こないだ酒仙爺さんに教えてもらって、香取神社にお雛様を見に行って写真を撮ってきたが、そのお雛様の記事が朝日の地方版に載った。それをめっけた鬼嫁が、「わたしも見た〜いっ!」と言うので連れて行った。昨日のメルマガに、ばばあになっても雛祭りなんてことを書いたけど、女性にとってはやっぱり格別なものがあるのだろう。雛人形を一つ一つ食い入るように眺めるので、えらく時間がかかった。なんせ、飾ってある数が半端じゃないのだ。江戸時代から現代の人間国宝の作まで、1000体じゃきかないぐらいの人形が展示してある。いったい、どうやって集めたんだろうと不思議に思うほどだ。
ボクの家系はどういうわけか男系で、親父が6人兄弟でそのうち5人が男、ボクが3人兄弟で3人とも男、その3人の兄弟の子(6人)が全部男、つまり、ボクんちは雛祭りにまったく縁がないのだ。だから、雛人形なんてぇものが家に飾ってあるなんてことは金輪際なかったし、女の子の人形に対する気持ちというのも理解できない。ばばあになってもやっぱり雛祭りという心境は、言わば別世界の物語でしかないのだ。
というわけで、人形の写真はこないだ撮ったし、暇なのでボクだけ境内に出てタバコを吸っていた。そしたら、この家族がご登場。じいさんが三脚を立て、娘と孫2人を撮影しようという算段である。あかちゃんはニコニコ顔でおくるみに包まれて抱かれているけど、おねえちゃんが言うことを聞かない。「写真なんかヤダ」と足をバタバタさせて泣くのである。その光景を横から失礼した。早春の青空、背後の高層マンション、神社と親子三代、いい部品が揃っていたので目一杯の瞬発力を発揮して、ぜーったいに失敗しない心意気でシャッターを切った。他人様のスナップなので撮り直しが利かない。こういうときは緊張するね。
今年になって、某財団の依頼で超マイナーなスポーツ写真を2回撮ったけれど、その1回目の写真がその財団のホームページに掲載された。ライターの星野恭子さんの文章に添える形で使われたのだった。ホームページ用の写真とは聞いていたし、星野さんもご一緒したわけだけど、使われ方のイメージがイマイチはっきりしていなかったので、とにかく、数撃ち打法でどんな用途にも対応できるように写しておいた。それが良かったみたいだ。いわゆるリキが入ったゲージツ写真っぽいものは用なしで、フツーの写真ばかりが御用達になったわけだけど、ギャラ分の仕事が完遂したことは喜ばしいことだ。自分が好きな写真を撮って、それを売って歩く仕事なら、撮り直しがきくから失敗してもなんてことないが、こういう依頼仕事というのは100%やって当たり前、失敗なんてことは最初から想定すらされていない。すごいプレッシャーなのだ。でも、それだけに、ほっとしたときの喜びも大きいというわけである。 |
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大きな写真は ⇒ ブログ版。 |
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撮影データ |
カメラ
OLYMPUS
Camedia C8080 WZ |
撮影日 |
06/03/03 11:45 |
ISO感度 |
100 |
絞り |
F3.2 |
シャッター |
1/3200 |
露出補正値 |
-1.0 |
WB |
オート |
露光方式 |
絞り優先AE |
測光方式 |
評価測光 |
合焦方式 |
スポットAF |
焦点距離
(35mm換算) |
7.1mm
(28mm) |
その他 |
手持ち撮影 |
レタッチソフト |
ちびスナ |
バックナンバーはこちらで。
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