7時起床。顔を洗っただけで出発。コンビニに寄り、サンドイッチとコーヒー牛乳を買って食べながら玖珠町を目指す。地図で見ると、大分道を玖珠インターで降りればさほど遠くはないし、国道からもさほど離れていないはずだからすぐに見つかる目論見だった。
ところが、カーナビくんは一つ手前の九重で降りろという。宇部空港で借りたホンダのフィットは、小ささと走りは申し分ないのだがすでに8万キロも走っている。カーナビも相当に古いもののようで、1日に何回もフリーズしてしまうシロモノだ。そのカーナビを信用するのもどうかと思うが、なんせ今日は午後4時には飛行機に乗らなくてはならない。道に迷っている余裕はないのだ。
連れて行かれたところはとんでもない山奥だった。集落もなければ田んぼもない。杉の伐採をやっていた職人たちがいたので聞いてみたら、ずっと下のほうだという。道自体は間違っていなかったけれど、ポイントは10キロ以上ずれていた。
しかし、その林道を下りながらけっこういい棚田をたくさん見つけた。もちろん、3枚、4枚程度のミニミニ棚田だが、谷間にひっそりと隠れるようにして拓かれている。こういう発見があるので迷子は楽しいのだ。カーナビ反対論者であるボクの主張がこういうときに生きてくる。もっとも、自分の車にナビがついてしまうと、便利さにも負けるんだけどね。
山浦早水(そうず)の棚田は案外簡単に見つかった。30戸ばかりの集落にある。集落の真ん中にある公民館の掲示板に、棚田ビューポイントの手書き案内図が貼ってあった。カメラマン歓迎の気持ちの表れだろうと思ったが、それは実際に棚田の中を歩き回っているときにもひしひしと感じた。じいさん、ばあさんたちが必ず話しかけてくる。しかも、それが長い。なかなか開放してもらえないのだ。勤めに出ている息子から棚田に登るのは禁止されている(にもかかわらず、息子がいなくなったら田んぼに出てくる)というばあさん、86歳なんかとは、1時間ばかりもお付き合いさせていただいた。
ところで、先月痛みに転げまわった右足首が、またしてもなんだかむずむずする。痛風発作の兆候みたいだ。まだ痛くはないけれど、普通に歩こうとするにはちょっと意識を集中させないといけない。2ヶ月連続で発作が起こるなんてこれまでにはなかったことなのでちょっと心配だ。体が病魔に蝕まれているような、嫌な感じだな(笑)。 |
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撮影データ |
カメラ
CANON
EOS1D MarkII
EF 28-135mm IS USM |
撮影日 |
05/06/14 11:33 |
ISO感度 |
100 |
絞り |
F4.5 |
シャッター |
1/500 |
露出補正値 |
-1.0 |
WB |
屋外 |
露光方式 |
絞り優先AE |
測光方式 |
分割測光 |
合焦方式 |
スポットAF |
焦点距離
(35mm換算) |
28.0mm
(36mm) |
その他 |
手持ち撮影 |
レタッチソフト |
チビすな |
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【使えるワザ】 |
このおばちゃんからは、延々30分ばかり嫁の悪口を聞かされた。一緒に住んでいるのではなく、宮崎にいる長男の嫁なんだそうである。毎月2回も野菜を送ってあげるのに、礼の一言もない。長男に小遣いを渡さないので、会社で肩身の狭い思いをしているに違いない。たまに帰省してきても、台所になんか立ったことがない。長男は戻って田んぼを耕すつもりでいるのに、大反対している・・・などというようなことである。「あんたの嫁はどうかね」と聞くので、「そんな生易しいもんじゃありません」と答えたら、小遣いやるから家に来いという。お断り申し上げましたよ、当然(笑)。でも、代わりに写真を撮らせていただいた。
田舎のばあちゃんだから直立不動である。写真に写るとはそういうことなのだ。下手にポーズなんかお願いしなくても、これが一番自然なのである。今回、人々の写真を何百枚と撮ったけど、この写真が一番のお気に入りだ。愚痴は聞いてあげるもんだね。 |
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☆読者からのメールや質問やヤジ☆ |
▼たかちゃんから▼
今日の棚田といさり火の写真の「使えるワザ」にあるハーフNDフィルターの使い方を教えてください。
今まで同じようなシーンによく出会うけど止むを得ないと諦めて、どちらに重点を置くかで決めていました。その時の露出はどうするのか等々疑問が一杯です。 |
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▼返信▼
ハーフNDフィルターはご承知のように、フィルターの半分は普通の素通しガラス(樹脂)、半分が光量を減らすNDフィルターという二重構造になったフィルターです。素通し部とND部の境目は、境界部分をぼかすためにグラデーションになっています。
タイプには2種類あります。普通のフィルターのようにレンズの先端部分にねじ込んで使うタイプと、単なる板状になったタイプ(参考写真)です。フィルター状のものは、素通し部とND部の境目が真ん中にありますので、明るくしたい部分と暗くしたい部分の境を常に画面の真ん中に置く必要があり、当然、構図に大きく制限がかかります。
これに対して、板状のものはレンズの前にアタッチメント(フォルダー)をつけて取り付けるか、手でかざすだけなので、境目の部分を画面のどこに持ってきても構わないという自由度があります。使い勝手ではこちらのほうがずっとお勧めです。
露出の設定ですが、フィルターをかざしたままでシャッターを半押しすると、評価測光の場合ND効果がかかっている分だけ明るめの露出をカメラがはじき出してしまうので、正確な露出を求めたければ、フィルターなしでシャッターを半押しし、露出を固定させたままでフィルターをかけて写すようにします。素通し部分の露出に影響することなく、ND部分の露出だけを切り詰めることが可能になるわけです。
境界部分に上手にフィルターの境目を合わせるには、(シャッター半押しのまま)ファインダーで確認しながらフィルターをずらしていきます。このフィルターを使うときはレンズフードを外し、フィルターをレンズ前面にぴったりくっつけるようにしないと、フィルターに反射した光をカメラが拾ってしまうことがあります。ただし、ぴったりではあっても力をかけないようにしないと、カメラをぶらしてしまうことになるので注意してください。 |
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キット@呑んだくれのブログ
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お魔女の連載犬マンガが
ブログになりました。
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