命をかけた遡上 |
2006/10/20 FRI(No.1296) |
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バンクーバーからフレイザー川を遡ること400キロ、支流のそのまた支流にアダムス川という渓流がある。太平洋からこの400キロを18日かけて遡ってきた鮭がここで産卵するのである。年中行事ではあるのだが、4年ごとにその数がぐっと増える。なんと、400万匹というから、まさに川が真っ赤に染まるといっても過言ではない光景になる。
今回のカナダ行きは、この大遡上を撮影するのが目的だった。水中撮影が主になるので、今朝はキャンプサイトでゆっくり朝飯を食べ、ガバメントの出先に挨拶し、午前10時ごろ、川面に日が当たる頃になってやっと始動。腰まであるウェダーブーツを履き、水中カメラを持って冷たい水に立ち込む。
鮭とてバカではないから、人影を見たら逃げる。それをなんとか騙し騙し撮影したのが今日の画像。河口からの18日間で、鮭の体色はこういう真っ赤な婚姻色に変化する。産卵が終わったら力尽きて死ぬ。その死体が川岸を埋め尽くす。実に感動的な体験だった。 |
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