昨夜の午前零時、のりおくんとMaxpapaさんに拉致されて日光に行ってきた。即席ミニ撮影会である。赤沼茶屋の県営駐車場で車中仮眠し、午前5時、やっと薄明るくなってきた戦場ヶ原から小田代ヶ原までの1時間を歩く。森の中の道は自動車は通行禁止、電気バスしか乗り物はないのだが、そのバスは8時にならないと始発が出ない。せっせと歩くしかないのだ。
小田代ヶ原には、おそらく日本中でもっとも有名な木の一つに数えられる「一本の白樺の木」がある。1年365日、カメラマンが群がらない日はないというぐらい有名な撮影ポイントである。5、6年前まではボクも年に数回は通ったものだったが、最近はとんとご無沙汰していた。その木と久しぶりの対面である。
現地は霧の中。ただ、昨日までの雨模様とは打って変わって、お天気はこれぞ秋晴れという見事なピーカンである。雲ひとつない。太陽が昇るにつれて周囲の山の山頂から、徐々に山裾へと陽が射してくる。その陽射しが小田代の湿原に射しこむ瞬間が狙い目である。一条の光が、まるでスポットライトのようにその一本の白樺を照らすのだ。
ただ、これが必ずしも目を瞠るような写真になるとは限らないところに、「小田代通い」の芽が生まれるのだ。秋ならば紅葉、特に草紅葉の発色の良し悪し、霧の漂う具合、夜露や霜の光り具合、そういったもろもろの条件が決して一定ではないから、毎回のように「次はもっといい写真が撮れるに違いない」という幻想を生むというわけだ。
今日の霧はけっこう深かったので、白樺の木が霧の中から姿を現す頃には太陽がかなり高くなってしまった。条件としてはあまり良い方ではなかったわけだ。でも、霧の風景というのは、それはそれでいい絵になる。かじかむ手をポケットで温めながら、かれこれ2時間ばかり撮影に熱中した。
湯の湖、竜頭の滝、中禅寺湖畔のイタリア大使館別邸公園などを巡り、紅葉を腹いっぱい堪能してきた。那須と同様、日光も今年の紅葉はなかなかいい色を出している。中禅寺湖畔のピークが一週間後、いろは坂が半月後ぐらいと見た。週末は大混雑必至だが、平日なら割とゆったり撮影できる。 |
大きな写真は ⇒ ブログ版。 |
|
撮影データ |
カメラ
CANON EOS1D MarkII
EF 35-350mm USM |
撮影日 |
05/10/20 07:57 |
ISO感度 |
100 |
絞り |
F13.0 |
シャッター |
1/10 |
露出補正値 |
-2/3 |
WB |
屋外 |
露光方式 |
絞り優先AE |
測光方式 |
評価測光 |
合焦方式 |
スポットAF |
焦点距離
(35mm換算) |
160mm
(208mm) |
その他 |
PLフィルター
三脚 |
レタッチソフト |
ちびスナ
PhotoShop EL |
バックナンバーはこちらで。
ご意見、ご質問などはブログ版のコメント欄にお書き込みください。数日遅れになることもありますが、同欄にてご返事させていただきます。 |
天才キットが送るメルマガ
もどうぞよろしく!
購読解除はこちら
著・キット・タケナガ
「デジタル・写真の学校」 |