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岩奥の棚田 2005/04/22 FRI(No.734)

少し大きな画像は「お散歩デジカメ・ブログ版」で。
 5時起床、昨夜も睡眠時間3時間だった。
 叔父夫婦を起こさないように忍び足で出かけた。外はまだ真っ暗だ。国道3号線を水俣へ向かう。八代市街を抜ける頃にようやく空が明るくなり始めた。
 最初の目的地は水俣の山中にある寒川の棚田だ。水俣から鹿児島の大口に抜ける国道268号に折れて約3キロ、県道15号で約5キロ、一車線の農道を1キロほど上ると棚田に着く。夏場はそうめん流しでにぎあう避暑地だが、今の季節はほとんど誰もこんなところまではやってこない。ちょうど棚田についた頃に山端から太陽が顔を出した。
 ここの棚田も石組みである。250年ほどの歴史があるそうだ。かなり広い。棚田の裾からてっぺんまでは約1キロほどの緩斜面。一部圃場整備が施されているが、昔のままの不定形な小さな田んぼも残っている。距離は長いが幅はさほど広くはないので、枚数はせいぜい500枚程度だろう。斜光に照らされた石垣の陰影が美しい。ランドセルを背負った男の子3人が農道を下っていく。下にスクールバスが来るのだそうだ。
 ここから次の目的地、球磨村までは山越えができれば指呼の距離なのに、県道15号がわずか1キロばかり不通になっているためにいったん水俣まで降りなくてはならない。そこから津奈木、芦北の二町を横切る。直線なら6、7キロの距離を迂回して40キロ以上走ることになる。
 球磨では鬼の口の棚田と松谷の棚田を撮影。鬼の口のほうは大したことなかったが、松谷のほうはなかなかのものだった。県道を上っていくといきなり眼前に広大な棚田の斜面が現れる。杉木立が点在する斜面はまだほとんど田起こしも行われておらず、若草色のパッチワークのようだ。
 しかし、腹が減った。正午を過ぎたが食事ができるところはどこにもない。朝昼抜きである。次の目的地の泉村まではいったん八代に戻って上り直しになる。高速のSAでやっとラーメンにありついたのは1時過ぎだった。
 泉村では岩奥の棚田、引き続き矢部町に回り菅の棚田と峰の棚田を巡る。途中の国道や県道はほとんどが一車線道路で、軽自動車でなければ全部は回りきれなかったところだ。泉村なんか、役場の前の道路でさえすれ違いができないのだ。
 矢部町が良かった。2ヶ所の棚田だけでなく、ここは町全体が棚田みたいなところだ。しかも、その棚田の形がいい。圃場整備されていないところが多く、傾斜も急なので、一段一段の高低差が大きく、斜光が形作る陰影が素晴らしいのだ。日没後の午後7時まで夢中になって撮影した。
撮影データ
カメラ

OLYMPUS
Camedia C8080 WZ
撮影日 05/04/22 14:39
ISO感度 50
絞り F5.6
シャッター 1/250
露出補正値 -2/3
WB オート
露光方式 絞り優先AE
測光方式 分割測光
合焦方式 スポットAF
焦点距離
(35mm換算)
7.1mm
(28mm)
その他 手持ち撮影
レタッチソフト チビすな
ViX


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【使えるワザ】
 今回の撮影でこの棚田だけが百選に入っていない。しかし、棚田百選というのは、別に景色が綺麗だとか田んぼの形がいいという理由で選ばれたわけではないから、百選以外の棚田でもいいところはたくさんあるのだ。松之山だって、百選に入っている狐塚なんか、写す気にもならないほどつまらない棚田なのだ。
 この棚田は集落とほとんど一体化した棚田だ。あまり広いところではないし、1枚1枚の形がいいというわけでもないが、棚田が家々の庭のような感じで展開されているので、なんだか不思議な魅力がある。こういう風に芝桜なんかが植えられていてもまったく違和感がない。
 ピーカンのお天気なので明暗差がかなり大きい。陰になっている石垣部分が潰れてしまうのは承知でないと芝桜がすっ飛んでしまう。かといって、石垣部分がまったくの黒では困るので、白い色の芝桜は飛んでもしょうがないというつもりで撮った。このへんの感覚はポジで写すときと同じだ。二者並び立たないときは、どちらかを犠牲にするか、どちらにも少しずつ犠牲を払ってもらうかの択一になる。
読者からのメールや質問やヤジ
うみひこさんから
 5月15日に、アルカイックホール(阪神電車尼崎駅北東)でバレーの発表会があります。撮影もOKです。見るだけももちろん。詳しくはkit−kansaiをご覧ください。
返信
 なんだか面白そうですね。舞台を撮影できるというチャンスは頼まれ仕事以外ではほとんどないので、みなさんにはとても貴重な体験になると思いますよ。ボクも駆けつけたいところですが、残念ながらその日は神奈川支部の撮影会に出ることになっています。
匠のデジタル工房さんから
 このたび「伊良湖のじいちゃん」から伺いまして、こちらのネットワークに参加させていただきました。【匠のデジタル工房】と申します。

 カメラ、レンズを数百台所有する、自称スーパーマニアでありますが、しかし、いわゆるコレクターではなく、きちんとそれらの機材を使って撮影しております。専門分野はデジタルと特殊CG加工になります。

 現在はサラリーマンをやりながら、毎日ブログ【匠のデジタル工房・玄人専科】にて、オリジナルのカメラ講座やうんちく話を書き込んでおり、お蔭様でそこそこ好評をいただいております。機会がありましたら、またブログの方も御覧になっていただければ幸いです。では、宜しく願いいたします。
じいちゃんから返信
 ようこそ!ですが・・・とんでもないのが入会してきたな!!
 このグループもマンネリ傾向があるから強烈なインパクトを期待します。


匠のデジタル工房さんから返信
 じいちゃん、こんばんは、よろしく御世話になります。皆様もあらためてお世話になります。すでにブログで知り合っている方も多いと聞いておりますので楽しみです。

 ----さて、じいちゃんのコメントに。
 え?とんでも無いのって、失礼な!(笑)
 まあ、大阪在住なんですが、とりあえずメールやらHPやら見ながら、ぼちぼち場の雰囲気に慣れていきます。

 強烈なインパクトですか?どうしましょうかね?まず三脚不要論あたりからぶちかましますか・・?(汗)来週は、白レンズ不要論と、絞込み不要論をやる予定です。いずれもベテランの方々の課題だと思っています。


なにわ唐芋くんから返信
 初めまして、なにわ唐芋と申します。
 匠のデジタル工房、拝見させて頂きました。特にCG、レタッチ編等、興味深く読ませてもらいました(パソコン関係に弱いので、とても為になりました m(_ _)m )
 匠さんは大阪在住だそうですね、僕は東大阪なので、何時の日か、お会い出来る事も有ろうかと楽しみにしています。今後ともよろしく御願いします。
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