今にも泣き出しそうな夜明けの空を眺めながら出発したら、案の定、利根川を渡るあたりで雨になった。霧雨である。もっと降ってくれれば引き返せるのに、こんな程度じゃ行ってみるしかない。
渡良瀬遊水池北ゲートのちょっと先に、ほとんど人に知られていないダートの農道があって、脱輪しないように注意して50メートルばかり進入すると土手に出る。ここなら車を止めておけるのだ。葦焼きの日は遊水池の中には当然ながら進入禁止だし、カメラマンは雲霞の如く集まってくるわけだから、駐車場所確保が至難のワザになるのだけれど、この秘密の場所があるので、中央ゲートから3キロもの道のりを機材を担いで歩く必要がない。
着いたのが6時半、この時刻にはすでに土手の上には50本ほどの三脚が立っていた。ゲート入口にはガードマンが出て、駐車場に入ろうとする車をブロックしている。しめしめ、引き返さなくて正解だった。霧雨もじきに上がり、空の一角には青空も覗く。
ところが、1時間半後、ガードマンたちが引き上げ始めたのである。中止決定の連絡が入ったそうだ。たとえ霧雨でも、葦が濡れてしまっては火が放てない、そういうことだろう。去年も順延2回、3度目まで粘ったpaulさんだけに幸運の女神が微笑んだ。第一、早春のこの時期は雨の確率が高い季節なのだ。毎年通っているが、予定日に実施されたのは一昨年ぐらいのもの。順延はハナから覚悟だったとはいうものの、せっかく早起きしたのに残念!
せっかく来たのだから、転んでタダ起きるのではつまらない。古河の総合公園に寄ってみた。マンションのモモがやっと咲き始めだから、この公園の有名なモモ林は当然まだである。でも、いつもの茶畑の梅と水仙がとてもいい感じだった。20枚ばかり撮ってノルマ達成。
データは撮影時のカメラ設定だが、RAWからの現像段階で露出補正を-1/5、レベル補正で暗部を締め、彩度をほんのわずか上げている。フォトショによるレタッチ過程は空の青い部分だけの色相調節のみ。青味が強すぎたので、春らしいぼんやりした感じにしてある。色相の調整は微調整の微に超がつく程度に抑えないと画像がウソっぽくなる。
午後からマンション連合会のセミナー。全国紙に記事が載ったので、今回のセミナーには大勢の観衆が集まった。メインテーマが今話題の耐震診断なので、ある程度予想はしていたけれど、WBCの準決勝韓国戦とかち合ったにもかかわらずの盛況、ありがたいことである。連合会もだんだん知名度が上がってきたみたいだ。こうなると、結成までのイバラの道も無駄じゃなかったという気になる。 |
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撮影データ |
カメラ
CANON EOS20D
EF 28-135mm IS USM |
撮影日 |
06/03/19 08:16 |
ISO感度 |
100 |
絞り |
F11 |
シャッター |
1/50 |
露出補正値 |
0 |
WB |
屋外 |
露光方式 |
絞り優先AE |
測光方式 |
中央重点分割測光 |
合焦方式 |
スポットAF |
焦点距離
(35mm換算) |
28mm
(45mm) |
その他 |
手持ち撮影 |
レタッチソフト |
SILKYPIX
PhotoShop EL |
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