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秋の日の午後 2005/11/09 WED（No.935） 少し大きな画像は「お散歩デジカメ・ブログ版」で。 　真保裕一の「ストロボ」を本棚から引っ張り出してきて読み直した。推理小説作家が書いた本だから、筋立てはもちろんフィクションだけれど、写真の世界や写真家の生き方に関する描写は実に真に迫っていて、この作家の取材の確かさはさすがに評価通りだとうならせるものがある。実は、この本を再読するのはこれでもう３度目か４度目になるが、自分の写真に物足らなさを感じたときに手に取ると、勢いづけられるというか、新たな勇気が湧いてくるような気がして、ボクにとってはある種のバイブルのような役目を果たしてくれるのだ。おかげで、昨日の鬱の入口状態はたった一日で完治した。われながら、なんて単純な男なんだろうと感心するほど簡単な治療法である。 　明後日は日の丸ゴン太、来週の土曜日にはうみひこさんが上京してくる。２週連続で東北支部長、関西支部長がやってくるわけで、こりゃいったい何事が進行中なのかという疑念を持たれそうな様相だが、なんのことはない、ゴン太はボクが乗っていたエスティマのスタッドレスを譲り受けに、うみひこさんは出張の日程を一日延ばしてボクらと遊ぼうというのである。ゴン太はたぶん日帰りだろうから、遊んでやるといってもちょこっとだけしか時間は取れまい。うみひこさんは一日体が空けられるそうだから、ミニ撮影会を計画するように関東支部のみなさんにお願いしてある。 　こういう風に、お散歩ネットもいまや全国規模で交流が深まってきた。これまでは、どちらかと言うと関東支部の面々が地方に行った際にお世話になるパターンが多かったけれど、逆方向の交流も盛んになればいいなと思っていた矢先だったので、嬉しい限りである。 大きな写真は　⇒　ブログ版。 撮影データ カメラ CANON IXY D450 撮影日 05/11/09 15:02 ISO感度 50 絞り F4.9 シャッター 1/125 露出補正値 -1.0 ＷＢ 自動 露光方式 絞り優先ＡＥ 測光方式 評価測光 合焦方式 スポットＡＦ 焦点距離 （35mm換算） 22.2mm （108mm） その他 手持ち撮影 レタッチソフト ちびスナ バックナンバーはこちらで。 ご意見、ご質問などはブログ版のコメント欄にお書き込みください。数日遅れになることもありますが、同欄にてご返事させていただきます。 天才キットが送るメルマガ もどうぞよろしく！ 購読解除はこちら 著・キット・タケナガ 「デジタル・写真の学校」 【使えるワザ】 　今日もお散歩は花田苑のつもりで家を出たが、車の中で気が変わって、久しぶりに足立区の水元公園まで足を伸ばしてみた。ここにはメタセコイアの大きな林があるので、その紅葉の状態を見てみようと思ったのだ。でも、まだまだという感じだったね。わずかに紅葉の気配だけは見えつつあるようだったけど、林全体はまだ青々としていた。 　でも、駐車場の楓や、遊歩道のプラタナスは最盛期。実にいい色を出していた。平日なので人出もさほど多くはなく、のんびりと散歩が楽しめた。 　こないだも書いたけど、紅葉の色が一番綺麗に見えるのは葉の透過光である。逆光状態がベストだ。でも、紅葉と同時に添景や背景も描写したいというときには、完全逆光だと辛い。背景と葉っぱとの明度に違いがありすぎるからだ。 　そういうときは、いわゆる半逆光で構えるといい。斜め30度から60度ぐらいの角度から陽が射すような位置取りでカメラを構えると、木の日向側は透過光になるから色が出るし、背景に露出を合わせても違和感がなくなるのだ。この写真では60度ぐらいの角度で陽が射している。振り返って、反対側の紅葉を見ると、おなじプラタナスなのにこうも違うかというぐらい色の出が悪い。光を読むことの大切さを理解するには、紅葉の撮影がもっとも手軽な勉強の場である。 　なお、この写真ではＰＬフィルターを使用していないが、できれば使ったほうがいいので申し添えておく。 キット＠呑んだくれのブログ お魔女の連載犬マンガが ブログになりました。