昨晩から、今日はWBCの決勝戦を観る決心を固めていたのに、朝刊を読んだとたんに忘れてしまった。地方版に、安行・興禅院のコブシが満開という記事を見つけたのだ。昨日の関宿のコブシが空振りだったことで、コブシという文字がいっぺんに頭の中をいっぱいにしてしまった。
このお寺のコブシはももうずいぶん長い間見ていない。関宿の関東一の巨木と違って、樹齢はせいぜい200年ぐらいのもの、でっかいことはでっかいけど、まあ、人に言いふらすほどのシロモノではない。ただ、その花付きが非常に盛大なので、以前は密かなボクの穴場だったのだ。でも、かれこれ5、6年もご無沙汰していたら、すっかり記憶の奥底に仕舞いこまれてしまって、思い出すこともなかった。
それが、新聞記事で蘇ったというわけ。とりあえず、片付けるべき急ぎの仕事だけ済ませ、午後から出かけた。我が家からは車で30分ほど。去年の秋、やはり安行のモミジの写真を撮りに行ったが、その植木屋のすぐそばだ。
お彼岸の中日だし、新聞にも載ったし、さぞや見物人も多かろうと思っていたが、吟行をやっている5人ほどのじいさんグループと、老夫婦が2組だけ、禅寺の静かなたたずまいが乱されることもなく、ゆっくりと撮影できた。このお寺の裏手の森には、ところどころに石仏が置いてある遊歩道があって、まだ梅も綺麗な花をつけていたし、小鳥のさえずりを聞きながら小一時間ほどゆっくりしてきた。暖かな春の陽射しが気持ちのいいお散歩だった。
というわけで、家に戻ってから日本が世界一になったことを知った。ニュース番組が大騒ぎをしているので試合の模様も知ることができたが、なんだかえらくいい試合だったみたいで、これはもう、コブシどころじゃなかったわいと臍(ほぞ)を噛んだ次第。生まれつきのアルツ系である上に、写真となると他のことがまったく目に入らなくなる。いつもはそれでいいんだけれど、今日はそのお陰で損をしたような気分だ。 |
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撮影データ |
カメラ
CANON EOS20D
EF 28-135mm IS USM |
撮影日 |
06/03/21 14:29 |
ISO感度 |
100 |
絞り |
F11 |
シャッター |
1/320 |
露出補正値 |
-2/3 |
WB |
屋外 |
露光方式 |
絞り優先AE |
測光方式 |
中央重点分割測光 |
合焦方式 |
スポットAF |
焦点距離
(35mm換算) |
105mm
(168mm) |
その他 |
手持ち撮影 |
レタッチソフト |
SILKYPIX
PhotoShop EL
縮小専科 |
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