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寒い朝 2006/01/03 TUE（No.990） 少し大きな画像は「お散歩デジカメ・ブログ版」で。 　卵検査員の仕事に慣れてきたら心身ともに楽になってはきたけれど、次第につまんなくなってきた。これまでは仕事を覚えるという目標があったから、写真とはまったく関係のない世界であってもそれなりに気を張ることができたし緊張していたのだが、覚えてしまえば簡単な仕事である。一日中機械的にタマゴの良し悪しを見分けていればいいだけのことで、単調この上ない。加熱したら割れるであろうタマゴの見分け方や、アルコールで拭けば落ちる汚れと落ちない汚れの区別なんか知っていたって、これからの人生に寸毫も役には立たないし、忙しい思いをして働いてもろくな金になるでもない。一方で、やんなきゃいけない書斎仕事は溜まる一方である。派遣会社に義理立てなんかするんじゃなかったよ、まったく。 　仕事を始めた暮れからこの方、撮影らしい撮影ができない欲求不満も相当なレベルに達している。明日早朝の四分儀座流星群も、卵検査なんかやってなかったら間違いなく撮影に出張っていたところだけど、明日の仕事と健康のことを考えて断念することにした。徹夜明けで８時間の立ちっ放し労働は無謀以外のなにものでもないと気づくだけの常識はまだ健在なのだ。レイトショーで「男たちの大和」も観たいと思っているけど、それも止めたほうがいいだろう。家に帰って寝るだけなら問題なしだが、寝る前にメルマガ配信をやんなきゃいかんからね。まったく、派遣会社に義理立てなんかするんじゃなかったよ。 　正月早々から愚痴ばかりではしょうがないので、ちょっと別の話をしよう。 　実は、さっき気づいたのだが、去年１年間、フィルムで写真を撮らなかった写真家はたぶんボクだけじゃないだろうか。フィルム１本どころか、１コマすら撮っていない。フィルム代、現像代、ポジの整理用品代ゼロである。年によって前後はあるけれど、だいたい250万円程度の出費があったのだ。 　ということは、去年は経費が250万円少なかったかというとそうでもなく、デジカメ関連の出費が増えたわけだから釣り合いは取れているのだけれど、問題は全然使わなくなってしまったフィルムカメラである。常時使用していたのが５台ばかり、そのほかに特殊用途に使うものや予備機も入れると12台のカメラが遊んでいる。これらの機材にはかなりの大金を注ぎ込んできたわけだが、まさか用なしになるとは思ってもみなかったのでちょっと困惑気味である。というのも、カメラなんて機材は、使わないでいると痛むからである。駆動部分の油が固まったり、レンズにカビが発生したりする。いくら防湿ケースに入れてあっても、こういう痛みは防ぎようがないのだ。ときどき取り出して空シャッターでも切ってやればいいんだろうけど、そんな暇があるぐらいならデジカメ持って出かけるに決まっているからそれもできない。かと言って、手放せるかというとそれは不可能。フィルムで撮って欲しいという注文が今後金輪際来ないとは断言できないからだ。 　こうして考えると、デジカメの先駆者なんておだてられていい気になってはいられないという気になる。そのうち、フィルムでの撮り方まで忘れちゃうかも知れないではないか。今年は、たまにはフィルカメにも出番を与えないといかんみたいだ。新年の抱負がこんなじゃ、今年も先が見えたという感じだな。 大きな写真は　⇒　ブログ版。 撮影データ カメラ OLYMPUS Camedia C8080 WZ 撮影日 06/01/03 08:29 ISO感度 50 絞り F3.2 シャッター 1/160 露出補正値 -2/3 ＷＢ オート 露光方式 絞り優先ＡＥ 測光方式 評価測光 合焦方式 スポットＡＦ 焦点距離 （35mm換算） 31.9mm （126mm） その他 手持ち撮影 マクロモード レタッチソフト ちびスナ バックナンバーはこちらで。 ご意見、ご質問などはブログ版のコメント欄にお書き込みください。数日遅れになることもありますが、同欄にてご返事させていただきます。 天才キットが送るメルマガ もどうぞよろしく！ 購読解除はこちら 　 著・キット・タケナガ 「デジタル・写真の学校」 キット＠呑んだくれのブログ お魔女の連載犬マンガが ブログになりました。