Counter

Kit the genius'
☆ 1日1枚 

Fujifilm Finepix4500 Camedia C-4100

白いフェンス 2004/05/04 TUE (No.381)
 昨夜は、というか、今朝はたった2時間で目が醒めてしまった。やっぱり、1日9時間などという惰眠をむさぼると体調が狂うものらしい。眠いときに寝られる生活・・理想ではあるが、遠からず元の1日4時間生活に戻らなくてはならない運命なのだから、なまじ極楽生活を体験しないほうが心身ともに健康なのかもしれない。
 というわけで、朝7時にはお目めぱっちりだったので、どっかに撮影に出かけようと思ったが、いかんせんお天気が悪い。雨なら構わないのだが、とてつもない強風が吹き荒れている。仕方がないのでパソコン仕事で終日暮れた。
 夕方、銭湯に行った。380円で思う存分の贅沢ができる。家で風呂を沸かすより、ことによると安上がりかも知れない。性根がケチンボなので、たった一人で風呂を沸かしても、残り湯がもったいなくてどうも落ち着かない気分になることは目に見えている。
 夕食はまぐろ納豆、サザエの刺身、小松菜のおひたし、酒1合、ハーフサイズのカツ丼。本を読みながら1時間以上かけてゆっくり味わった。極楽である。でも、なんだか昨日から、ずいぶん所帯じみたメルマガになってるなぁ。
【使えるワザ】まさか銭湯でお散歩デジカメするわけにも行かないので今日は撮影なし(上の晩メシの写真だけ)。一昨日のミニ撮影会で撮った写真を引っ張り出すことにする。
 お昼に蕎麦を食べたレストランの近所の幼稚園である。休日なので園児たちはいない。背の低い白いフェンスに沿ってシバザクラが植えられていた。
 画面は四角である。その四角の中に斜めのラインを配するとシロート写真でもなんとなく上手に見える。垂直、水平のラインは非常に安定感を感じさせるラインだが、斜めのラインは変化や動き、不安定といった、安定感を揺り動かす効果を及ぼすのだ。この写真も、真横からフェンスが水平になるように撮ったのではつまらない写真になってしまう。けっこう応用が利く簡易ワザなので憶えておくと便利だ。
撮影データ
カメラ Camedia C4100Z
撮影日 2004/5/1
ISO感度 100
絞り値 F8
シャッター 1/500
露出補正値 -0.7
WB オート
その他 絞り優先AE
スポットAF
コントラスト 0
彩度 +3
バックナンバーは
「天才キットのフォトギャラリー」
に展示してあります。

表示されないときはこちら
毎日、多数のメールが寄せられるので、直接のご返事は原則としてご勘弁いただいています。数日遅れになることもありますが、下のコラムに掲載してご返事とさせていただきます。ただし、実名は掲載いたしません。ご了承ください。
天才キットが送るメルマガ
もどうぞよろしく!
購読解除はこちら
読者からのメールや質問やヤジ
▼まんパさんから▼
 師匠、こんにちは〜 まんどんのパパです。

 「小貝川を渡るSL」・・・・・で、さすが天才キット様、構図が良いですね〜。この陽気に煙は期待出来ない、でも鉄橋を渡るシーンを狙いたい。この場所、条件ではベストの構図だったのであろうと想像させていただきました。

 あと横位置からだと流し撮りなんてのも、面白いかも・・いや、明るすぎますか。。。いずれにせよ、煙を吐かないのならSLを大きく画面に取り入れているのが良いですね。
 SLファンのひとりより・・(決してマニアやおたくでは、ありません。)失礼いたしやしたぁ。
▼返信▼
 おっと、SLの鬼まんパさんに誉められちゃったぃ、嬉しいネ。
▼のりおくんから▼
 キット先生、のりおくんです。
 昨日は生まれて始めての体験、SLの撮影、興奮致しました、有難う御座いました。これでまた深みにハマって抜け出せなくなりました。
▼返信▼
 鉄道写真のマニアのことを業界では「てっちゃん」と呼ぶのですが、世の中、なんとてっちゃんの数の多いこと!やっぱり、みんなハマっちゃうんですよ。
▼さんざしさんから▼
 毎朝、楽しみに写真と日記(?)拝見しています。文章が楽しいです!とても表現がお上手で、引き込まれて読んでしまいます。 写真はもちろん、ねらい所など、「ふんふん、なるほど!」と感心して眺めさせていただいております。 旅行記も、いいですねぇ・・・。ふつうの旅行者と違う見方というか、とにかく素敵です。キット先生の大ファンです。
▼返信▼
 ありがとうございます。女性のファン、大歓迎ですっ!
▼まつおさんから▼
 お散歩デジカメを拝読している者です。
 5月9日の柴又・矢切の渡し・水元公園の撮影会に参加させて頂きたいのですが。フイルムカメラはある程度経験があるのですが、デジカメは40日ほど前に、D70を買ってみたのですが、WBなど未理解な機能が多く、持て余している状況です。


▼ベベッカムさんから▼
 弥十郎のベベッカムです。「5月9日(日)・柴又、矢切の渡し、水元公園」参加希望です。限定15人の中に入っているかなー?入っていましたら、どうぞよろしくお願いたします。


▼のりおくんから▼
 先生、益子ではお世話になり有難う御座いました。早速、寅さんミニ撮影会の計画、参加希望致します。
▼返信▼
 まだ大丈夫ですよ。
 まつおさん、いきなりD70ですか。只者じゃないですね。どうぞお手柔らかにお願いします。でも、お散歩ネットの毒気に当てられたら坂道を転げ落ちるがごとくに「怪しく」なっちゃいますよ。覚悟はいいですか?(笑)。
3月に行なわれた青梅吉野梅郷撮影会の作品集をアップしました。「ふぉとぎゃら」トップページから「撮影会作品集」お入りください。
≪お散歩ネット≫
 お散歩ネットは、撮影会に参加した人たち、いつかは参加しようという人たちのメーリングリストです。メールでの情報交換、画像掲示板を使った写真のけなしあいなどが連日行なわれています。 現在、会員数は209名、
最年少は8歳、最高齢は80ん歳、
デジカメ好きに隔てはありません。
お散歩ネットに参加する
Powered by groups.yahoo.co.jp
自転車デジカメ 連載第24回
日本百名山自転車紀行
−明るい旅情編−
丸山 晃
第3章 継続

■ 南へ
2004.05.01 (土)
出発地:鹿児島 経由:知覧 到着地:指宿
 連休に入ると同時に九州は気圧の谷に入ってしまった。曇り空にちょっぴりがっかりするが、ここのところ青空ばかりだったので、たまには曇り空もいいのかも。きままな旅人でなくなった以上、晴れるまで待ったりはできないのだ。

 今日は知覧へ行きたかった。薩摩の小京都と呼ばれている山あいの静かな町。有名なお寺があるわけでもないのに、小京都と言われれば確かにそう思えてしまうのはなぜだろう。ついこの間まで暮らしていた京都が、南国のこんなところに息づいていることに旅情を誘われた。

 県道217号線(産業道路)を南へこぎ始める。道の両側に鬱蒼と茂る木々やもわっとした空気の感じは間違いなく南国だ。暮らしているときにはあまり意識しないのに、旅モードに切り替わると見えてくる風景がある。生活圏の中に。京都にいるときもそうだったかもしれない。自分が1400年の歴史を持つ町に暮らしているとは、普段はあまり意識していなかった。

 平川から右に曲がる。知覧まで16キロとある。
 山一つ越えたところにあるのだからとある程度覚悟はしていたが、知覧への道は思った以上にきつかった。登りにさしかかった途端に汗が吹き出してくる。そのままえんえんと登り続ける。峠越えは自転車旅行の醍醐味でもあるけれど、登っている最中は無条件できつい。はぁはぁはぁはぁと、舌を出しながらの手蓑峠は長かった…。
 薩摩半島の背骨みたいな山稜を登りきったところが喜入町と知覧町の境界で、ここから知覧の中心まではずうっと下っていく。心地良い風を受けながら、左右にお茶畑が広がる道を駆け抜けた。

武家屋敷の庭園
 石垣の下を流れる麓川に、石の橋がかかる。薩摩の小京都は突然に現れる。
 両脇に武家屋敷が並ぶ知覧の一つ道は美しかった。「知覧武家屋敷群庭園」と呼ばれている7つの庭園を、一つ一つ鑑賞しながらゆっくりと歩く。これらの武家屋敷は約260年程前に前後して作られたとのことで、庭園は禅の影響を色濃く受けている。森家だけ庭に池があるが(池泉式)、あとの6つは枯山水式だ。母ヶ岳を借景にしたり鶴と亀がいたり、それぞれに工夫が凝らされる。

 こうして穏やかな時の流れの中にそっとたたずめば、やはり心は和んでいく。もしかしたらこの時の流れの感じが京都なのかもしれないと、生活の場としての京都を離れてふと思う。学生なりに日々の暮らしはいそがしくても、たまに遠方から訪ねてくれた友達を竜安寺に誘って庭園を眺めるとき、いつもの時間を忘れた心はどこかほっとしていた。バイトが終わってみんなで嵯峨竹の道を歩いた時も、蛍舞う哲学の道をそぞろ歩いた時もそうだった気がする。

日本の道百選にも選ばれている
 風景が時の流れの中で調和して落ち着いているから、たたずむ人は時を忘れてほっと安らげるということがあるのかもしれない。それぞれの庭園を結ぶ道もまた、ゆっくりと歩く人たちをそっと見守っていた(国土交通省選定・日本の道百選)。連休で、ぞろぞろせかせかと歩き去っていく人たちもそれはいたけれども…。

 お茶の香りに包まれた静かな山あいの町知覧は、けれども、忘れられない歴史の舞台でもある。太平洋戦争末期、知覧には本土最南端の陸軍特攻基地が築かれていた。沖縄特攻へ飛び立ったまま帰らなかった特攻隊員たちが、その最後の日々を過ごした町でもあるのだ。現在知覧には「知覧特攻平和会館」が建てられて、沖縄の海へ飛んでいったまま帰らなかった隊員たちの遺影や遺書などが展示されている。

 ここへ来るたびに、ぼくは何を思えばいいのかわからなくなる。沖縄で平和祈念会館を訪ねた時もそうだった。「戦争」を伝える数々の写真や資料。それらを前にしながら、その苦しみを自分のものとして感じることをなおはばむガラスケースがある。平和で豊かであることが当たり前になってしまったから…。もう戦争は、遠い歴史の中の出来事なのだろうか。あるいはテレビの向こうの出来事なのだろうか。「戦争」は、ぼくの実感からは少しばかり遠い。

 それでも、一人一人の遺影が、遺書が語りかけてくるものがある。
 ぼくは、隊員の一人一人がそれぞれに大切な人を想いまた想われて、悩みながら精一杯生きようとしていたということに胸を打たれる。精一杯生きようとしたからこそ、「俺の命とひきかえに大切な人が助かるのなら」と、死に行く命に意味をみつけたかったのだと思う。

 戦争はいけない。それはよくわかる。じゃあなぜ戦争が起きるのか、なくならないのか。誰も望んでいないはずなのに…。考えようとしても、「戦争」という言葉が「時代」や「歴史」や「世界」という言葉とともに一人歩きを始めていって、結局よくわからなくなってしまうんだ。

特攻平和会館にて
 けれど、隊員が家族に宛てた手紙。
 書き手も読み手も、名前をもって生まれて生きた、一人一人。
 その時代に生きた誰かの具体的な心を通して戦争を見ることのできる場所。
 「戦争はもう二度と起こしてはならない」
 言葉にすれば本当に当たり前なのだけれど、それを実感できる場所というのはさまざまな意味で大切であるのかもしれない。

 知覧は山あいの静かな町だ。「戦争」というよくわからない言葉と、死に行く前のひとときをここで過ごした一つ一つの命とが意識の中で束の間でも重なる時、その静かさは少し悲しい。

南薩路を行く
 5時半を過ぎていた。
 知覧は行くのも大変だけど、出るのも大変だ。喜入方面に抜けようと思ったが、ふたたび峠を越えなければならない。また汗だくになって登り、峠を越えてから先は喜入まで一瞬で下る。
 喜入から指宿までは16キロほど。海沿いの道を走る。

 8時少し前に指宿に着いた。今晩泊まるユースホステルの前が砂蒸し温泉会館だったので、さっそく行ってみる。浴衣に着替え砂浜に出てみると、閉店まであと1時間というのにまだけっこう人が並んでいた。
 それでも10分ほど待ったら無事砂に埋まることができた。地熱で温められている砂場の上に横になると、係りの人がスコップで砂をかけてくれる。1分ほどで顔以外は全身どさぁっと砂の中に埋まってしまう。

 砂の重みを感じながら波の音を聞きつつ横たわっていると、やがて身体がぽかぽかしてきて、どっくんどっくん身体の中を血液がめぐる音が響いてくる。
 「あー気持ちよかぁ!」
 これはもうすっかり旅の夜。疲れが心地良い。
 「何も遠くへ行くだけが旅じゃないなあ、ここなら距離的にもぱっと来れるしいいなあ、どんどん来よう」と思いつつ、しばらく横たわっていた。
走行時間:4時間09分10秒。
平均速度:18.0km/h
走行距離:74.62km
積算距離:1201.1km
ミニ撮影会のお知らせ
お散歩ネット会員以外でもご遠慮なく。
会費なし、原則飛び入り自由です。
直接現地に来て、「怪しいデジカメ集団」がいたら
声をかけてくれてもいいですよ。
【5月9日(日)・柴又、矢切の渡し、水元公園】
寅さんの柴又帝釈天ゾーンで下町ムードを満喫後、200年の歴史を誇るあの高級料亭「川甚」の個室お座敷でコース料理(4000円)をたっぷり時間をかけて楽しみます。午後は矢切の渡しで千葉県にタッチ、戻って都内最大の公園水元公園へ。ちょっと贅沢な春の一日ですよ。
人数制限15名、飛び入りはできません(料亭予約のため)。
集合:午前10時、京成柴又駅改札出口、遅れた人は帝釈天付近で怪しいデジカメ軍団を探して合流してください。昼食はちょっと遅い1時半からです。遅刻厳禁。川甚の場所はそこらへんの通行人に聞いてください。たいがいの人は知っています。申込みはこちら現在8名

【5月31日(月)・思いっ切りおしゃれな東京を巡る】
関西からうみひこさんと砂名ちゃん、東北から日の丸ゴン太を迎えてのおのぼりさん歓迎大会です。現在9名
集合:未定。

5月、6月の撮影会
(講評会場予約のため、参加するには申込みが必要です。)
5月の撮影会
第1回北陸支部大会


5月29/30日(土、日)
新潟県松之山
棚田の田植え風景や
新緑のブナ林を撮影します。
申込み

現在、申込み23名です。
6月の撮影会


6月27日(日)
東京都内
テーマを決めての
組写真撮影会です。
申込み

現在、申込み5名です。
撮影会ネットの撮影会は、デジカメ初心者のための撮影会です。ネット会員以外の方も数多く参加されています。できるだけお金をかけないで、写真と仲間同士の交流を楽しむことが目的です。
今後の予定
7月24、25日(土、日) どっかでキャンプ[申込み]
8月15日(日) 川越小江戸の街並み[申込み]
9月4日(土) 房総の海と棚田の風景[申込み]
10月2、3日(土、日) 第2回東北シリーズ
民俗の里遠野の風景[申込み]
11月中旬(1週間程度) ラオス・タートルアン大祭と世界遺産の町ルアンプラバン(参加費25万円前後の予定)[申込み]
12月23日(祝) 都内・撮影会と忘年会[申込み]

ネット撮影会
4月の投稿は締め切りました。
5月の課題は連休明け頃に発表します。
詳しい応募規定はこちらをご覧下さい。
「写真が表示されない」「投稿できない」など、操作上のトラブルに関するQ&Aを設けました。
困ったことがあったらまずこちらへ。