知人を介して急な依頼があったので、川口の植木屋さんに行って写真を撮ってきた。この時期にしか撮れない植木屋さんの被写体といえば孫の七五三かと思ったらさにあらず、売り物のもみじであった。ちょうどいい色になった今しか撮影できないというわけ。さすがは本職の植木屋さん、お天気の具合までちゃんと勘定に入れてある。写真のことがあまり分かっていないクライアントだと、どんよりとした曇天の、しかも夕方なんかを指定してきたりしかねないところだ。まあ、そういう依頼であっても、なんとかするのがプロだと言われれば返す言葉はないが、自分のところの商品写真だもの、ちゃんとしたシチュエーションで撮ってもらったほうが数層倍いい写真になるということを理解していてくれるというのはありがたいことである。なぜなら、そのほうが簡単だから・・・(笑)。この手の依頼は概してギャラは安いのだけれど、それにかかる時間や手間が少なければ、たとえば時給に直せばけっこう割のいい仕事になる。時間いくらじゃないボクらのギャラは、手っ取り早く終わって、しかもいい写真が撮れれば、それでもいい稼ぎになるのだ。
結局、50種類ばかりのもみじや楓の写真を撮るのに1時間ちょいしかかからなかった。正午過ぎから2時前までの、光線状態の取り扱いがもっとも易しい時間帯だったので苦労なしである。紅葉の色は逆光の透過光が一番綺麗だとはいつも言っていることだが、太陽の位置が高ければ高いほど、撮影位置選択の自由度が増す。これが斜光だと、逆光側から撮ればせっかくの空の色が出ないし、順光側からだと肝心の楓の色がくすむ。撮影位置も狭い範囲しか選択肢がなくなる。
それに、なんといっても本職が売り物として育てた木だ。病害虫で痛んだところがどこにもない。綺麗な葉っぱの部分を探す手間が少なくて済む。まだ色がよく出ていない品種については撮らなくていいということなので、ほんと、楽なお仕事だった。 |
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撮影データ |
カメラ
CANON
PowerShot S1IS |
撮影日 |
05/11/16 13:01 |
ISO感度 |
50 |
絞り |
F3.2 |
シャッター |
1/500 |
露出補正値 |
-2/3 |
WB |
オート |
露光方式 |
絞り優先AE |
測光方式 |
評価測光 |
合焦方式 |
スポットAF |
焦点距離
(35mm換算) |
6.1mm
(40mm) |
その他 |
手持ち撮影
PLフィルター |
レタッチソフト |
ちびスナ
PhotoShop EL |
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