墓を見に行った。
早起きして足立区の実家に寄り、嫌がる母親を説得して西多摩に向かった。ここに、30年も前に買って放置したままになっている墓場があるのだ。管理費を毎年ただ振り込むだけで、一回も見に行ったことはない。場所すらよく覚えていないという墓地だ。まだ薄給の時代の40万円、以後の管理費が毎年1万円で計30万円、けっこうなお金をつぎ込んでいる。まだだれもご入居にはなっていないので墓参りではないのだが、将来、ここでは親父とお袋、さらにその将来にはボクや鬼嫁もここで暮らすことになる場所だから、ま、生きているうちに一回ちゃんと見ておこうというわけ。ピーカンの秋晴れの下、真っ白に雪をかぶった富士山を遠目に眺めながらドライブした。疲れるからヤダと駄々を捏ねていた母も、車窓の紅葉などを眺めているうちにその気になったみたいで、けっこう喜んでいた。
墓地は、どうせ草ぼうぼう、幽霊でも出てきそうな様相に変わり果てているだろうと思っていたのに、そりゃあ立派な、お弁当でも広げたくなるような綺麗なところだった。高台を拓いてあるところなので眺めはいいし、見渡す限りという形容が大げさではなぐらい広大な敷地なので、陰湿な墓地のイメージはどこにもない。我が家のお墓も、見つけるのに1時間ばかりかかったけれど、まるで昨日建立したというぐらいピカピカに手入れしてあって、毎年の1万円は伊達じゃなかったと感謝したくなるほどだった。母親も大喜び。「ここに入るのが待ち遠しい」なんて抜かしやがる。
いったん実家に母親を送り届け、そのまま上がりこんで仮眠。今晩は徹夜で、毎年恒例の獅子座流星群を撮影することになっている。
午後9時、阿佐ヶ谷でのりおくんを拾い、東京湾に浮かぶ海ほたるに向かう。昼間は雲ひとつない秋晴れだったし、天気予報もでっかい晴れマークだったのに、上空はさほど厚くはないものの高層雲が一面を覆い、満月がぼんやりと霞んで見える。雲に月明かりが乱反射するので明るすぎて、これじゃ流星どころではない。午前1時まで粘ったけれど、とうとう諦めた。帰宅は2時半、画像を整理していたら4時、さすがにメルマガ配信まで漕ぎつける余力はなかった。 |
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撮影データ |
カメラ
CANON EOS20D
EFs 10-22mm USM |
撮影日 |
05/11/17 22:16 |
ISO感度 |
100 |
絞り |
F8 |
シャッター |
バルブ・95秒 |
露出補正値 |
0 |
WB |
屋外 |
露光方式 |
絞り優先AE |
測光方式 |
評価測光 |
合焦方式 |
スポットAF |
焦点距離
(35mm換算) |
10.0mm
(16mm) |
その他 |
三脚
レリーズケーブル
財布 |
レタッチソフト |
ちびスナ |
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