8時5分出航の高速艇で高松港から土庄港まで28分、居眠りする間もなく小豆島に上陸した。埠頭にうみひこさんと唐芋くんが出迎えてくれる。彼らは4時半起きだったそうだ。唐芋くんの車で岡山からフェリーだったそうで、ありがたいことに足がある。彼らが来てくれなかったら港から歩くつもりだった。山道を早くて2時間と踏んでいたのだが、高松を出るときは土砂降りだったから、もし彼らが来てくれなかったら小豆島行きは取り止めにしたかもしれない。
とりあえず、土庄で朝食。観光地だけあって、朝早くてもちゃんと喫茶店がオープンしている。1時間ほど積もる話をして中山の棚田に向かう。車ならあっという間だ。県道のカーブを曲がると、今まで鬱蒼とした山肌しか見えていなかった視界に広大な棚田が広がる。農道に左折し、かなり上のほうまで登って路肩に駐車、後は歩いて撮影である。高松では土砂降りだったが、こちらは降っていない。約2時間、ゆっくりと撮影できた。
畦の草刈りをしていお百姓さんと立ち話。名前は中山の千枚田だが、実際には870枚ぐらいしかないのだそうだ。もっとも、自分が何枚の棚田を耕しているかなどいちいち数える百姓はいないから、役場への届け出はけっこういい加減なのだそうで、もしかしたら1,000枚ないとも限らないなどという。一番小さな田んぼは畳一畳半しかないそうだ。耕運機も田植え機も入らないから休耕にしたいところだけど、水の通り道になっている田んぼだとそうも行かない。仕方なく耕すんだそうだ。缶コーヒーなどをご馳走になりながら30分ほど油を売った。
棚田のてっぺんに小さな神社がある。急勾配を息を弾ませながら登ってみたら、ちょうどバスが到着して、中からお遍路さんの一団が降りてきた。この神社は、小豆島八十八箇所の一つに数えられているのだ。これ幸いとばかり、偽者ではない「棚田とお遍路」を撮影させていただいた。
お昼はふるさと村でお約束のそうめん。鬼嫁へのお土産のそうめんもついでに買った。一安心である。
小豆島と言えば「二十四の瞳」である。田中裕子のリメイク版はボクは観ていないが、高峰秀子のモノクロ版は子供の頃に観た記憶がある。大昔のことだから筋書きなどの細かい部分は覚えていないけれど、名作と言われるだけの印象は受けた覚えがある。せっかくだから、リメイク版の撮影のときのセットがそのまま保存されている映画村に寄った。ハリボテのオープンセットと違って、ちゃんと戦前の分校や集落が「建築」されている。そういう景色が絵空事ではなく、実際に子供の頃に目にしていたボクらぐらいの年代のものにとっては懐かしい風景だ。とかくこういうところは、入場料払い損になることが多いのに、ここの630円はたっぷり元を取った。
フェリーで帰るうみひこさん、唐芋くんと港で別れ、ボクは夕方6時前の高速艇で高松に戻った。コンビニで食料を仕入れて、満濃池の近くの道の駅で車中泊。外はまたしても土砂降りである。 |
著・キット・タケナガ
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撮影データ |
カメラ
CANON
PowerShot S1iS |
撮影日 |
05/07/10 13:03 |
ISO感度 |
100 |
絞り |
F3.1 |
シャッター |
1/30 |
露出補正値 |
-2/3 |
WB |
AUTO |
露光方式 |
絞り優先AE |
測光方式 |
評価測光 |
合焦方式 |
スポットAF |
焦点距離
(35mm換算) |
11.4mm
(75mm) |
その他 |
手持ち撮影 |
レタッチソフト |
ちびスナ |
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