瓦曽根堰に今日も例のカワセミに会いに行ったが、残念ながら待ちぼうけを食わされた。時間に追われていたのでほんの1時間ほどしか待てなかったこちらも悪い。必ず決まった時間にやってくると約束しているわけじゃないし、そもそもやってくるかどうかさえ分からない被写体である。相手は性悪女どころか野生の畜生なんだから、空振りしても文句を言う筋合いじゃない。
待っている間にヒヨドリのいい写真をゲットした。帰り際に土手に咲いたこの花を撮った。どちらもお気に入りの写真だったので、さてどちらを今日の1枚にしようかとずいぶん悩んだが、昔、これと同じタイトルで同じ花をメルマガに載せたことを思い出し、こちらにした。ほんと、同じような写真なのだが、大きな違いがある。昔のヤツは単に接写しただけ。今日のはRAW現像にレタッチという過程を経ている。この違いで、写真の品質には雲泥の差がつくのである。もっとも、JPEGファイルに変換し、縮小してしまえばその品質の差は分からない。分からんものをくどくど言うな!と文句の一つも出そうだが、プリントすればその差は歴然と出るのである。
もう一つ、レタッチの要点を述べたいという理由もある。デジタル画像はカメラから取り出した状態で、カメラが作ることができる最高画質であるべきだが、それでも、それは単にカメラという、あのちっこい箱の中に収納されたちっこいコンピューターができる限界であるに過ぎない。それで不足している部分を補う、それがレタッチである。
で、そのレタッチだが、画像の明るさやコントラスト、カラー補正はRAW現像の段階で終わっているので、現像したTIFF画像にフォトショで手を加えるのは主として部分的な補正ということになる。画像全体で色や明るさを整えても、どうしても気に入らない部分があるものなので、そういうところを修正するのである。この画像では、背景部分の明度を更に1段分ほど落とし、花のすぐ下の葉っぱの部分だけ色をいじっている。
もう一点。背景のボケを加減している。シャープネス処理と逆のことをやるわけだ。シャープネスと同じで、やりすぎは体に毒だが、画像を整えるという程度の修正はやらないよりやった方がいい。
この花、瑠璃色の小粒なんて小粋な名前ではもちろんない。それどころか、本名は口にするのも忌まわしい、とても下品な名前なのである。でも、ふと思いついたこの名前を昔使ってみたら、読者諸氏にえらくウケた。正式名称にしたいぐらいである。 |
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撮影データ |
カメラ
OLYMPUS
Camedia C8080 WZ |
撮影日 |
06/03/07 12:40 |
ISO感度 |
50 |
絞り |
F3.2 |
シャッター |
1/1600 |
露出補正値 |
-2.0 |
WB |
オート |
露光方式 |
絞り優先AE |
測光方式 |
評価測光 |
合焦方式 |
スポットAF |
焦点距離
(35mm換算) |
23.4mm
(92mm) |
その他 |
手持ち撮影
手鏡使用 |
レタッチソフト |
SILKYPIX
PhotoShop EL
縮小専科 |
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