お天気もいいし風もない。暖かなのを見越して、例の瓦曽根堰にカワセミを見つけに行った。もう何度も通っているのだが、寒さとの根競べになることが多いので、あまり長時間は粘れない。ずっと空振りが続いていた。
そもそも、この場所でカワセミを見たという情報自体がかなり曖昧なのだ。鬼嫁のお散歩友だちなのだが、けっこうばあさんだし、とてもじゃないが小鳥の品種を確定できるほどの視力があるとは思えない。しかも、ボクがあんまり興味を示すので心細くなったのか、「カワセミってどんな鳥だっけ。写真があったら見せて」なんて言い出す始末。こりゃあかんわい。ガセかも知れんと、半分諦めていた。一応、野鳥がたくさん集まる場所ではあるけれど、川岸はゴミだらけ、水だって半分淀んだような濁り水だ。周囲は住宅地、お散歩オジオバはしょっちゅう通る。背後にはラブホまである環境なのだ。
というわけで、半分諦めの心境ながら、どうもイマイチ後ろ髪を引かれる気分なので、まあ、時間つぶしぐらいのつもりで通っていたというわけ。
ところが、いたのである。今日は長っ尻でも寒くはないと思ったので、一応長玉のレンズをつけた眼デジを持って行った。いつもは双眼鏡だけなのに、虫が知らせたのかも。
どうでもいい野鳥を撮影しながら待つこと2時間。パチャッという水音に振り向いたら、瑠璃色のきらめきが確かに見えた。あわててレンズを回し証拠の写真を写す。心の準備も機材の準備もないままだし、逆光位置なのでろくな画像じゃないけれど、これがその証拠写真である。
今日の画像はRAWからの現像。ハナから現像前提なので、カメラの設定はプログラムAE、補正ゼロ、WBもオート、とにかく、ピントを合わせてシャッターを切ることだけに集中している。オートフォーカスが効かず、かつ、超長玉なので、ファインダーの中に小鳥を捉え、ピントを合わせることで手一杯になることが分かっていた。こういうときは、いちいち他の設定項目を考えるよりは、後の現像段階でどうにでもなるRAW撮影が適している。書き出してあるデータは、したがって、撮影時の設定ではなく、現像時のパラメーターである。 |
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大きな写真は ⇒ ブログ版。 |
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撮影データ |
カメラ
CANON EOS20D
FD 500mm f4.5
FD-EOS Converter x1.5 |
撮影日 |
06/03/05 13:59 |
ISO感度 |
200 |
絞り |
F4.5 |
シャッター |
1/160 |
露出補正値 |
-1.1 |
WB |
オート |
露光方式 |
プログラムAE |
測光方式 |
評価測光 |
合焦方式 |
マニュアル |
焦点距離
(35mm換算) |
500mm
(1200mm) |
その他 |
三脚 |
レタッチソフト |
SILKYPIX
PhotoShop EL |
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