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雪の棚田 2005/01/15 SAT(No.637)
少し大きな画像は「お散歩デジカメ・ブログ版」で。
 過去2か月分のメルマガバックナンバーのうち、なんとか新年に入ってからの分(半月分)の引っ越しをやり、2時間ほど仮眠しただけで5時に起床、松之山に向かった。さいたまでミズくんの車に同乗し、はっちゃん夫妻とコージくんを拾って関越・高坂SAで相沢くんのあっちがし号と合流、関東から総勢8名である。
 目指す赤倉集落では午前10時から歳の神(さいのかみ)の準備を始めるというので、その手伝いをするつもりだったのだが、高速のチェーン規制や湯沢からの雪道で若干の遅れが生じ、1時間ほど遅刻。すでに、新潟からの3名と富山からのこうのまつさんは到着していた。
 赤倉集落の歳の神点火は午後2時から。歳の神というのは、関東で言うどんど焼きのことで、田んぼに藁を積み上げ、それに正月の注連飾りなどをくくりつけて燃やす行事である。今年の小正月がちょうど週末と重なったために、小正月行事である歳の神は例年になくいろんな集落で行われた。週日だと、勤めに出ている若者が準備に参加できないので、最近では中止になる集落が多いという。
 2時まで宿舎の割勘荘で昼食。囲炉裏を囲んでのとみちゃんのもてなし料理は、いつもの通りご馳走尽くしだし量もたっぷり。ビールが美味い。
 この集落の歳の神行事は、人口15名の大半が老齢化したため、今年が最後になる可能性が高いという。松之山温泉では奇祭婿投げ・炭塗りの行事が行われているのだが、たまたまこっちの集落の時間と重なってしまったためにそっちの撮影は見送ることにした。見てみたい気もするが、観光客やカメラマンで混雑するのは眼に見えているし、そっちのほうは来年以降もチャンスはある。
 1時間ほどで歳の神は終わり、集会所で新年会。集落の人々に混じり、またしてもご馳走尽くめ。みなさんには、お陰で今年の歳の神は賑やかになってよかったとえらく感謝された。今年の収穫を祈る祭りなので、寂しい祭りだと意気が上がらないのだ。良かったよかった。
 夕方、中立山集落に移動。幸いなことに、こっちの歳の神は暗くなってからの点火予定ということで、ぎりぎり間に合った。人口9名のうち、4人で行われる歳の神、赤倉に比べると寂しい限りだが、どんど焼きそのものはやはり昼間より夜のほうが見応えがある。ここの歳の神は、茅葺き農家が背景になるところで行われるので、写真的にもベリグであった。
撮影データ
カメラ

CANON
PowerShot S1-IS
撮影日 05/01/15 13:31
ISO感度 50
絞り F5.6
シャッター 1/2000
露出補正値 -1/3
WB 晴天
露光方式 絞り優先AE
測光方式 分割測光
合焦方式 スポットAF
焦点距離
(35mm換算)
5.8mm
(38mm)
その他 手持ち撮影
レタッチソフト チビすな


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【使えるワザ】
 関東は雨だったが、松之山は終日曇り。雨にでもなったら歳の神が中止されることもありうるので心配していたのだがラッキーだった。
 写真は赤倉集落の棚田。太陽がほんの一瞬だけ顔を出した。散らばっていたメンバーを「おーい、ここだここだ、急げー!」と呼び集めたが、間に合ったのは半分ぐらい。時間にして1分足らずのシャッターチャンスである。
 雪に覆われた棚田は、日が翳っている状態では棚田の「棚」がほとんど見えない。陰影がないので、一面白一色になってしまうからである。しかし、日本一の豪雪地帯である松之山で、冬場に太陽が顔を出すチャンスは良くて数日、たまたま顔を出しても、ちょうどそのときに棚田の撮影態勢にあるとは限らないので、写真に記録できる確率は極めて少ないのである。千載一遇のチャンスなので、このときはカメラ3台をとっかえひっかえ、息つく間もなく枚数にして25枚撮影した。これが撮影できたので、今回の松之山取材はほぼ目的達成である。ほっとした。
読者からのメールや質問やヤジ
ちほさんから
 今朝の半押しの業はとても便利な気がしました。早速試そうと思います。ありがとうございます。
返信
 慣れてくるとファインダーや液晶に写った画面で露出補正幅の見当がつくようになるんですが、それでもピタリと決まることは少ないので、この半押しワザを併用するようにすればハズレの確率が少なくなります。コンパクトデジカメの場合、露出を補正すると液晶画面が暗くなったり明るくなったりしてある程度の判断材料にはなるんですが、必ずしも精度が高いものではないので騙されないようにしましょう。
のりおくんから
 Unounoさん、「記念撮影」で連続受賞、ぺりかんさん、「10秒前」で帰国記念受賞、おめでとうございました。
 setuさん、背後霊で受賞を逸し残念でした。花屋さんは綺麗な写真ですよ。


to'doさんから
 キット師匠、講評を頂きありがとうございます。数字の位置、構図とスピード感。いずれも、今後の参考(課題)に致します。

setuさんから
 Kit先生、講評ありがとうございます。大変と勉強になります。今後ともお見捨てなく・・・よろしくお願いいたします。

hermesさんから
 今回は、しっかりけちょんけちょんに厳しく講評いただき、感謝いたしております。目が覚めました。m(__)m
 あのようにきっちりと指摘していただくと自分の中のいい加減な部分があぶりだされて、いい刺激になりました。今後とも「けちょん、けちょん」に宜しくお願いいたします。
 講評ありがとうございました。
返信
 作品集のアップがずいぶん遅れてしまい申し訳ありませんでした。みなさんの力作を講評する以上、いい加減なことは言えないのでいつも大変苦労するのですが、喜んでいただければそれも報いられる気がします。
naritasanから
 師匠、いつも質問ばかりで恐縮です。
 パソコンが古くなったので更新を考えていますが、最近は液晶のモニターばかりになってきました。デジカメ写真を取り扱う場合、CRTモニターのほうが優れていると考えていますが、液晶でもプリントアウトの状況を判断できるでしょうか。師匠はじめ皆さんはどのようにお考えでしょうか。よろしく願います。
返信
 ボクが使用しているパソコンは、デスクトップ2台、ノート1台、すべてが液晶ですが、不自由を感じたことはありません。もっとも、ボクは写真を自家印刷することは一切やりませんので、その点についてはアドバイスする資格はありませんね。

 最近のモニターはCRTでも液晶でも、sRGB仕様に統一されているようなので、ちゃんと正面から見る限りでは液晶でも問題はないんじゃないでしょうか。それに、いくら液晶画面の表示が適正でも、プリンター側の色特性というのもあるので、要は、自分のパソコンでの見え方と印刷された画像の発色との違いを見極め、どういう見え方ならどういう色になるかを把握しないと、モニターの見え方だけを問題にしても始まらないと思うんですが・・・。
 もっとも、それが難しいから、ボクは自分では印刷しないんですけどね(笑)。
メメさんから
 静岡のメメです。
 とうとうキャノンEOS 20Dを買ってしまいました。眼デジをずっとずっと欲しかったので、超うれしい〜。

 しかし、猫に小判、メメに1000キャラットのダイヤ、メメに超高級ゴルフクラブ、メメに20D・・というわけで、まだ価値がわかりません・・・トホホ。

 それで皆様に教えていただきたいのですが、カメラの性能を確認するために、まずは何を撮影したらいいのでしょうか?

 物差しの目盛りを撮影してピントの位置を確かめたらいいとか、タイルを撮影して水平確かめたらいいと知人に教わったのですが、皆様は何を撮影して、そのカメラの具合を確認なさるのですか?

 つべこべ言わずに風景でも物でも何でも撮影してみろって突っ込みがきそうで怖いですけど・・・。皆様、超ドシロウトの私を助けると思ってよろしくご教授お願いします。
hanaちゃんから返信
 わかんないけど、デジカメだからバシバシとって、それから考えてみるっていうのはどう?

 緑のものを撮ればWBの感じがわかる?かも・・・。同じ構図で補正値を色々と変えて撮ってみるのも、自分の好きな明るさを調べるのにはいいのかなぁ・・・。ヒストグラムでチェックしながらモニター確認するとよく分かるみたいです。

 そうそう、絞りを最大に絞って曇り空をとるとCCDのゴミがあればよく見えると教えてもらいました。私は時々これをやって、ゴミをみつけると新宿へ行ってまぁす!


ぺりかんちゃんから返信
 メメさん、カメラテストって???初期不良がないかをチェックするって言うこと?

 ・・・買ったくせにそんなこと全くしていなかった。とにかく操作を覚えるのに四苦八苦しているぺりかんです。私は頭で考えてもダメなので、沢山撮って早く手足のように自由に操作できるようになったらいいな〜と毎日せっせと撮っています。まり参考にはなりませんでしたね。ごめんなさ〜い。


返信
 メメさんもとうとう眼デジ派ですか・・・。hanaちゃん、Daiちゃんに洗脳されちゃいましたね、お気の毒に・・・(笑)。
 カメラテストなどしなければ気が楽ですよ。テストしたからといって、カメラが写り方を変えてくれるわけではないんですから。自分で操作しないとどうにもならないんですよ。まずは操作方法を覚えること、それが大切です。

 被写界深度は、カメラが決めるのではなくレンズが決めるものですから、レンズごとにいくつまで絞ればこの距離ならここからここまでピントが来るという感覚は数撃って覚えるしかありません。モノサシなどを撮っても、まったく役には立ちません。
 水平確認のためにタイルを撮るというのは、像の歪みを確認するという意味だと思いますが、確認してどうなるというものではありません。確認してもしなくても、写るようにしか写らないのが機械の悲しいところなんです(笑)。要はつべこべ言わず、風景でも何でもどんどん撮ってみることです。
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1月23日(日) 名古屋・明治村ミニ撮影会 ⇒詳細
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1月29日(土) 静岡支部設立記念ミニ撮影会 ⇒詳細
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