Counter

Kit the genius'
☆ 1日1枚 

Fujifilm Finepix4500 Camedia C-4100

レンゲ咲く棚田 2004/04/10 SAT (No.357)
 実は前々日、撮影会出発の前夜は2時間しか寝ていなかった。新宿でまるちゃんの歓迎ランチをやった後、即席写真講習会を新宿中央公園でやっつけて、それから公園の近所で仕事だったのだ。仕事といってもメインは打ち合わせ(=飲みながら)で、東新宿の割烹に拉致されて終電近くまで拘禁された。酒は美味かったけれど、ぼくはああいうチマチマしたお上品な料理は苦手だな。
 で、終電で帰宅して、酔い覚ましのお茶を飲みながら鬼嫁のおしゃべりに1時間ばかり付き合い、それからメルマガの配信作業をやった。最後に、留守中の手配メールをいくつか送り、画像掲示板をチェック、就寝4時である。で、起床は6時。伊賀まで密造酒さんがずっと運転してくれたので、幸い後部座席でうとうと(←熟睡)できた。
 昨夜は1時半就寝、今朝は7時起床、たっぷり5時間半も寝せていただいた。睡眠たっぷりだと朝めしが美味い。ゆっくりと味わって、すぐそばの岡寺境内を散歩。それからの本格撮影会は稲淵の棚田である。紀伊半島にいい棚田はたくさんあるが、ここと三重の丸山千枚田は双璧だろう。彼岸花が畦を彩る秋もいいが、菜の花の黄色が輝く春の棚田もいい。11時半の昼食集合までたっぷりと撮影した。
 昼食時には1泊組の9人も合流、総勢25人の大撮影会になった。遠くは福岡、広島、岡山、愛知から参加してくれた人もいて、お散歩ネットの撮影会は回を重ねるごとに全国規模になっていく。そして、加速度的に友人が増える。楽しいことである。
【使えるワザ】  全国的にレンゲソウが見直されているという話を聞いたことがあるが、ボクの実感では無農薬栽培にとことんこだわる、ごく一部のお百姓が種をまくぐらいで、まだまだ流行というまでには至っていない。ボクんちの近所では川越のレンゲ畑が有名だが、それとても観光イベントの色彩が強いようで、本気でレンゲソウの効果を当てにしているのではないような気がする。
 稲淵の棚田でも、レンゲが咲いている田んぼは数枚しかなかった。もっとも、一部の田んぼではすでに田起こしが終わっているところもあったから、起こす前のことは分からない。
 子どもの時分、この時期に両親の田舎を訪ねると、見渡す限り紫色が広がっていた。今でも、レンゲが咲いている田んぼを見つけるとあの光景を思い出して気分が明るくなる。なんとかあの光景に近い写真にしようとしてワイドコンバーターを用いた。
 余計な景色はなるべく写らないほうがいい。できるだけ画面の大半をレンゲで埋め尽くしたいわけだ。そうはいっても、レンゲだけでは写真にならないので、ワラが掛けられたハザ木をアクセントとして配置し、山並みと空を少しだけ入れて春の空気感を強めた。
撮影データ
カメラ Camedia C4100Z
撮影日 2004/4/10
ISO感度 100
絞り値 F8
シャッター 1/60
露出補正値 0
WB オート
その他 絞り優先AE
スポットAF
コントラスト 0
彩度 +5
PLフィルター
ワイドコンバーター
バックナンバーは
「天才キットのフォトギャラリー」
に展示してあります。

表示されないときはこちら
毎日、多数のメールが寄せられるので、直接のご返事は原則としてご勘弁いただいています。数日遅れになることもありますが、下のコラムに掲載してご返事とさせていただきます。ただし、実名は掲載いたしません。ご了承ください。
天才キットが送るメルマガ
もどうぞよろしく!
購読解除はこちら
読者からのメールや質問やヤジ
▼ぽかりちゃんから▼
 おはようございます。ぽかりです。
 昨日はなーんにもせずに、遅い帰宅ですぐ爆睡してしまいました。今頃からわらわらあわてて準備です。もっとあせらなきゃいけないんですが・・。
 マルちゃん会いたかったなあ〜、石垣島写真きれいだなー、川越のサクラ、ああ、こんなの撮りたいんだよな〜、なんて、相変わらずのんきなものです。

 先週の日曜日の下見は、土砂降りの雨でした。その雨の中、タッドさん、うみひこさん、砂名ちゃん、teruteruさん、みんなとても一生懸命2日分のスケジュールを1日でがんばって回ってくださいました。その時に雨、使い果たしたのかもしれないですね。どうやら天気は上々らしいです。
 では、いってきまーす。
▼返信▼
 ぽかりちゃん、今回の幹事役、ほんとにご苦労様、そしてありがとうございました。何度も下見していただいたし、宿とも細かい打合せをやってくれていたお陰で、まったくなんの支障もなく、スムーズに撮影会ができました。3日間とも上天気だったし、明日香の野は春爛漫、吉野山の桜は満開と、言うことなしでしたね。酒も美味かったし・・・。
▼だんちゃんから▼
 関西撮影会に参加の皆様、だんちゃん&たかさんです。
 先ほど夕飯も済ませて7時前に無事帰宅いたしました。私達は一泊二日でしたが、色々とお世話になりました。中でもキット先生はじめ、幹事役のぽかりさん、砂名ちゃん、うみひこさん、メモリーの処理をしていただいたみずさん、大変お世話を掛けました。有難うございました。

 キット先生には新入りのデジカメ初心者の我々にも心のこもった講評を頂き感謝しております・・(−_−;)皆さん大変だったとは思いますがお疲れが出ませんように・・・。まずはお礼まで・・たかさんも感謝しております!!


▼うみひこさんから▼
 私も天理で夕食&締めを済ませ帰宅しました。今回は大勢の皆様に参加していただき、楽しく撮影会を開くことが出来て、大変うれしく思っています。まだまだキット先生、密造酒さんのグループは走行中かと思いますが、お気をつけてお帰りください。まんどんのパパさんもフェリーの中かな、お気をつけてお帰りください。皆さん本当にありがとうございました。


▼JIROさんから▼
 JIROです、午後9時無事帰宅しました。
 今回の関西撮影会は日時の設定、撮影対象物、天候と全て完璧、大変満足致しました。幹事役のぽかりさん、砂名さん、うみひこさん、本当にご苦労様でした。

 宴会のたびに頂いた地酒は本当に美味でこれまた大満足でした。今日はかってに撮影会会場から早めに失礼して大阪の友人と旧交を温めたのですが、その後造幣局の櫻の通り抜けに案内してもらい写真を撮ることが出来ました。機会があったらアップしたいと思います。ではではまた。


▼薄頭の鷲さんから▼
 薄頭の鷲@広島です。
 午後8時40分、無事我が家にたどり着きました。吉野の桜の素晴らしさもさることながら、ご一緒した皆さんのとの楽しい時間を思い出して、感慨にふけっています。
 調子の良いことを言っていたわりには、会ってみたら幻滅を感じたとという人が多いことでしょうが、これに懲りず、今後とも宜しくおねがいします。幹事のうみひこさん、ぽかりさん、砂名さん、今回の撮影会は、全てに於いて成功でした。ご苦労さまでした。
 最後になりますがKit先生、遠路はるばるお越しいただき、有難うございました。
▼返信▼
 みなさん、お疲れ様でした。無事ご帰還なさったようで、一安心です。毎回、保険が無駄になるのは嬉しい限りです(笑)。
▼クロニャンさんから▼
 息を呑むような作品が連日送られて来たさくらの季節も終わりに近づき、とどめは吉野の桜でしょうか。楽しみにしています。

 「百名山紀行」、知っているところもあり楽しんでおります。若いときこんな旅にあこがれていましたが、今となっては風呂はどうだ、部屋は、トイレはと、時間はできたが体がだめです。せめて画面で同行している雰囲気を味わいます。なによりお体にお気をつけてください。
▼返信▼
 新宿で会ったまるちゃんはちょっとお疲れ気味のようでしたが、まあ、旅は始まったばかりだし、まだ体が慣れていないのでしょう。若いから大丈夫ですよ。ボクも若い頃はけっこう無茶な旅をしていましたが、もう無理ですね。体がついていきません。でも、もう一度だけでいいからやってみたいという気持ちは持っています。
≪お散歩ネット≫
 お散歩ネットは、撮影会に参加した人たち、いつかは参加しようという人たちのメーリングリストです。メールでの情報交換、画像掲示板を使った写真のけなしあいなどが連日行なわれています。 現在、会員数は187名、
最年少は8歳、最高齢は80ん歳、
デジカメ好きに隔てはありません。
お散歩ネットに参加する
Powered by groups.yahoo.co.jp
自転車デジカメ 連載第18回
日本百名山自転車紀行
−明るい旅情編−
丸山 晃
第2章 北上

■ 大菩薩嶺登山、そして奥多摩から国立へ
2004.04.07 (水)
出発地:奥多摩  大菩薩嶺登山  到着地:国立
 目覚ましが鳴る30分くらい前に自然に目が覚めるようになってきた今日この頃。寝袋に包まってテント越しの朝日を浴びつつうつらうつらしていたら、結局目覚ましが鳴った。6時30分。

 大菩薩登山口まで行くバスの始発は7時30分だ。のんびり準備していたらあっというまに時間になり、結局顔も洗わないままバス停に向かうことになってしまった。バス停のまん前の店「ヘムロック」では、おやじさんが店先に出て心配そうにこっちを見ている。ザックを背負い自転車で駆けつけたぼくを見ると安心したように手を振ってくれた。そして地図と40円を渡し、「これコピーしておいで」と言う。

 コピーをして、朝ご飯を買って店に戻ってきたらちょうどバスが来た。店前がバス停だ。おやじさんは昨日みたいに、「もう少し早く来ないと。コーヒーくらい淹れたのに…」と言い、「これ山登りにはちょうどいいよ」と梅酒に浸かっていた梅をくれ、「じゃ、行ってらっしゃい」と見送ってくれた。

 今日の登山口は山梨県小菅村。奥多摩からバスで55分の所にある「多摩川源流の村」である。そのバスに客は少なく、結局小菅村まで行ったのはぼく一人だった。
 バスを降り、顔を洗って午前9時出発。

 小菅からの道は、隣りの丹波からの道ほどではないが長い。たいていの山のガイドブックでは、大菩薩嶺は山梨県塩山市側からアプローチするものとして書かれている。塩山市とは山をはさんで反対になる奥多摩側に降りる道は、下山用に使われることはあっても登りで使われることは少ないらしい。…まあいいじゃないか。参考コースタイムを見ても日帰りは十分可能なはず。行こう。

 小菅から大菩薩に向かう登山道も、きちんと整備されていて気持ちよく歩けた。かつて人々がまだ牛や馬や徒歩で移動していた時代には、幾多の旅人や商人が荷を背負い通った峠道なのだろう。「大菩薩峠」。名前からして一味違う。今日は良く晴れて風もなく、おかげさまで山を歩くには最適な日。

フルコンバ小屋跡を越えての北斜面。汗びっしょり。
 林道を抜けてからは落ち葉が降り積もる道をかさかさと歩く。時折トカゲが驚いたように逃げていく。この頃にはまだ「あわよくば2時30分小菅発のバスで戻りたい」などと考えていたので、かなりペースは速かった。フルコンバ小屋跡(1690m)まではほぼノンストップ。2時間半を切った。おかげで汗びっしょりだ…大菩薩峠への最後の登りにさしかかるあたりの北斜面は、まだ雪で覆われているというのに。

 フルコンバ小屋跡を過ぎれば、大菩薩峠はもうすぐだった。
 峠に出て360度の大展望に「うわー」と息を呑む。大菩薩嶺との間にそびえる「親不知の頭」を正面に、左手には南アルプスから八ヶ岳への山並が霞み、右手には秩父の山々が広がっている。樹々の間を登る道を抜けふいに展望が開けたときの心地良さといったらない。

大菩薩峠到着。この直後にカメラが壊れる。
 さて、この素晴らしい風景を背景にどうやってオートで記念撮影しようかいつものように試行錯誤していたときのこと。デジカメを岩の上から落としてしまった。たいしたことはなかろうと思ったが、拾ってみてびっくり。なんと液晶が割れてしまい、もはや完全に写らなくなっている。
 「がーん…」
 せっかくこんなに良く晴れた日にこんなにもひろびろとした風景を目にしているのに、それを画で伝えられないなんて…はぁぁショック。

 人の心って不思議だ。さっきまであんなにものびのびとして風景の幸せを喜んでいた心が、デジカメが壊れてしまっただけで何だか沈んでしまう。せっかくこんなにもおおらかな風景の中にいながら、感動が一つ向こうにいってしまったみたいだ。

 それでも、液晶が機能していないだけでカメラ自体は動いている。「写真は撮れているんだ」と信じて、その後もシャッターをきった(これは正解で、夜になってパソコン画像を取り込んでみたらちゃんと撮れていた)。
大菩薩嶺山頂にて
 何となく重たい気持ちは抱えつつも、大菩薩峠から大菩薩嶺へ。ここが本日の最高地点・標高2057m。

 HP作成の相棒を失ったようで寂しいけれど、少しずつ「まあ仕方ないのか…」と思えてもいく。それにしても、昨日風呂に入りながら「一つ一つ丁寧にやっていこう」ってふいに思ったのはこれを先取りしていたのかな。ぼくは壊れやすいものをむげに扱って壊してしまうこと多いから…直さないと。

 なにはともあれ、やっぱりこんな日にあんなにもおおらかな風景の中に身を置けたことを良かったと思う。また来たいと思う。
遠く奥秩父の山々を望む。
 「山を降りよう」と決める時は、いつも何か名残惜しい。来ようと思って簡単に来られる場所じゃないからだろうか。がんばって汗水流してようやく辿りつける場所だからだろうか。

 来た時と同じ道を下る。てくてく歩いて、小菅バス停に着いたら5時をまわっていた。

 6時20分小菅発の最終バスで奥多摩に戻る。「ヘムロック」のおやじさんに挨拶に行くと、「おいしかったなら何かに入れてあげるよ」と今朝くれた梅を瓶に入れてくれた。
 「がんばってね。たまには電話しなさいよ」
 ここでもまたあたたかな出会い。良い出逢いに恵まれた場所を、ぼくは好きになっていく。名古屋・岡崎・浜松・静岡・伊東に厚木に…そして奥多摩。

 既に日は落ちている。でも今日中に都内に出てしまいたかったので、急いでテントをたたみ荷物をまとめ、自転車に積んで出発した。
 まずは青梅へ。青梅からはひたすら新奥多摩街道を進む。目指すは国立だ。まさくにがまた泊めてくれるという。
 国立まで2時間半で着いた。夜の中を走ってきて、大学通りの向こうに国立駅の灯りを見たとき、「あ。この街知ってる…」と安堵した。
 まさくにと国立駅前で会い、国立で一番というラーメンを食べる。まさくにありがとう、おご馳走さま。ラーメン久しぶりですごいおいしかった。
走行時間:3時間52分25秒
平均速度:16.7km/h
走行距離:64.61km
積算距離:935.8km
ミニ撮影会のお知らせ
お散歩ネット会員以外でもご遠慮なく。
会費なし、原則飛び入り自由です。
直接現地に来て、「怪しいデジカメ集団」がいたら
声をかけてくれてもいいですよ。
【4月18日(日)・福島県花見山と三春の滝桜】
集合:午前1時、東武伊勢崎線新越谷駅(武蔵野線南越谷駅)、終電(北千住0時25分、所要時間25分)でお越しください。事前申込みをお願いします。車で越谷まで来られる方は申し出てください。駐車場を手配します。

【4月18日(日)・新緑と古都鎌倉の情緒を撮る】
集合:JR北鎌倉駅・円覚寺山門下、午前9時 (時間厳守)*雨天中止。
行程:北鎌倉−円覚寺−明月院−鎌倉八幡宮・昼食−長谷寺−光則寺−鎌倉大仏−JR鎌倉駅(解散)

【4月24、25日(土・日)・新潟県松之山・棚田の春を撮る】
集合:午前10時、川越駅。1泊なので事前申込みが必要です。

5月、6月の撮影会
(講評会場予約のため、参加するには申込みが必要です。)
5月の撮影会
5月29/30日(土、日)
新潟県松之山
棚田の田植え風景や
新緑のブナ林を撮影します。
申込み

現在、申込み10名です。
6月の撮影会
6月27日(日)
東京都内
テーマを決めての
組写真撮影会です。
申込み


撮影会ネットの撮影会は、デジカメ初心者のための撮影会です。ネット会員以外の方も数多く参加されています。できるだけお金をかけないで、写真と仲間同士の交流を楽しむことが目的です。

ネット撮影会
4月の課題
【課題】
 前月の課題が難しすぎたようなので、今月は手を緩めます。キーワードは『春』です。自分なりの「春」をテーマに写真を撮ってください。
 投稿作品にはタイトルをつけていただきます。そのタイトルに「春」という言葉が入っている必要はありませんが、写真を見れば容易にテーマが分かるというのが今月の規定です。作品はデジカメで撮影したカラー単写真に限ります。応募に際しては、投稿規程に示されたデータを必ず添付してください。

【撮影期間】
 4月9日から4月20日の間に撮影してください。この期間外に撮影されたものは受け付けません。写真は必ずjpg形式で応募してください。exifデータが消失しないように、カメラから取り出した原画のままで送ってください。前月は初回ということもあり、データが消失した画像も例外的に受け付けましたが、今月からは厳格に規定を適用します。

【投稿枚数】
 1人2枚以内。いったん送られた画像の差し替えはできません。

【応募締め切り】
 締め切りは4月22日です。

【応募料】
 1枚500円。振込み期日は4月末日まで。期日までに振込みが確認できなかった場合は無効とします。

【講評】
 受け付けられた作品すべてに講評いたします。作品集は5月10日頃に発表いたします。
詳しい応募規定はこちらをご覧下さい。
「写真が表示されない」「投稿できない」など、操作上のトラブルに関するQ&Aを設けました。
困ったことがあったらまずこちらへ。