昨夜はずいぶん根を詰めて講評書きをやったつもりだったけど、つい見直しなんてのをやってしまったがために全面書き換えという結論に到達してしまった。どうしてだろう?何が気に入らなかったのか、自分でもよく分かっていないのだが、とにかく、ふと、なにもかも嫌になってしまったのだ。せっかく2/3ほど書き終わっていたのに、最初からやり直しである。
他人の作品に対する講評なんてものは、所詮は自分勝手な思い込みの押し付けでしかない。写真も芸術の一つのカテゴリーである以上、表現の様態は個人によって異なるのが当然である。いわば、各人各様の「枠」があるわけで、それをボク個人の「枠」に当てはめようとしても、それは無理な相談というものだ。
そこで、ボクとしては、個人の枠にこだわらないで、純粋に技術的な部分だけに焦点を当てるか、あるいは、ボク自身の枠を限りなく大きくするように努力すればいいということになる。けれども、そのどちらも、言うのは簡単だけれど、実行するのは不可能に近い。技術的な部分にだけこだわった講評など何の足しにもならないばかりでなく、表現という行為を技術論だけで解釈してしまうという、もっとも犯してはならない愚を冒すことになって、それを読んだ人にえらく悪影響を与えてしまうのが目に見えている。一方、ボク自身の枠を限りなく広げるということは、ボクに名人になれと言っているのと同義なわけで、それが不可能であることは猿にでも分かる理屈である。それに、仮に万一ボクが名人になったとしたら、高額ギャラのお仕事が押し寄せて、とてもじゃないがネット撮影会なんて道楽をやっているどころじゃないはずだ。
さて、ではどうしたもんだろう・・・と考えていたら、ふだんあんまり沈思黙考などという行為に慣れていない脳味噌がギシギシ言い出したので、ここはコーヒーでも飲んで気分転換を図ろうと思いついた。とてもいい考えである。で、「四千万歩の男」を読み出したら止まらなくなって、とうとう第一巻660ページを読了してしまった。ボクが名人になれない理由がこれでお分かりいただけたと思う(反省)。 |
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大きな写真は ⇒ ブログ版。 |
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撮影データ |
カメラ
CANON
PowerShot S1IS |
撮影日 |
05/11/15 14:19 |
ISO感度 |
50 |
絞り |
F3.1 |
シャッター |
1/40 |
露出補正値 |
-1.0 |
WB |
オート |
露光方式 |
絞り優先AE |
測光方式 |
評価測光 |
合焦方式 |
スポットAF |
焦点距離
(35mm換算) |
58mm
(380mm) |
その他 |
手持ち撮影 |
レタッチソフト |
ちびスナ |
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