今日と明日は北陸支部の新年会・ミニ撮影会に出席することになっている。集合は正午、場所は新潟県の端っこ、山形との県境に近い桑川である。時間に間に合うように出るには相当の早出が必要だが、昨夜は午前2時過ぎまで仕事をしていたので出発が7時になった。しかも、関越道は雪崩のために月夜野−湯沢間が通行止め。一般道で三国峠を越える仕儀になった。インターの間隔でいうとわずか2区間だが、雪深い峠越えは予想通りの難関で、2時間近くかかってしまった。結局、笹川流れでみんなと合流したのは午後2時過ぎ。参加者は支部長のけんちゃんを筆頭に、臨時身障者の岩魚くん、運送屋が大繁盛で稼いだ金の使い道に困惑しているモトくん、新潟と東京、横浜を毎週往復することに人生を賭けているeimiちゃん。
実は、撮影会のお目当ては荒れ狂う冬の日本海と、泡立った海水が強風に舞う「波の花」だったのだが、なんたることか、日本海はベタ凪、強風どころか微風さえ吹いておらず、穏やかそのものである。上空はさすがに厚い雲に覆われ、時おり小雪が舞うお天気なのだが、こういう日本海じゃどうにもならない。約束が違うじゃないか!と文句の一つも言ってやりたくなるぐらいだ。用意してきた重装備はまったく無駄であった。
とりあえず、そこらへんの海岸をぶらついて時間を潰し、日没を待つ。ここ笹川流れでは一昨年の撮影会の折に、とてもじゃないが夕陽なんか期待できないという天候状態の中、奇跡的に素晴らしい夕焼けをゲットした経験があり(⇒「デジタル写真の学校p21」)、しかも、真面目に11日間も卵検査員を勤め上げるなど、最近の「行いの良さ」には自信を持っていたところだったので、今回も万一の僥倖があるかも知れないと考えたのだ。
その予感が的中した。冬季の日本海で夕日が拝めるというだけでも滅多にないチャンスなのに、その夕陽が素晴らしい夕焼けを演出してくれたのだ。夕焼けの美しさは雲の形と量次第なのだが、ちょうど太陽が沈むところの一部分だけに遮る雲がなく、その他の天空は雲がいっぱいというシチュエーションなら申し分ない。そういう絶好の状態がたまたま出現してくれた。夕焼けだけでは絵にならないので、前景に岩礁を配置できる場所を確保、しかも、その岩礁が水平線の上に出るように、岸壁を乗り越えてテトラの上に飛び降り、低い位置を求めてテトラ上を這い回った。テトラから滑落したら命はない。怖かったけど、お陰でいい写真が撮れた。1万円のスパイク付きゴム長が今回も大活躍であった。
民宿は桑川集落にあるオープンしたばかりの「磯魚(いさな)」。建物も新しいし、本業漁師のご主人が供する魚はどれをとっても絶品である。それが食べきれないぐらい出た。これで1泊2食8000円は安い!お勧めです。
新年会を打ち上げてふと窓から海を見たら、さっきまでの曇り空がウソのような星空である。さっそく、三脚を担いで海岸へ。酔っ払いが5人も揃ってぞろぞろと冬の夜の海に出て行く光景に驚いた宿のご夫婦の顔が見ものだった。でも、お散歩ネットじゃこれぐらいのことはごくフツーなのだ。
今回の写真から数枚、ブログ版に掲載してあります。ごらんください。 |
大きな写真は ⇒ ブログ版。 |
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撮影データ |
カメラ
CANON EOS20D
EFs 10-22mm USM |
撮影日 |
06/01/09 22:09 |
ISO感度 |
100 |
絞り |
F5.6 |
シャッター |
51秒 |
露出補正値 |
0 |
WB |
屋外 |
露光方式 |
バルブ |
測光方式 |
評価測光 |
合焦方式 |
スポットAF |
焦点距離
(35mm換算) |
10mm
(16mm) |
その他 |
三脚
ケーブルレリーズ |
レタッチソフト |
ちびスナ |
バックナンバーはこちらで。
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