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Kit the genius'
☆ 1日1枚 

Fujifilm Finepix4500 Camedia C-4100

小さなV 2004/05/06 THU (No.383)
 連休が終わったら急にまた忙しくなった。
 管理事務所が久しぶりにオープンしたので、連休中に溜まっていたマンションのごたごたがまとめて押し寄せてきた。児童公園に盗難バイクが放置してある、緑地の樹名板が130枚ばかりペンキ屋から届く、漏水事故が2件、プランター100個の植え替え、資金決済6件、印刷屋からの問合わせ、総会招集通知の下書きチェック、などなどである。管理組合でのボクの時給は700円だが、とてもじゃないけどやってられん。ぐぞー、やめてやる!と、これでたぶん千回目ぐらいの叫び声を上げてしまった。お陰で、ネット撮影会の講評書きは後回し。あと40枚分ほどで終わるのになあ・・。
 構内をうろうろしていたら子供たちに捕まった。例によって「写真撮って!」である。はいはい、喜んで撮らせていただきます。でも、お礼の替わりに「はげおやじ〜っ」って言うのはやめて欲しい。
【使えるワザ】日本人の子どもは写真に撮られるとなると、必ず判で押したようにVサインを出す。いや、子どもだけじゃない。若者も大人も、時によるといい歳こいたジジイもこれをやる。日本人はよっぽど勝利に飢えているらしい。
 マンションのガキどもはボクの専属モデルだし子分だから、ボクに撮られるときはVサインなしをしつけてある。しかし、しばらく見ないとすぐにこの悪癖を憶えてくるから始末が悪い。たぶん、親が喜んでやらせるのだろう。なんて発想の貧しい親たちだ!
 で、まあ、今日はやたら忙しかったので適当に撮っておしまい。お茶濁しである。したがって、Vサインも今日は黙認なのだ。もっとも、「ダメだよ」と言っても素直に言うことを聞く子はいいとこ半分だけどね。
 表情を貰うコツはノーファインダー撮影である。シャッターを半押しするまではモニターでもファインダーでも覗いていないとピントがとんでもないところに行ってしまうが、いったん半押ししたらできるだけモデルさんたちの方を見て話しかける。写真屋さんがレリーズを使って切るのと同じ手法である。
 さらに、「はい、おしまい」と言った直後に切る奥の手もある。撮り終わったと思って表情が緩んだところを狙うわけだ。大人でも簡単に騙されるからやってみな。
撮影データ
カメラ Camedia C4100Z
撮影日 2004/5/6
ISO感度 100
絞り値 F2.8
シャッター 1/200
露出補正値 -0.3
WB オート
その他 絞り優先AE
スポットAF
コントラスト 0
彩度 +3
バックナンバーは
「天才キットのフォトギャラリー」
に展示してあります。

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読者からのメールや質問やヤジ
▼Sattyanから▼
 Kit先生、おはようございます。Sattyanです。
 「綾目」の名前の由来はなるほど!と思いました。
 毎日毎朝、師匠のお作品を拝見して一年余りになります。おかげさまで目だけは肥えてきたような気がします。鑑賞眼と技と一致しないところが、私のアマイところでしょう。一歩ずつ進むようにガンバリますので、こんご師匠もお元気に、又、楽しみながら私たちにご指導ください。
▼返信▼
 そうですね、sattyanは最古参読者のお一人ですよね。ずいぶん長い間お付き合いいただいてありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。
▼けんじくんから▼
 今日は。いつもきれいなお写真を拝見し、小生もこのような写真が撮れたらなあとため息をついております。

 ところでデジカメの撮影会にはどんなカメラでもよろしいのでしょうか。因みに小生のはPanasonicのLUMIXです。全て自度動で自分で調整するところは極わずかです。このようなカメラでに美しい写真を撮ろうとするのが欲張りなのでしょうか。

 ご貴殿には全くの愚問かも知れませんが、お暇な時にご一報賜れ幸甚に存じます。
▼返信▼
 はい、全然構いませんよ。
 普段からボクが思っているのは、写真はカメラの良し悪しには関係がないということです。スコアが悪いのをクラブのせいにするアマチュアゴルファーのように、アマのカメラマンにもカメラさえいいものを使えばいい写真が撮れると考えている人が多いのですが、実は、プロはけっこう大昔から使い慣れたマニュアルの器材を今でも使いつづけている人が多いんですよ。

 現にボクが使っているデジカメも今では何世代も時代遅れの安物ですが、けっこう楽しんで使っています。お散歩ネットのメンバーにもそういう人はたくさんいます。みずくんなどは、いまさらピンホールカメラを自作して挑戦しているぐらいです。子どものおもちゃでも美しい写真は撮れるということですね。

 ですから、どうぞお気兼ねなく撮影会においでください。「写真は楽しく」がモットーの撮影会です。1回参加すれば楽しさの秘密が分かりますよ。
▼けんじくんから▼
 キット様、今晩は。早速のご返事ありがとうございます。
 ほとんど自動のカメラでもよろしいとのこと、小生やる気が出てきました。近いうちに皆さまのお仲間に入れて頂くことになろうと思います。その節にはよろしくご指導のほどお願い申し上げます。まずは御礼まで。
▼返信▼
 どうぞどうぞ、歓迎しますよ。楽しくやりましょう。
▼密造さんから▼
 鬼のいない間に洗濯ならぬ晩酌のキット先生へ、密造酒研究家でヤンス。

 柴又はおいらの故郷じゃけぇ、柴又ミニ撮影会はもちろん参加・・・と思ったら、午前中にマンションの住宅部会が入っていた!先月は吉野撮影会で欠席したから今度はパスでけへん、残念、無念、アカン念。

 天災キャットのみ、フル参加。高級料亭川甚の予約は+1のみでお願いしゃす、ぐやじぃ〜。ここは、わいらが披露宴した思い出の料亭、料亭で披露宴なんて当時はナカナカ渋くて皆喜んでくれたのを思い出した。

 ところで柴又名物草団子。地元町民ご用達は吉野屋というお店がダントツのお勧め。早ければ予約せず買えます。運が悪けりゃぜんぜん買えない。だってやる気がない店なので稼ぎ時でも店閉めちゃうことがある。平日はもちろんやっていない超一流の変な店。ここの団子だってすごいんだヨ、露出アンダーのブッチギリ、見てのお楽しみ!

 で、わいは午後から湯煙号で水元公園に参加するダヂ。
▼返信▼
 おっと、川甚が披露宴会場だったとは知らなんだ。てえことは、穴場案内人はキャットちゃんってことで決まりですな。吉野家の牛丼、じゃなくて団子も楽しみだな。
▼すみれちゃんから▼
 近頃声を聞きませんが、皆さんお元気ですかぁー!
 関東&関西組はミニ撮影会を熱心にされているようだし、そろそろまた中部ミニ撮影会しませんかー?今月か来月あたりに。あまり暑くならないうちにね・・・。

 一応、ワタシの希望としてはリトルワールドにしたいんですが。いかがでしょ。なんでかっつーと、いろんな衣装着て、それで撮って頂きたいんですねぇ(笑)。友達とも多分行くだろうけど、やっぱり写真やってる人に撮ってもらいたいのだ!ってコトで。
▼返信▼
 そういえば、中部地区は最近みんな静かだねぇ。なんか、不気味・・・。
3月に行なわれた青梅吉野梅郷撮影会の作品集をアップしました。「ふぉとぎゃら」トップページから「撮影会作品集」お入りください。
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自転車デジカメ 連載第26回
日本百名山自転車紀行
−明るい旅情編−
丸山 晃
第3章 継続

■ 薩摩半島北上
2004.05.03 (月)
出発地:枕崎 経由:加世田 到着地:串木野
 布団の中で降りしきる雨の音を聞いていた。すさまじい勢いで雨が屋根を打っているようだ。まあ昨日までもってくれただけでもありがたかったかな。仕方ない、今日はぬれていくか…。

 「おはようございます」
 「おはよう。雨になっちゃったねえ、たいへん…串木野まで行くんだっけ?」
 宿のおばさんも心配顔だった。昨日の夜、夫婦お茶を飲みながらの団欒に混ぜてもらって話をしたので、一応の事情は通じている。
 「ねえ…まあでも仕方ないです」

 出発しようとしたら雨が上がった。
 また降り始めたらカッパを着ようという気でいたのだけれど、結局雨はもうほとんど降らなかったのだから嬉しくなってしまう。日頃の行いがいいからかなあ(笑)。もう今日は雨もやむなしと思っていたのに。

 枕崎から国道270号線を北上していく。山の中を縫うような緩やかなアップダウンの道をゆっくりと走った。なんというか、休みに入っても休みなしで動き回っていたせいか、さすがに疲れているみたいなのだ。4月は少しめまぐるしかったし、考えてみれば疲れてもおかしくない気がするけど、疲れるなんて考えてなかったよ…。ふつうしばらく走ると「スピードの波に乗る瞬間」みたいなのがふいにやってきてぐーんとスピードアップできるものだが、今日はなかなかその波がやってこない。

 適当なところで一度休憩をしようと思っていたら、道の駅みたいなのがふいに現れた。「南薩摩交流センターにいななまる」という施設で、山小屋風の建物の中で地元の果物や名産を売っている。加世田で取れたみかんと、2個100円の焼きたて餅を買って食べたらとてもおいしくてちょっと回復した。

 そのまま加世田市まで行く。今加世田では「吹上浜砂の祭典」が開催されている。
 吹上浜というのは日本三大砂丘の一つで、夏にはウミガメが産卵にやってくる。西を向いているから、「晴れていれば東シナ海に沈む夕陽が素晴らしい」らしい。

 砂の祭典メイン会場は家族連れでごったがえしていた。砂の祭典というと、波の打ち寄せる砂浜に砂の彫刻がたくさん並んでいるのだろうと思っていたけれど、そういうわけではなかった。会場は砂浜からは松林で隔てられた運動場のような場所で、そこから海は見えない。ラーメンや黒豚の串焼きなどなど、食べ物を売るテントやイベントのステージ、まさにお祭りだ。黒豚おいしかった。

加世田市・吹上浜砂の祭典にて
 ぼくのお気に入りの彫刻はこの「しぇーをするおじさん」。
 実際は、カナダのハイダ族の伝説をもとに作られた彫刻である。昨年夏、ハイダ族の舞台であるクイーンシャーロット島を訪れたぼくには、この彫刻は親しみ深くもあり、また新鮮でもあった。ハイダ族はトーテムポールによって世界的に有名な民族である。一本の丸太をくりぬいてカヌーを作り、大海へと漕ぎ出していった人たちでもある。つまり、木を彫りぬく文化を築き上げた人たちといっていいだろう。彼らがこの「砂の彫刻」を見たら何を思うだろうか。ぼくはふと、カナダでの日々を思い出してしまった。

 会場のすぐ横に、やはり平和記念館があったので行ってみた。そして驚いたのだが、知覧だけではなくここ加世田にも、戦争末期には特攻隊の基地があったというのだ。たった4ヶ月しか使われなかったこともあり、「幻の特攻基地」と呼ばれているという。

 さて、今や知覧特攻平和記念会館の象徴的な1枚になっている写真がある。それはまだあどけなさを残した5人の少年たちが笑っている写真で、中央の少年が仔犬を抱いている。無防備といってもいいような穏やかな少年たちの笑顔が忘れられず、その写真はぼくもよく覚えていたのだけれど、実はこの写真は知覧ではなく加世田・万世飛行場で撮られたものらしい。

 そして。
 当時17から18歳だった5人の少年はその写真を撮った翌日、沖縄へと飛び立っていったという。そのまま帰らなかった。
 そんなこと知らなかった。遠く解説のビデオから、飛行機の爆音が響いてくる。その時初めて、目頭が熱くなった。
 この平和を守るために、ぼくにはいったい何ができるのだろう…

薩摩半島、ドンよりと雲の中
 4時ごろ加世田を出た。
 そのまま270号線を走る。やっぱ疲れている。ふうふういいながら、雲の立ち込める薩摩路をこいだ。加世田から金峰町・吹上町・日吉町と、のどかな田園風景が続く。左の丘陵の向こうが海だからだろうか、そちらの空は心持明るい。高校の頃何度か登った金峰山も、今日はどんより雲の中だった。

 東市来町で海っ端に出る。ずっと伸びている海岸線が心地良く、しばし海を眺めた。
 旅人としての自分。ぼくは、旅を通して何か物語が紡げたらいいなあと思っている。シナリオはないけれど、いつかこの旅を振り返ったとき一編の物語が紡げているのなら、それはとても素敵なことだと。

物語のある風景
 海を眺める。ふいに、物語のある風景に出会う。向こうはぼくのことなんて知りもせず、ただ二人だけの大切な時間を過ごしているのだろう。恋と旅と。旅を紡ぐぼくの中だけで、二つの物語がふと交錯した東シナ海の夕方。一人旅はきままだが、時折寂しくもある。

 串木野まではもうすぐだった。
 明日は、陶芸の郷美山を経て鹿児島に帰ろう。なんだか、もう十分だなあという気がしている。「日本百名山自転車紀行」はもう終わりということではなく、今回の旅はもう十分だと思う。たった3泊の旅じゃ物足りないかなあと思っていたけれど、全然そんなことなかった。むしろ、自分が今仕事をもっていて、休みを使ってこうして旅していることがどこかほこらしかったりもする。ほんとに、1ヶ月でずいぶん変わった。
 明日鹿児島に帰ったら、夏までは腰を据えて先生をしよう。夏になったら…どこ行こうかな(笑)。
走行時間:4時間31分17秒
平均速度:17.7km/h
走行距離:80.13km
積算距離:1337.6km
ミニ撮影会のお知らせ
お散歩ネット会員以外でもご遠慮なく。
会費なし、原則飛び入り自由です。
直接現地に来て、「怪しいデジカメ集団」がいたら
声をかけてくれてもいいですよ。
【5月9日(日)・柴又、矢切の渡し、水元公園】
寅さんの柴又帝釈天ゾーンで下町ムードを満喫後、200年の歴史を誇るあの高級料亭「川甚」の個室お座敷でコース料理(4000円)をたっぷり時間をかけて楽しみます。午後は矢切の渡しで千葉県にタッチ、戻って都内最大の公園水元公園へ。ちょっと贅沢な春の一日ですよ。
人数制限15名、飛び入りはできません(料亭予約のため)。
集合:午前10時、京成柴又駅改札出口、遅れた人は帝釈天付近で怪しいデジカメ軍団を探して合流してください。昼食はちょっと遅い1時半からです。遅刻厳禁。川甚の場所はそこらへんの通行人に聞いてください。たいがいの人は知っています。申込みはこちら現在9名

【5月31日(月)・思いっ切りおしゃれな東京を巡る】
関西からうみひこさんと砂名ちゃん、東北から日の丸ゴン太を迎えてのおのぼりさん歓迎大会です。現在9名
集合:未定。

5月、6月の撮影会
(講評会場予約のため、参加するには申込みが必要です。)
5月の撮影会
第1回北陸支部大会


5月29/30日(土、日)
新潟県松之山
棚田の田植え風景や
新緑のブナ林を撮影します。
申込み

現在、申込み23名です。
6月の撮影会


6月27日(日)
東京都内
テーマを決めての
組写真撮影会です。
申込み

現在、申込み5名です。
撮影会ネットの撮影会は、デジカメ初心者のための撮影会です。ネット会員以外の方も数多く参加されています。できるだけお金をかけないで、写真と仲間同士の交流を楽しむことが目的です。
今後の予定
7月24、25日(土、日) どっかでキャンプ[申込み]
8月15日(日) 川越小江戸の街並み[申込み]
9月4日(土) 房総の海と棚田の風景[申込み]
10月2、3日(土、日) 第2回東北シリーズ
民俗の里遠野の風景[申込み]
11月中旬(1週間程度) ラオス・タートルアン大祭と世界遺産の町ルアンプラバン(参加費25万円前後の予定)[申込み]
12月23日(祝) 都内・撮影会と忘年会[申込み]

ネット撮影会
【5月の課題】
 前月の課題は易しすぎました。今月はちょっと難しく、キーワードは『風』です。自分なりの「風」をテーマに写真を撮ってください。
 投稿作品にはタイトルをつけていただきます。そのタイトルに「風」という言葉が入っている必要はありませんが、写真を見れば容易にテーマが分かるというのが今月の規定です。作品はデジカメで撮影したカラー単写真に限ります。応募に際しては、投稿規程に示されたデータを必ず添付してください。

【撮影期間】
 5月7日から5月20日の間に撮影してください。この期間外に撮影されたものは受け付けません。写真は必ずjpg形式で応募してください。

【投稿枚数】
 1人3枚以内。いったん送られた画像の差し替えはできません。

【応募締め切り】
 締め切りは5月22日です。

【応募料】
 1枚500円。振込み期日は5月末日まで。期日までに振込みが確認できなかった場合は無効とします。

【講評】
 受け付けられた作品すべてに講評いたします。作品集は6月10日頃に発表いたします。
必ず応募規定をご覧下さい。
「写真が表示されない」「投稿できない」など、操作上のトラブルに関するQ&Aを設けました。
困ったことがあったらまずこちらへ。