お隣り松伏町の田んぼの中に田園ホール・エローラというキテレツな名前のコンサートホールがあり、そこでジャズコンサートがあるということはこないだ書いた。今日がその当日、小雨の中をでかけて行った。出演は森寿男とブルーコーツ、1946年結成、言わずと知れた日本最古の名門ビッグバンドである。都内で行われる演奏会なら安くても5千円、下手すりゃ8千円は取られようというところが、田んぼの中なら3千円、それで2時間たっぷりスイングジャズの名曲が楽しめる。クラシックの演奏会と違って、理屈抜きでただ単純に楽しんで来ればいい。いい息抜きになった。
しかし、考えてみれば、日本のビッグバンドもここ10年ぐらいの間に次々に名門が姿を消していった。テレビで歌謡番組をやらなくなったし、夜の街の定番であったキャバレーがほとんどなくなった。稼ぎ場がなくなるわけだから、楽団そのものが消えていくのも当然といえば当然なのである。かつては有名どころだけでも10や20は数えられたのに、今残っているのはニューハード(宮間利之)、シャープ&フラッツ(原信夫)、ニューブリード(三原綱木=ダン池田の跡継ぎ、あのブルーコメッツのメンバーだった人だよ)など、せいぜい5つか6つぐらいじゃないだろうか。寂しいことである。
ところで、話はがらっと変わるが、一昨日の新聞に越谷を含む5市1町の合併話が出ていた。合併と言ったって、まだまったく具体的な話じゃないし、合併協議会など影も形もない。もちろん、賛否を問う住民投票なんてことは噂にさえ出ていない。でも、市政レベルでは、将来展望としてそういう方向性が芽生えているらしいのだ。仮に合併ということになると、人口は90万人、政令指定都市のレベルになる。中核になるのは人口でも面積でも一番大きな越谷市ということになるわけだが、市の広報なんかを読んでいても、今まで合併なんて話はまったく出ていなかったから、正式協議なんてまだまだの段階なんだろうと思う。
ところが、である。実は、今日エローラに行って改めて気づいたのだが、5市1町の公共施設を利用する場合、その域内の住民ならば違う市の市民であっても料金は同じなのだ。たとえば、松伏町民だろうが草加市民だろうが、その5市1町に属していれば、越谷の中央文化会館は越谷市民と同じ条件で利用できるというわけ。で、調べてみたら、なんと、そういう方針が5市1町足並みをそろえて決まった背景に、合併話があったらしい。正式名称をなんと言うのかは知らないが、5市1町の市政レベルの担当部署同士が集まっていろいろと研究をしている会合があるらしく、そこでこういう方針が打ち出され、すんなりと決まったのだという。むむ、そうか、ボクの知らないところで、実は合併話は着々と足跡を残していたわけだな。ジャズを聴きにいったお陰で、少しだけ賢くなった一日であった。 |
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大きな写真は ⇒ ブログ版。 |
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撮影データ |
カメラ
CANON
PowerShot S1 IS |
撮影日 |
05/12/04 14:47 |
ISO感度 |
50 |
絞り |
F3.1 |
シャッター |
1/60 |
露出補正値 |
+1/3 |
WB |
屋外 |
露光方式 |
絞り優先AE |
測光方式 |
評価測光 |
合焦方式 |
スポットAF |
焦点距離
(35mm換算) |
16.9mm
(111mm) |
その他 |
手持ち撮影 |
レタッチソフト |
ちびスナ |
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