カワセミを撮りに行った。場所は神奈川県大和市の森の泉公園。米軍厚木基地のすぐ脇にある広大な自然公園である。ひっきりなしに離陸していくF4戦闘機の爆音に晒されながらの撮影だった。
誘ってくれたのは、こないだお散歩ネットの新会員になったばかりのmiyackさん。野鳥の撮影ではベテランである。ボクはこれまで本格的に鳥を撮ったことがないので、これも勉強だと思って参加させていただいた。彼の仲間数人、それにhanaちゃんも加わって朝の9時前から午後2時まで、楽しいひと時だった。
お天気はあいにくの曇り空。きわめて敏捷な動きをする鳥なので、シャッタースピードが出ないと撮影にはならないのだが、使用するレンズは超望遠+テレコンバーターという不利な条件になる。曇りと晴れでは大違いなのだ。
しかし、難しい。枝や石の上にじっとしてくれているときなら普通に写せばいいが、動いているときは至難の業である。フレーム内に捉えることすら難しい。今日は全部で500枚ほど撮影したが、飛翔中のものは3枚しか当たりがなかった。ダイブしている瞬間になると、よほどの運に恵まれない限り不可能だろう。枝に止まって水面をきょろきょろ見ていたカワセミが、突然なんの前触れもなく水に飛び込み、小魚を咥えて飛び去る。瞬きしたら見過ごしてしまうほどの瞬間である。これに比べたら、飛んでいる蝶々やトンボの撮影など子供だましみたいなもんだ。鳥屋さんたちがハマるのも無理はないと感じた。シューティングゲームに通じる面白さがある。 |
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撮影データ |
カメラ
CANON EOS-1D MarkII
EF 500mm IS USM f4
1.4x Telecon |
撮影日 |
04/12/15 |
ISO感度 |
3200 |
絞り |
F5.6 |
シャッター |
1/800 |
露出補正値 |
-1 |
WB |
晴天 |
露光方式 |
絞り優先AE |
測光方式 |
分割測光 |
合焦方式 |
45点AF |
焦点距離 |
700mm |
その他 |
三脚 |
レタッチソフト |
縮小専科 |
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【使えるワザ】 |
レンズは1本98万円というシロモノである。重さは単体だけで10キロ近くある。しかし、500mmでは話にならない。カワセミは豆粒ほどにしか写らないからだ。最初は2倍のテレコンバーター、後半は45点測距が使える1.4倍のテレコンを噛ませて倍率を上げている。2xテレコンだと1段分、2xだと2段分露出が暗くなる(開放絞り値が大きくなりシャッタースピードが遅くなる)ので、それを補うためにISO感度を高めてある。
晴れていればISO800程度で十分なのだろうが、今日はあいにくどんよりとした曇り空、MarkIIの最高値であるISO3200という高感度で撮影せざるを得なかった。ここまで感度を上げると、いくらDIGICのノイズリダクションが働いても相当なノイズが出るのは止むを得ない。
3枚目はまさに飛び立とうとする瞬間である。直前になんでもいいからそれらしい仕草でもしてくれればタイミングが合わせやすいのだが、なんの前触れもなくいきなり飛び立つので、こういう瞬間にシャッターを切れたのは、多少はまだ残っている反射神経と運のお陰であろう。4枚目は飛んでいる姿。MarkIIは1秒間に8.5コマの連写が効くが、それだけのスピードで連写してもフレームに捉えられるのは良くて1枚。miyackさんはさすがに慣れたもので、レンズを振って飛ぶ鳥を追いかけるなどというワザを見せてくれたが、ボクには土台無理な話だ。
5時間粘って6、7回はシャッターチャンスがあった。ということは、ほとんどの時間はただ待っているだけである。鳥屋は忍耐強くなければ勤まらないね。(データは3枚目。他の3枚もほとんど同じ。) |
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☆読者からのメールや質問やヤジ☆ |
▼薄頭の鷲さんから▼
薄頭の鷲@広島です。
現在、Nikkor28-105マクロ付きと、Tamron28-300マクロ付き、それにKenkoのTereplus 2×(テレコンバーター)を使用しています。
マクロ撮影に専用マクロレンズの購入を検討しています(例、Tamron90mmなど)が、12/13日のお散歩デジカメ「初冬の雨」で、師匠はエクステンションチューブで充分と言われています。マクロレンズは必要ないのか?
今私の心は乙女心の様に揺れ動いています。
テレコンバーターは2段階絞りが暗くなり、エクステンションチューブはただの筒という他に、使用上の違いはどの辺にあるでしょう。
マクロレンズ、エクステンションチューブを御使用の方、ご意見をお聞かせ下さい。 |
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▼k_tsubakiさんから返信▼
昔の銀塩の時からエクステンションチューブを使っています。12mmが二本と25mmが一本です。が、やはり事情が許すならばマクロレンズが欲しいと思う1人です。
▼paul81さんから返信▼
エクステンションチューブを装着すると、カメラと被写体の距離を短くできるので、結果としてマクロ撮影と同じ画像を得ることができます。近すぎると、被写体がカメラの陰になったり、近づくことのできない被写体には利用しにくいです。
マクロレンズには、50ミリ、100ミリ、200ミリなど種類がありますが、長いレンズなら1メートルとか、2メートルの距離からマクロ撮影ができるので便利なときがあります。もう一つ、マクロレンズは近距離だけでなく、無限大?までピントを合わせられます。値段が高いので、めったに使わないのであればもったいない。
私も、kit師匠と同じタムロンの 28-300mm 1:3.5-6.3 MACROを使っていますが、望遠端の300mmでも49cmまで寄れるのでマクロレンズの代わりになりますし、値段も安い。
エクステンションチューブ25mmもフイルムカメラのときから持っていたので、使っていますが、ズームレンズに装着した場合ピントを合わせられる距離は限られたものになります。
▼じいちゃんから返信▼
花の記録用に銀塩ですが、AFマクロ・ニッコール55mmを付けているよ。
買った時、カメラ屋の親父談・・・
開放で高速を切れば、前後のボケに凄みがあると・・・。これを信じて、かつ他のことは知らないよ・・・。
▼はんべぇくんから返信▼
薄頭の鷲さん、こんにちは。はんべぇです。
うむむ、これはリードオンリー決め込むわけにもいかず・・・。
TamronSPAF90mmDi MACRO をこの秋から使っています。
ただ、ワタクシ的にはミニ撮影会で体力不足を露呈しており、なるべく装備は軽くしたいです。また、アクセサリーなら常にカバンにいれておけば、「あっ、これマクロで撮りたい」と突然思った時に対応できます。アクセサリーで対応したほうが、シャッターチャンスを逃さないと思います(逃しまくっておりますです)。
それでも使う理由はマクロだからというより、このレンズで撮ってみたいからって感じでしょうか。(おぉっ、かっこいいフレーズだぁ。またどこかで使おう)
上記レンズはボケ味もよろしく、明るい中望遠としてもつかえます。が、単焦点なので走り回らないといけないですけど。
皇居ミニ撮影会のブログにあげさせてもらった15枚のうち、10枚をこのレンズで撮りました。意外といろんな場面でつかえるでしょ。(VIXでシャープネスかけちゃったのでちょっと画像おかしいですが、あっ、あとウデの分もね)
ところで、レンズのせいではありませんが、マクロ域はAFが難しく、MFに切り替えることが多いですが、D100(ニコン)のファインダー見にくすぎです。ピント合わせ難です。MFでも合焦したかどうかの表示がファインダー内に出るので、それを確認することと、すこしピント位置をずらして何枚か撮ったりします。(完璧に他社に負けてますねファインダー)
で、結局マクロはあったほうがいいのか、不要なのかというと、うーーーん、わかりません。申し訳ないです。Tamron90mm実写レポートってことでお許しを。
でも、Tamron90mmなら買っちゃってもいいんじゃないですか。保証はしませんが、お勧めします(無責任)。
23日、関東忘年会に来て見るとか・・・。そしたら持ってきますので実写してみてください。って、すみません。なに言ってんだか。(関東支部Fマウント(ニコンなど)少なくって・・・さびしくって・・・、みんなC社なんだもん)
▼平野@愛知さんから返信▼
もちろん、マクロ専門のレンズの方が微妙なピント合わせが出来優秀だと思います。チューブの場合ですと、無限遠が撮れなくなることを承知してください。また、マクロレンズは絞りの値を大きくすることができるので、風景写真にも適応できるとおもいます。なお、チューブ+マクロの組み合わせは使ったことありませんので.....^^;
▼すみれちゃんから返信▼
すみれでっす。
Canonですが、EF 100mm F2.8 Macroを使用してます。平野さんも仰るように、マクロレンズはやっぱり前後のボケが凄いです。一眼のボケ味の、もの凄さに目覚めたのも、このレンズでした。ありふれた花でも、マクロレンズで撮ると別物に見えます。このレンズでの作例としては、伊良湖撮影会で菜の花を撮った「におひ」がそれです。ピント合わせは本当に微妙でミリ単位で位置が変わるので、MFで合わせます。
ただ、やっぱりちょっと重いので・・・撮影会に毎回持って行くかというと、そうでもありません(^^;;むしろ、普段はあまり持ち歩かないですかね。今日は花を撮る!!って時は、これ以外には考えられませんが。
一眼はホントレンズ選びに迷いますよね。でもそれが一眼の醍醐味でもあるわけですが(^o^)
▼みずくんから返信▼
ズームレンズのマクロというのは、あくまでもおまけ的なマクロで、近接撮影での描写はマクロレンズには敵いません。歪曲や色収差、コマ収差などが段違いです。マクロレンズは、近接撮影でこれらが最良になるように設計されています。しかし、解像度が最優先されているので、ボケは汚いものが多いです。
科学撮影で最も有名なマクロキラーは二線ボケでも有名です。ボケがきれいなマクロレンズと言ったら、タムロン90mmとマクロスイターだと思います。ニコンマウントのマクロスイターは無いと思います。
Tamronの28-300mmは、師匠はメルマガで等倍以上と書いていますが、それは間違いで1:2.9が最高です。2.9cmのものがCCD上に1cmに写ります。マクロレンズは1:1の等倍、つまり1cmのものがCCD上に1cmに写るものが多いですね。花や虫を撮るなら、マクロレンズが良いと思います。
テレコンバーターは手持ちのレンズをその倍率まで拡大する事で間に合うなら、それでも良いと思います。無限遠も使えますから、違和感が無いと思いますし、本来の用途である望遠の倍率アップにもなります。
エクテンションチューブは、マクロレンズでもさらに倍率を上げるときに使います。マクロでないレンズでも使い方は同じです。要するにレンズの繰り出し量を増やす機能だけのものです。
ニコンのエクテンションチューブは、マニュアルフォーカス、マニュアル露出になります。フォーカスエイドは使えますが、露出計は使えません。絞りはカメラでは設定できなくて、カメラの絞りリングで行ないます。もしかしたら、絞りリングの無いGレンズは絞りの調節ができなくて、最小絞りになってしまうかもしれないので、使う可能性が有ったら調べた方が良いと思います。
個人的な結論としては、私はニコンのAF24-85mm F2.8-4Dを使っています。35mm以上ではマクロモードで21cmまで近付けて1:2のマクロになります。円形絞りでボケもきれいです。これよりも拡大するときにはエクステンションチューブとリバースアダプタを使っています。ピンホールの穴もこれで大きさを測っています。
もしかしたら、EOSのエクステンションチューブはAFもAEも使えるのかな?
▼k_tsubakiさんから返信▼
> もしかしたら、EOSのエクステンションチューブはAFもAEも使えるのかな?
例外もあると思いますが、AFは働いていますがMFで使っています。EF-Sレンズには[EXTENSION TUBE EF12II]が必要です。
▼薄頭の鷲さんから返信▼
k_tsubakiさん、paul81さん、じいちゃん、はんべいさん、平野さん、すみれさん、みずさん、マクロレンズについての貴重なご意見を有難うございました。
半数の方は現状でも良いのではないか、別の半数の方は専用マクロが良いよ、と言われているようです。特にみずさんは標準レンズのマクロ付きはおまけのような物で、専用マクロ限るとのご意見でした。
Kカメラに問い合わせたら、Tamron90mmF/2.8 71000を41,000円にすると言います。いよいよ迷っていますが、花開く3月頃までには結論を出さなければ。
▼みずくんから返信▼
専用マクロレンズが絶対と言うわけではなくて、使い方次第ですよ。現に私はマクロレンズは持っていなくて、1:2まで拡大できるズームレンズで殆どは間に合ってしまい、それで間に合わないときに奥の手を出しているわけです。
専用マクロとマクロ付きズームの違いというのは、解像度重視で物の形を歪めずに正確な複写をするというマクロレンズ本来の目的に使う場合です。ボケ味を楽しむなどの目的では、マクロ付きズームレンズでもきれいなボケなら良いわけです。
ニコンのエクステンションチューブだとAF、AEが働かないし、撮影距離が変わる度にチューブを付け直して調節しなくてはならない事と、マクロレンズの値段を比べて選べば良いと思います。AFはあまり使わないと思いますが、AE又は露出計が動かないのは不便です。(D1、D2シリーズは動くのですが)
と書きながら調べたら、ケンコーのものだとAEが動きそうなことが分かりました。D100でも動くか、店頭かメーカーに確かめてください。
もっとお手軽なクローズアップレンズという手段もあるので、最後は自分が納得できるかどうかです。
K_tsubakiさん、
>>例外もあると思いますが、AFは働いていますがMFで使っています。EF-Sレンズには[EXTENSION TUBE EF12II]が必要です。
それは良いですね。AFは使わなくても、AE、露出計が動かないと、写して液晶表示してヒストグラムと相談しながら、撮り直しです。
▼返信▼
ずいぶん盛り上がっていますね。マクロレンズ、確かに1本は持っていたいレンズです。
ですが、いくつか気になった点があります。誤解もあるようです。
まず、「マクロレンズはボケ味がいい」というのは正確ではありません。みずくんも述べているように、「普通の」マクロレンズはむしろボケ味は良くないのが一般的です。ボケ味というのは、背景になにがあるか、ライティングの具合はどうか、被写体と背景はどの程度はなれているかなど、さまざまな条件によって決まるもので、レンズの良し悪しで決まる部分は実は非常に少ないのです。もちろん、スタジオ撮影のようにまったく同じ条件下で比較撮影ができれば、良い(高い)レンズと悪い(安い)レンズの差は出ますが、フィールドで使用する場合、マクロズームで撮った画像と単焦点マクロレンズで撮った画像を見せられて、その区別がつくほどの差は出ないと考えて間違いないでしょう。
これに対して、エクステンションチューブは使用するレンズの性能には影響を与えませんので、レンズの良し悪しを論ずる必要はないということになります。いいレンズに装着すればいい画像が、悪いレンズに装着すれば悪い画像が出来上がるというだけのことです。
次に、使い勝手について述べましょう。みなさんが論じておられるマクロレンズは単焦点レンズですから、当然ながら単焦点の欠点をすべて背負い込むことになりますね。被写体に自由に近づける場合ならいざ知らず、自分が移動できる場所に制限がある場合、単焦点では構図に自由度がなくなります。その点、エクステンションチューブならズームレンズに装着できますので、構図の自由度ははるかに大きくなります。
ただ、エクステンションチューブはレンズの繰り出し量を長くするわけなので、近接には強くても、遠くのものを写すときには焦点が合わせられなくなります。あくまで近接撮影のためだけの機材なのです。ですから、遠くのものを撮影するときにはそれを取り外す必要があります。
メーカーによってAFやAEが効かなくなるというものもあります。その場合はマニュアルでピントを合わせ、露出もマニュアルで設定するということになるので、慣れないと不便ですね。
ボクもマクロレンズを2本持っていますが、それを使うのはポジフィルムのデュープを作る(コピー)ときか、精密機械や半導体基板など、正確さを必要とされる撮影を頼まれたときぐらいで、使用頻度は数年に1回といった程度です。普段は埃にまみれて棚に転がしてありますよ(笑)。フィールドでの近接撮影はほぼ100%エクステンションチューブを使います。ズボンのポケットに突っ込んでおいても違和感を感じないほど小さくて軽いし、何より安いのが一番です。レンズを使った光学機器ではないので手入れの必要もありません。ボクの場合、1本でも持ち運ぶレンズを減らしたいフィールド撮影にマクロレンズを持っていくことは絶対にありえないことです。 |
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キット@呑んだくれのブログ
「四季のいろどり・冬篇」が始まりました。
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