです。ただし、それより小さなモニターだとちょっと苦しいかな？
Windowsの場合だと、［F11］を押せば全画面表示になります。戻すときは画面右上の［＿］と［Ｘ］の間にある、ウィンドウが２枚重なったマークをクリックして下さい。りんごパソコンの場合は、誰かに聞いてください。ボクには？です。たぶん、メニューバーのどっかで変えられると思います。 |
▼お魔女さんから▼
先生、講評ありがとうございました。
私は、先生的（？）に悪趣味な写真を、いっぱい撮っていると思います（笑）。犬を可愛く、という気持ちも稀薄なような・・・（かわいいと思う気持ちはバカみたいに有りますが。。。）また、よろしくお願いいたします。 |
|
▼返信▼
こないだの講評では、めずらしく興奮してしまい、ちょっと罵りすぎたと反省してます。でも、言っていることはご理解いただけたと勝手に思ってますが・・・。お魔女さんが打たれ強い人であることを願うばかりです。
昨日の伊豆の下見でヤブの中を駆け回っていたときに、ふとお魔女さんの住環境を思い浮かべたキットくんでした。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| ≪お散歩ネット・Kit-Photoグループ≫ |
| お散歩ネットは、撮影会に参加した人たち、いつかは参加しようという人たちのメーリングリストです。メールでの情報交換、画像掲示板を使った写真のけなしあいなどが連日行なわれています。メンバー数も100名を突破しました。 |
|
|
| 投稿写真をけちょんけちょんにけなすコーナー |
| ▼はるちゃんの投稿写真▼ |
 |
遅ればせながら、今年もみなさまよろしくお願いします。昨日の夜カンボジアから帰ってきて真っ先に、お散歩デジカメをクリックしたら、１日付けのメルマガで「帰国後すぐ投稿するように！」の、キット先生からの、温かいお言葉がありました。掃除は後回し、まずこの一枚を見てください。
アンコールワット寺院内にいたおばあさんです。線香を売りながら、仏を守っています。内部は暗く、外は、強い日差しなので、うまく写るか心配でしたが、なんとか見えますか？こういうコントラストが強い場面の技を教えてください。
【じいちゃんの感想】
正面の回廊が傾いているよ。まあフラッシュを使わなかったのを良しとするよ。
信仰の場にカメラを持ち込んで怖いもの知らずのおばちゃんだよ。触らぬ神にタタリ無し。しーらない。
▼講評▼
はるちゃん、お帰りなさい。早速の画像アップ、ありがとうございます。
で、この写真ですが、こういう光線状態でカメラを構えてはいけません。シャッターを切る前からすでに間違っています。おばあちゃんの背後から光が射す状態で、なおかつお堂の中なので、手前はすごく暗いわけです。その暗い側から撮れば、おばあちゃんの顔が真っ黒に潰れてしまうのは当然で、仮に露出補正を大きくプラス側にかけたとしても、そうすると今度は奥の明るい部分は真っ白に飛んでしまって写真になりません。すでに、この写真でも日が当たっている部分は飛んでしまっています。
他にも問題があります。
［１］おばあちゃんの位置が真ん中なので、画面が安定しすぎて面白みに欠けます。
［２］じいちゃんが言うように水平が傾いています。
［３］おばあちゃんの頭に角が生えています。
［４］おばあちゃんの表情を撮りたかったのか、堂内の雰囲気を撮りたかったのか、おばあちゃんと仏像の大きさの対比に面白さを感じたのか、とにかく、はるちゃんが何に目を奪われてこの写真を撮ったのか、ボクには伝わりません。
［５］拡大してよく見てみると、おばあちゃんの顔は警戒心というか、不審感で一杯のようです。
このシーンで撮影するなら、ボクなら左に３歩、前に２歩出て、おばあちゃんにまず話し掛けます。で、正面を向いた笑顔をアップで撮らせてもらうように努めます。ダメなら諦めます。
あるいは、もっと引いて、おばあちゃんと仏像の対比だけを写真に収めるようにします。できるだけ上下が広がるように、広角側で縦位置で狙います。
いずれの場合も、できるだけ日が当たっている部分を画面に入れないように気をつけます。
最後になりますが、じいちゃんから「信仰の場にカメラを持ち込む」ことについてのコメントが寄せられていますが、東南アジアのほとんどの寺院では撮影は禁止されていないようですので、入り口でダメと言われない限り撮影して構いません。ただ、小乗仏教なので女性が僧侶を撮影すると嫌がられることがあります。もちろん、女性が僧侶の３メートル以内に近づくのはできるだけ避けるべきです。
ついでですが、キリスト教の教会も原則ＯＫです。ただし、正教の場合は許可を求める必要がある場合もあります。イスラム教は絶対ダメです。ヒンズー教はＯＫです。ただ、ＯＫの場合も、人々が祈っている姿を写すときは、できるだけ遠慮がちに、その人の心を乱さないようにするのは当然です。シャッター音（デジカメの場合のピッ）は鳴らないように設定を変えておきましょう。 |
|
|
|
|
海の幸と富士山とくれば、
撮影どころじゃないかもしれない大会 |
1月の撮影会は西伊豆の海岸線を巡りながら、富士山や冬の海の風景を撮影します。東京からはバスを仕立てますので、講評会も車内で行ないます。
日時：1月25日（日）午前8時渋谷集合、帰着は午後8時予定（日没と同時に沼津発）
撮影場所：沼津市内、戸田町内
会費：3000円＋バス代（80,000円を人数割り）＋各自食事代
講評会：帰途の車中でテレビに画像を投影しながら行ないます。飲み物などを持ち込んで、楽しくやりましょう。
現在、参加申込みは13名です。バス会社との折衝が妥結し、料金が少し安くなりました。現在のところ人数割りで6150円、１人増えるごとに安くなる画期的なシステムを採用しています（笑）。
申込みはこちらから。
|
| 撮影会の地方シリーズ参加者を募集中です。 |
第2回中京シリーズ
2月28/29日
愛知県伊良湖岬
現在、申込み20名です。 |
第1回関西シリーズ
4月10/11日
奈良県吉野山
現在、申込み13名です。 |
撮影会ネットの撮影会は、デジカメ初心者のための撮影会です。
ネット会員以外の方も数多く参加されています。
できるだけお金をかけないで、写真と仲間同士の交流を楽しむことが目的です。 |
|
「写真が表示されない」「投稿できない」など、操作上のトラブルに関するQ&Aを設けました。
困ったことがあったらまずこちらへ。 |
|
|
