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颯爽 2005/03/29 TUE(No.710)

少し大きな画像は「お散歩デジカメ・ブログ版」で。
 打ち合わせ、無事終了!ここ1週間ばかりめっちゃ頑張ったお陰で、鬼の編集者のご機嫌はさほど悪くはなかったみたいだ。生を2杯も奢っていただいた。
 とりあえず、ここまでに書き上げた分を明日までに手直しして送り、来月半ばぐらいまで編集作業と原稿書きの2本立てで進めるということで話がついた。実際、編集をある程度の形にしていかないと、挿入する写真や図版の点数も決まらない。それに、総ページ数に制限がある以上、ここまでの分を編集した上じゃないと残りページ数の見当もつきにくい。一番難しいテーマの部分に合格が出たので、あとは得意分野、字数さえ与えられればさほど苦労せずに書けるだろう。4月からは撮影の方が忙しくなる予定なので、なんとか間に合ったという感じだ。
 で、気が緩んだというわけじゃないが、明日は天気も良さそうだし、午後、くにさんからタダ券を頂戴した東武動物公園にスナップを撮りに行く。金曜日から月曜日までは京都で関西支部の撮影会だ。久しぶりに撮影らしい撮影ができる。
撮影データ
カメラ

OLYMPUS
Camedia C-8080 WZ
撮影日 05/03/29 11:37
ISO感度 50
絞り F3.2
シャッター 1/250
露出補正値 -2/3
WB 晴天
露光方式 絞り優先AE
測光方式 分割測光
合焦方式 スポットAF
焦点距離
(35mm換算)
7.1mm
(28mm)
その他 手持ち撮影
レタッチソフト チビすな


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【使えるワザ】
 打ち合わせに出かける途中で、駅のホームから撮った。本日の撮影枚数は12枚、そのうちの1枚である。
 駅横のこの一帯は通学路なんだけど、飲み屋が5軒ばかり軒を連ねている。縄張りじゃないので飲んだことはないが、あんまり活気のあるところではなさそうだ。ホームから見るだけだから定かではないが、なんだかしょっちゅうお店が代替わりしているように感じる。数えてみたら、今日も5軒のうち2軒は閉店の貼紙が貼ってあった。
 その、寂しい飲み屋街を、颯爽と胸を張って、早足に通り過ぎるおじさん、なかなかすがすがしいではないか。というわけで、1枚失礼したというわけ。本日最初のこの1枚が気に入ったこともあって、今日は打ち合わせと生ビールに集中できた。そうじゃなかったら、本日の1枚が気になって、落ち着かなかったに違いない。
読者からのメールや質問やヤジ
木戸あいらくさんから
 3月27日配信の読者メール欄SOYBEANさんからに返信:
 全く先生に同感。写真機・フィルムについて中立公正など害あって益なし。正々堂々、阿諛迎合することなく意見を開陳することこそ世のためメーカーのためであります。率直な意見を隠匿して自分の不運を社会にばら撒くべからず。
返信
 パチパチパチパチ・・・。
よしくんから
 キット先生、こんちは、ごぶさたしております。
 師匠の執筆奮闘記、手に取るように分かり、わが意を得たりです。

 師匠のご著書は、スピード出版のようですが、私はちょうど丸一年前に初稿を書き出して、いまだに最終稿がゴールしておりません。ようやくこの4月始めに、鬼の階乗ほどの編集者(その中の一番えらいヤツ)が、最終稿全部に目を通し朱を入れたものを私に戻してきます。それを私が5日ほどで読み直せば、今度こそ終わります。

 先生の今日のメルマガを読みながら、編集者の意見を入れて書き直すことはレタッチに酷似していると感じました(師匠の原稿はダメ出しは少ないようですが)。私の執筆期間後半の半年は、それはもう、ここに電線を入れろ、この電線はみっともない、この構図はなんだ、中には新緑を紅葉にして・・・なるものまでの連続でした。たぶん、これでこの歳になって自分の性格もかなり依怙地になったことは間違いないと思います。
返信
 よしくんの奮闘期間は長かったですよね。まだ終わらないのかな・・・とはらはらしながら見ていました。でも、ずいぶん頑張ったお陰でいい本ができそうですね。5月の発売日には早速購入して読ませていただきます。
じいちゃんから
 レタッチと写真技術は違うし師匠の解釈も正しいと思います。撮影術がある程度上達するまでは、レタッチなしの画像で技術面の評価指導を受けるほうが良いと賛成です。

 カメラメーカーは完全にレタッチをして使用とうたっている。現にRAWデータは現像処理などという綺麗事を言っているが、完全にレタッチです。カメラ内のCPUでは能力がないから、PCの大型ソフトで自分の好きなように加工しなさいと言っている。レタッチという言葉を使わないで「現像」にしているのは、レタッチでは補修の意味合いがあるから売るのに都合が悪いのだろう。

 高度な機能がある眼デジでもあっても現像処理に頼っているのに、コンパク機では、なおさらレタッチは必要だと思う。合焦の甘さはアンシャープマスクで補正するべきだし、発色のメーカーごとのバラツキはカメラの欠点とするより、レタッチ技術でクリアーできることが多い。
 小さなCCDと単焦点でもないレンズは眼デジと比べる次元が違う。また、内臓CPUの能力はかなり手抜きされ、PCの大型ソフトに頼るのは眼デジ以上だと思う。ノイズ処理もしかり。
返信
 画像エンジンの性能はこの1年ばかりでずいぶん良くなったとは思っていますが、確かに、まだカメラには現像処理はやらせたくないですね。画質や解像度を上げるには、どうしてもカメラ内部のスペースの確保と画像エンジンの改良が不可欠ですが、一番難しい課題なのでメーカーもずいぶん悩んでいることでしょう。

 初心者はなるべくレタッチしない画像で勉強した方がいいという考えにも賛成です。ただ、少なくとも今のカメラの現状は、おっしゃる通り、ある程度のレタッチをしないと写真として完成しないというレベルですから、写真術の範疇にレタッチ技術の習得というカリキュラムも組み込んでおく必要があるのでしょう。jpegという、レタッチ許容度が非常に狭いファイル形式が一般的ですから、カメラから取り出す段階で完成にできるだけ近づけておくという前提に立ってのことですが・・・。難しいところです。
キット@呑んだくれのブログ
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お魔女の連載犬マンガがブログになりました。
自転車デジカメ 連載第52回
日本百名山自転車紀行
−明るい旅情編−
丸山 晃
第5章 番外編

■ 山岳部春合宿@阿蘇山2日目
2005.03.17 (木)
 夜中、テントを打つ雨音で何度か目が覚めた。タンタンタタンタンタン。寝袋に包まれて聞くリズミカルな雨の音は軽快な響きである。「雨か…」少し気が重いが、眠れるうちは眠るのがいい。朝になったら晴れているかもしれない。

 けれどうとうととした眠りの果てに、朝になってもテントを打つ雨の音は一向に弱まる気配を見せなかった。5時20分起床。
 テントの中で朝ごはんを食べ、テントの撤収にかかる。山の雨で一番困るのは、おそらくテントの撤収に時間がかかることと、テントが濡れて重くなることだろう。テントだけでなく、撤収の時には身体も濡れるし荷物も濡れる。
 せっかく山に来た以上出来ることなら晴れた空の下、さわやかな気持ちで登り始めたいというのは正直な気持ちで、雨の山は寒いし展望は利かないし、何より濡れる。濡れた衣服を身にまとって何時間も歩き続けるという状況はあまり快いものではない。
 ならば山になど登らずに帰ればいいじゃないかという声も心のどこかから聞こえてくるけれども、なぜあえて雨の山に登るのか。

 昨夜、今回の合宿を引率したもう一人の顧問の先生とこんな会話をした。
 「明日どうやら雨っぽいですよねぇ…」
 とぼくが言うと、
 「ですね。雨の山って、もし1人ならまず登らないですよねぇ。絶対晴れるまで待ちます。合宿であっても、あえて登るべきなのかという話に案外なるかもしれないですよね。合宿の目的っていうのは山を楽しむことなのか、山登りの技術を高めるためなのか。楽しむための山行も悪いことだとは思わないし」
 「確かに。どこに照準をあてるかでまた変わってきますね…」

 が、合宿で来ている以上、雨の山にあえて登るのも大事なことなのではないかとぼくはやはり考えたい。この先、楽しむために山に行く機会は何度でもあるだろう。そのような時に(もし時間的にそれが許されるならば)、麓で晴れるのを待って山に登るというのはむしろ当然の選択である。せっかく山に登るのならば、晴れた日に気持ちよく登るのに越したことはない。
 でも雨の山に登ることに何の良いこともないかというと、決してそんなことはないような気がする。ぼく自身、山岳部に入って最初の合宿は雨だった。霧島・高千穂の峰に登った初日は晴れていたけれど、2日目、高千穂河原から韓国岳を経てえびの高原への縦走はひどい雨。ずぶぬれになってようやくバス停にたどり着いたのを覚えている。雨で冷えた手はかじかみ、韓国岳からの展望もまるで利かなかったその初めての山行で、「山はもういいや」と思ったかというとそんなことはない。下界に下りて雨具一式をたたみ、温かい飲み物片手にほっと一息ついたときのあの安堵感に、ぼくはなんともいえない喜びを感じていたような気がする。

 もちろんぼくだってせっかく山に登るのなら晴れた日のほうがいい。そして1人で山に来たなら晴れた日を選んで登るだろう。けれど、だからこそ合宿のような機会では、例え雨でもあえて登ることが大切な気がする。
 雨の日の山は、山の上がいかに地上とは別世界であるかを教えてくれる。例えば、いつもの雨の日、自室で温かい飲み物を飲んでいるその時、霧が巨岩を多い激しく風が吹きつける中、冷たい雨が降り注いでいる、そんな世界が実はすぐそばにあるのだ。そんなことを、雨の山にあえて登ることによって知ることが出来る。

 今日の根子岳はまさにそんな世界だった。
 箱石尾根から東峰ピストンの予定で歩き始めたものの、林道からの分岐がひどくわかりにくくて、最初道を間違えてしまう。林道が切れたところで間違いに気付き、生徒を待たせて左手の尾根に登ってみたところやはりそこが登山道。いきなりのタイムロスである。
 どうにかこうにか尾根上の道を歩き始めたが、既に雨はかなり激しく降っている。そして根子岳というのは、雨が降るとすぐ泥まみれになってしまう山だ。おまけに傾斜はひどく急である。ぬかるんでどろどろになった道を、木をつかみ熊笹をつかみながら必死で登っていった。

 3歩よじ登っては2歩分ずり落ちるような苦労を続けること約1時間、三角点を過ぎてようやく東峰についたのだけれど、先頭のぼくがあろうことかそれに気付かなかった。20分ほど行き過ぎてからそれに気付き、引き返す。東峰の次のピークから見た霧の中に浮かぶ岩峰はすごい迫力だった。
 生徒には申し訳ないことをしてしまったが、生徒たちは「さらに阿蘇を堪能出来てよかったです」といってくれていたので救われた。

 泥でぐしゃぐしゃの道を下り、予定より1時間遅れで全員無事下山。最後の下りでは、ものすごい強風の中、霰が吹き付けてきて、山の天気の怖さを改めて感じる。
 最後は宮地駅までタクシーで戻った。
 「今回の合宿は濃かったですねぇ〜」と生徒がつぶやく、そんな2日間の山行はこうして終わった。

 下りてきて、雨の山に登った記憶はやはり特別な形で保存されていくんだろうなと感じる。あの霧や寒さや心細さを身体で知っているというのは多分大切なことなのだろう。だからこそ日常の快適さがありがたいと思える。

 晩御飯は、生徒6人と一緒にアミュプラザでハンバーグを食べた。山から降りてきた格好そのままの生徒もいたので周りの人は驚いたかもしれないが、テーブルを囲み生徒たちと話をしながら「やっぱり一緒に山に行くと連帯感が深まるなあ」とそんなことを思った。
 合宿終了。何はともあれ全員無事でよかった。
宮地駅

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