市の広報公聴課から電話。来月に予定されているマンション連合会セミナーのお知らせを市の広報に掲載するについて、その原稿が大至急欲しいという。市が後援することになっている催しなので、万が一にも間違いがあっては困る。広報課のほうで原稿を起こしてもらうつもりだったのに、そこはお役人、間違っても責任が降りかかるようなことはしたくないと見える。仕方がないので急いで原稿を書いて届けに行った。
今回のテーマは、マンションで火災が発生した場合の管理組合としての対応と、マンション保険の効力についてが一点、今話題の建物耐震強度の問題が一点。特に、耐震強度の問題については、81年以前に建築された、うちみたいな古いマンションでは非常に関心が強い。強度計算書がない場合が大半なので、自分が住んでいるマンションが果たして地震に堪えられるかどうか、不安を抱いている人が多いのだ。市のほうにもたくさん相談が寄せられるみたいで、今回のセミナーには市当局の期待も大きい。
一昨日の会議で、スピーカーをやってくれる予定の建築士さんが概要を説明してくれたのだが、結論から言うと、たとえば震度6強の地震に見舞われたときに建物が倒れるかどうかは、耐震強度が1.0を上回っていようがいまいが、事前に分かることではないものなんだそうだ。姉歯マンションみたいに強度が0.7とか0.5しかなくても、倒れないときは倒れない。逆に、強度1.0のお墨付きがあっても、倒れるときは倒れる。
地震の規模を示すマグニチュードというのは、あくまでエネルギーの総量であって、地震がどういう揺れ方をするかを示すものではない。揺れ方は地震によって、また、建物の形状や土地の性質によって千差万別、その千差万別の揺れ方にたまたま適応できなかった建物は壊れるし、強度が不足していたとしても、揺れ方に適応できれば壊れない、そういうことなのだ。なので、耐震強度がいくつというのは、実際的にはあまり意味がないとも言えるわけ。
とは言っても、住民にしてみれば、壊れるのかそうでないのか、やっぱり前以って知っておきたいだろう。強度計算書がない建物では、改めて調査をしてもらって強度をはじいてもらわなければならないわけだが、まあ、一種の気休めというか、そういう意味では管理組合としてやっておくべきだとの考え方も成り立つ。どこに頼めばいいのか、費用はいくらかかるのか、具体的にどういう調査が必要なのか、そういったことをセミナーの結論にするつもりだ。
市役所の帰りに香取神社に寄った。雛人形が展示してあるという情報を酒仙爺さんが教えてくださったので見てみようと思ったのだ。神楽舞台に2セット、社務所の中にも数セット、けっこう古そうな雛壇が飾ってあった。神主の奥さんがニコニコ顔でご挨拶に見えて、「どうぞ、ごゆっくり見ていってくださいな」とおっしゃる。お言葉に甘えて小一時間ばかり撮影させていただいた。
暗いところに展示されてあるので、感度をISO400まで上げてもシャッタースピードが稼げない。手ブレ承知の数撃ち打法である。ドマクロの撮影なので、ほんのわずかの手ブレでも絵にはならなくなる。100枚ばかり撮って、助かったのは10枚に満たなかった。
この写真、手ブレではないし、ピンボケでもない。レンズに息をハーッと吹きかけて、即席フォギーで撮っている。その上でさらにフォトショでガウスを4回重ねた。感度を上げたことによるノイズがほとんど消え、エッジが柔らかくなる。雛人形が持つふくよかな印象だけを抜き出すワザである。
なお、わざと手ブレを承知で撮るという撮り方もあるし、エッジを立てて人形のりりしさを出す撮り方もある。要は、人形が持っている雰囲気をどうやって写真に写し取るかなのだ。三脚を使ってきっちり撮るだけが能じゃないということ。作例をいくつかブログ版に載せておく。 |
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大きな写真は ⇒ ブログ版。 |
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撮影データ |
カメラ
OLYMPUS
Camedia C8080 WZ |
撮影日 |
06/02/24 12:43 |
ISO感度 |
400 |
絞り |
F3.2 |
シャッター |
1/25 |
露出補正値 |
-2.0 |
WB |
晴天 |
露光方式 |
絞り優先AE |
測光方式 |
評価測光 |
合焦方式 |
スポットAF |
焦点距離
(35mm換算) |
23.4mm
(92mm) |
その他 |
手持ち撮影 |
レタッチソフト |
ちびスナ |
バックナンバーはこちらで。
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