東京のど真ん中でお仕事である。お仕事たって、たいしたことじゃない。3日か4日かけてメニュー写真を撮るだけ。最初にライティングさえ決めてしまえば、あとは機械的にシャッターを切っていく。次の料理ができるまでの待ち時間が退屈なだけという仕事だ。
とは言ってもやっぱ多少のワザは必要なわけで、冷めた料理をどうやって暖かく見せるかなんてことを考えなくちゃいけない。湯気がたっているところを撮るのはどうしてもそれが必要な場合だけ、基本は湯気なしなので、まず料理を冷ます。冷めると表面が乾くので、油を塗るための刷毛とみずみずしさを出すための霧吹きの出番は多い。スポットライトで料理の一部分だけに光を当てて輝きを出すなんてこともやる。実際は、そんなことをやってもやらなくても、いったんメニューの小さい画像になってしまえば同じなんだけど、まあ、気は心というか、金を取るからには多少の心遣いも営業のうちというわけである。
仕事場は厨房の片隅である。けっこう大きなレストランなので、厨房といってもそれなりの広さがあるから、窮屈な感じはしない。ここの支配人の友達というのがボクの友人で、そこからのつながりである。純粋な営業仕事じゃないから気を張る必要もない。ギャラも格安だしね。時間は午前中が9時から10時半、午後が2時から4時半、つまり、開店前と、客が少ない時間帯だけの集中撮影になる。集中撮影といっても、料理そのものはちゃんとまともに作ったものを使うわけだし、盛り方なんかにもいつも以上に気を使うので、流れ作業というほどはかどることはない。
それに、撮影が終わった料理は、まったく手もつけられないままゴミ箱行きになる。貧乏性のボクにはそれを見るのもちょっと辛い。かといって、冷めちゃったものを食べても美味しくないのは言われなくても分かるから、どうしようもないんだけどね。料理の撮影というと、次から次に豪華な料理が食べられると思っている人もいるみたいだけど、そんな夢みたいなことはないのである。
しかし、東京ってとこは住みにくいね。特に今回はど真ん中の千代田区、タバコを吸える場所がどこにもない。戸外で吸えないんだもの。もちろん、厨房で喫煙なんて論外だし、レストラン内の喫煙席にはボクなんかは座らせていただけない。お昼にわざわざ別のレストランに食事に行って、そこで吸うぐらいのものなのだ。まだ風邪が完全には治っていないのでタバコが不味いのが救いだが、治ったら吸えないのは辛いよな。明日は休み、木金とやって、それで終わらなかったら来週月曜日が予備日になる。タバコの本数が減るのが確実な様相だ。 |
|
大きな写真は ⇒ ブログ版。 |
|
撮影データ |
カメラ
OLYMPUS
Camedia C8080 WZ |
撮影日 |
06/02/14 11:48 |
ISO感度 |
50 |
絞り |
F3.5 |
シャッター |
1/1250 |
露出補正値 |
-1.0 |
WB |
晴天 |
露光方式 |
絞り優先AE |
測光方式 |
評価測光 |
合焦方式 |
スポットAF |
焦点距離
(35mm換算) |
11.3mm
(45mm) |
その他 |
手持ち撮影 |
レタッチソフト |
ちびスナ |
バックナンバーはこちらで。
ご意見、ご質問などはブログ版のコメント欄にお書き込みください。数日遅れになることもありますが、同欄にてご返事させていただきます。 |
天才キットが送るメルマガ
もどうぞよろしく!
購読解除はこちら |