いつもの道を国道4号に出ようとして曲がったら、わずか600メートルほどの道が大渋滞になっている。何事が起こったのかと思ったら、越谷梅林で梅祭りが始まったのだった。ここの駐車場は、梅の時期以外はせいぜい10台がやっとというぐらいの広さしかない。梅が咲き始めると奥の未舗装駐車場が開放されて50台ぐらいの広さになるが、今日のこの渋滞じゃどうにもならん。そう思っていたら、臨時駐車場が1キロばっかり離れた小学校の校庭に設けられたそうで、係員がそちらに誘導していた。つい流れに乗ってしまって、我が家から歩いた方が近いぐらいなのにその校庭から歩くハメになった。他に用事があったから車に乗っていたんだけどな。
で、その梅祭りだが、年々盛大になってくる。もっとも、ここのお祭りは地元の自治会が全部取り仕切ってやる手作りお祭りなので、そのシロート臭い雰囲気がなかなかいい。○○自治会だのXX災害対策委員会だのと名前が入ったテントがずらっと立ち並んで、そこでたこ焼きだの焼きそばだのが売られているけれど、売っている人々はみんなそのへんのオジオバ、つまり、梅林公園お散歩仲間なのだ。本職の露店は河原の狭い遊歩道の方に追いやられていて、公園の中では営業できない。そういうお祭りなので、やってきている見物人たちものんびりムードである。地元のシロートジャズバンドが芝生広場でどんちゃかやってるし、ガキどもは走り回るし、梅林の中はお弁当を広げた家族連れでいっぱいになっていた。
しかし、梅は咲いていない。この公園は、もともとが梅畑である。梅干用の栽培品種しかなかったところだ。それが、相続税対策かなんか知らないが市に寄贈された形になって公園ができた。公園にするときに、栽培用の白梅だけじゃ寂しいというので、いろんな品種の紅梅が植えられた一角があって、咲いているのはそのうちの半分ぐらいという状況。つまり、今年の開花は梅祭りには間に合わなかったというわけ。
このご一家は、混雑している紅梅の一角を避けて、白梅の枝を見ながら弁当を広げている。枝見の宴というわけ。ぽかぽかと暖かい陽射しを楽しむなら、日陰にならないこの場所が一番だし、混んではいないから携帯電話を使うにも適している、そういう判断と見た。
ボクが撮影しているところの背後には雲霞の如く人が歩いている。当然、このカメラを向けた方向にも歩行者はたくさんいるわけで、普通に写すとそういう人影が入ってしまうので絵にならない。このご一家だけが、ちょっと気の早い梅見にやってきたというのがこのシーンの味わいであるわけだから、群集が入ったんじゃ台無しである。
でも、試してみれば分かるけど、画角を決めてしばらく待てば、どんなに混みあっている場所でも人影が見えない一瞬が来るのである。この画像も、拡大してじっくり見れば人影がないわけじゃない。ただ、そういう人影が木立の影に隠れたり、画角から出た瞬間を待てば、いかにも閑散とした光景が写ってくれるという段取りだ。要はちょっとした辛抱、交通量が多い場所での車なんかも同じ、気が急く人には無理だけどね。 |
|
大きな写真は ⇒ ブログ版。 |
|
撮影データ |
カメラ
PANASONIC
Lumix FZ10 |
撮影日 |
06/03/04 13:54 |
ISO感度 |
50 |
絞り |
F5.6 |
シャッター |
1/125 |
露出補正値 |
-1.0 |
WB |
日光 |
露光方式 |
絞り優先AE |
測光方式 |
評価測光 |
合焦方式 |
スポットAF |
焦点距離
(35mm換算) |
6.0mm
(36mm) |
その他 |
手持ち撮影 |
レタッチソフト |
ちびスナ |
バックナンバーはこちらで。
ご意見、ご質問などはブログ版のコメント欄にお書き込みください。数日遅れになることもありますが、同欄にてご返事させていただきます。 |
天才キットが送るメルマガ
もどうぞよろしく!
購読解除はこちら |